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シアトル市の人口が初の80万人超え、今後はサンフランシスコ超えも?【ワシントン州2025年人口推計】

©︎Visit Seattle/David Newman

2025年7月発表の最新人口推計(2025年4月1日付)によると、シアトル市内の人口が初めて80万人の大台を突破し、81万6,600人に達しました。この1年間で約18,900人の増加があり、前年比2.4%の成長を記録しています。

シアトルの人口はなぜ増えている?

主な要因は、他地域からの移住(純移動)によるもので、シアトル市内の集合住宅の増加高い就業機会も背景にあります。2024年から2025年にかけて、カリフォルニア州のサンフランシスコ市では約3,000人の人口減少があったのに対し、シアトルは逆に大幅に増加。現在のトレンドが続けば、2年以内にサンフランシスコを人口で上回る可能性もあります。

ワシントン州内の都市の人口一覧はこちら

ワシントン州全体でも人口増加は継続

ワシントン州全体の人口は811万5,100人となり、前年比で約7万9,400人(+1.0%)の増加となりました。ただし、過去10年間の平均年間増加数(約9万8,200人)に比べるとやや鈍化しています。

増加の内訳

出生率は2017年頃から減少傾向にあり、特に10代・20代前半の出産数の減少が影響しています。35歳以上の母親の出生率が上昇しているものの、それだけでは全体の減少を補えていません。これに対し、死亡数はベビーブーマー世代の高齢化により、上昇傾向にあります。

人口が増えている都市と郡は?

市別の増加数上位15位(数値増加順)

  1. シアトル:18,900人
  2. タコマ:3,300人
  3. ベルビュー:3,000人
  4. バンクーバー:2,500人
  5. レドモンド:2,340人
  6. ショアライン:1,830人
  7. スポケーン:1,700人
  8. スポケーン・バレー:1,400人
  9. オーバーン:1,370人
  10. マリズビル:1,250人
  11. カークランド:1,140人
  12. ボセル:1,090人
  13. ベリンハム:1,070人
  14. リンウッド:1,040人
  15. ポート・オーチャード:960人

成長率が高い郡(前年比)

  1. ウィットマン郡(+1.4%)
  2. キング郡(+1.4%)
  3. スポケーン郡(+1.2%)

住宅の建設も活発 中心はキング郡

住宅供給の面では、2024年から2025年の1年間で約47,900戸の新規住宅が建設されました。そのうち68%が集合住宅で、州内の5大都市圏郡(キング、ピアス、スノホミッシュ、クラーク、スポケーン)に76%以上が集中しています。特に、州最多の人口を抱えるキング郡は2万戸超となり、州全体の42%を占めました。

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