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シアトル市、メンタルヘルスなどのクライシス対応の試験的プログラムを始動

シアトル市で、精神衛生の専門家チームがクライシスに陥った人々の通報に警察官とともに対応する試験的プログラムが始動しました。

CAREは現在、シアトル警察、シアトル消防と並ぶ、市の第3の公共安全部門という位置付けです。市長の予算案では、この試験的プログラムの展開に伴い、CAREに行動衛生に関するリソースを追加するための資金を増額する予定です。

新しいプログラム『Dual Dispatch』

このプログラム『Dual Dispatch』は、市の911緊急事態対応システムに新たに創設された公共安全部門の CARE(Community Assisted Response and Engagement)の基盤として、6人の行動衛生専門家(behavioral health specialist)が公衆衛生や安全に関する事件への代替対応を行う画期的なものです。

Dual という単語には「二元的な」「二者の」「二重の」というような、「二つの機能がある」という意味があります。つまり、この場合、行動衛生専門家が警察に同伴するということを意味しています。

CAREの職員の資格と経歴

新しいCARE対応チームには、行動衛生のスペシャリストが配属され、全員がその分野に関する学士号または修士号とともに、現場での経験を積んでいます。

ピアカウンセラーの資格を持ち、DESC移動危機管理チーム、危機解決センター、キング郡行動衛生アウトリーチ、シアトル警察地域サービス担当官として勤務した経験を持つメンバーも含まれています。

CAREの対応要請

『Dual Dispatch』 では、CAREの対応者とシアトル警察の警官がペアを組み、CARE部内にある911センターから同時に派遣されます。現場に到着し、安全を確認した後、シアトル警察の警官は、CAREの対応者が対応している間、他の通報に対応することができます。

市のシステムでは、これらの通報は “person down”(人が倒れている)、または “wellness/welfare check”(ウェルネス/ウェルフェア・チェック)としてコード化されています。2023年にはこれまでに2,686件の “person down” の通報と5,533件の “wellness/welfare check” 通報があったとのことです。

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