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ランディ・ジョンソンの背番号「51」、ついにマリナーズの永久欠番に

シアトル・マリナーズは、殿堂入り投手ランディ・ジョンソンの背番号51を、2026年5月2日の公式戦の前に開催される公式セレモニーで永久欠番として掲げると発表しました。

ジョンソンの51番はケン・グリフィーJr.(24)、エドガー・マルティネス(11)、イチロー(51)、そして全MLB共通のジャッキー・ロビンソン(42)に続く、球団史上5つ目の永久欠番となります。

前日の5月1日は『Randy Johnson ’80s Jersey Night』が開催され、先着2万人のファンに80年代風の特製ジャージがプレゼントされます。

ランディ・ジョンソンのマリナーズ在籍時代

ランディ・ジョンソンは1989年にモントリオール・エクスポズとのトレードでシアトルに加入し、1998年までマリナーズでプレーしました。

MLB公式発表によると、在籍期間中の成績は、130勝74敗、防御率3.42、51完投で、投球回は1838.1回に達し、奪三振数2162は現在も球団歴代2位。1993年には19勝8敗、防御率3.24を記録し、メジャー屈指の左腕としての地位を確立しました。1995年には18勝2敗、防御率2.48の成績で、マリナーズの投手として初のサイ・ヤング賞を受賞しています。

ジョンソンは2012年にマリナーズの殿堂入りし、2015年には野球殿堂入り。さらに同年、アリゾナ・ダイヤモンドバックスでも背番号51が永久欠番となりました。

MLB史に刻まれた “Big Unitの実績

22年間のメジャーリーグキャリアで、ランディ・ジョンソンは303勝166敗、防御率3.29、MLB 歴代2位の4875奪三振を記録。300勝と4000奪三振をともに達成した史上4人の投手のひとりであり、サイ・ヤング賞は5回(1995年、1999〜2002年)、オールスター選出は10回を誇り、2度のノーヒッター、2004年にはMLB史上17人目の完全試合を達成しました。

さらに2001年には、アリゾナ・ダイヤモンドバックスの一員としてワールドシリーズ制覇を果たし、カート・シリングとともに共同MVPに選ばれています。

身長6フィート10インチ(2.08m)に由来する “Big Unit”の愛称とともに、MLB史にその名前を刻んでいます。

背番号51に宿る “2人のレジェンド” の絆

イチローが2001年にマリナーズへ加入した際、自身が日本で着けていた背番号「51」を使う許可をジョンソンに求め、ジョンソンは快く承諾しました。このエピソードは、今年のイチローの殿堂入りセレモニーで語られたスピーチでも明かされています。

“I am most grateful for the actions of another person who is here today. Randy Johnson. He was No. 51 long before I ever arrived in Seattle. Without his generosity, I couldn’t have worn that number here. When you saw the 51 in Seattle, you knew it meant Randy Johnson, who had many great achievements from 1989–1998 in that uniform. When I came here in 2001, I couldn’t have ever worn that number without Randy’s consent. He gave it, and he gave it graciously.
I felt if I continued to prepare and do the thing I believed in, I could uphold the honor that Randy created for No. 51 in Seattle.”

(今日ここに来てくれているランディ・ジョンソンの行動に、私は最も感謝しています。彼は、私がシアトルに来るずっと前から “51番” でした。彼の寛大さがなければ、私はここでこの番号をつけることはできませんでした。シアトルで “51” を見れば、それはランディ・ジョンソンを意味していました。1989年から1998年にかけて、あの番号で多くの功績を残したからです。私が2001年にここへ来たとき、ランディの了承がなければ “51番” をつけることはできませんでした。彼は許可してくれました。それもとても心よく。私は準備を続け、自分が信じることをやり続けることで、ランディが築いた “51番” の名誉を守れると感じていました。)

さらに、その翌日の試合の始球式ではジョンソンがキャッチャーを務め、イチローが投球するという貴重な瞬間も。ジョンソンは、イチローの永久欠番セレモニーを優先できるよう、自身の背番号51の永久欠番式を2026年に延期したと報じられています。

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