シアトル・シーホークスは7月11日、前オーナーの故ポール・アレン氏の遺志に基づき、ヴィノド・コスラ氏を含むコスラ家へのチーム売却で合意したと発表しました。新たなオーナー陣の決定により、球団は新体制へと移行します。
売却額はNFL史上最高額の96億ドルにのぼると報じられており、2023年に売却されたワシントン・コマンダーズの60.5億ドルを大きく上回る歴史的な規模となります。
シアトル・シーホークスの新オーナー決定!
— シアトル日本語情報サイト「ジャングルシティ」🇺🇸 (@junglecity) July 12, 2026
著名な投資家でビリオネアのヴィノド・コースラ氏とその家族が率いるグループが新オーナーとなったと、シアトル・シーホークスが発表しました。… https://t.co/prF2HU0rfU
故ポール・アレン氏の遺志と売却の背景
今回の売却は、マイクロソフトの共同創業者であったアレン氏が生前に遺した計画に沿ったものです。2018年に逝去する前、アレン氏は自身が所有するスポーツ球団を将来的に売却し、その利益を慈善事業に寄付することを望んでいました。アレン氏の死後、妹のジョディ・アレン氏が球団管理を引き継いできましたが、遺志を果たす形で今回の発表へと至りました。
アレン氏は1997年、ケン・ベーリング氏から1億9,400万ドルでシーホークスを買収しました。当時、カリフォルニア州アナハイムへの移転危機に瀕していた球団をアレン氏が救ったことで、シーホークスはシアトルに留まることとなりました。
アレン氏の所有期間から現在に至るまで、チームは2014年2月に初のスーパーボウル制覇を成し遂げ、さらに2026年2月の第60回スーパーボウルでも、ニューイングランド・ペイトリオッツを29-13で破り、見事2度目の優勝を飾っています。
新オーナー「コスラ家」の顔ぶれ
新たなオーナーとなるコスラ家は、ヴィノド・コスラ氏、妻のニーロ氏、息子のニール氏で構成され、球団経営の筆頭にはニーロ氏が就任する予定です。ヴィノド氏はサン・マイクロシステムズの共同創業者として知られ、現在は有力ベンチャーキャピタル「コスラ・ベンチャーズ」を率いています。
なお、同氏はサンフランシスコ・フォーティナイナーズ(49ers)の株式も保有しているため、NFLの規定に従い、同株は手放す見込みです。
今後の見通しとシアトルへの影響
7月11日に発表された今回の売却合意は現時点では最終決定ではなく、NFLに所属する他球団オーナーたちの承認が必要です。投票は8月下旬に行われる見通し。承認されれば、シーホークスにとって1997年以来、29年ぶりのオーナー交代となります。
なお、本拠地であるルーメン・フィールドとのリース契約は2032年まで締結されているため、オーナー交代後もチームがシアトルから移転する可能性は極めて低いとみられています。
