ワシントン州の太平洋岸では、毎年秋から春にかけてレーザークラム掘りのシーズンが訪れます。広々とした砂浜で潮が引いた時に大きなクラムをクラムガンという専用ツールを使って掘るのは、地元の人にとっては季節の風物詩、観光客にとっては一度は体験したい特別なアクティビティです。
2025-26年シーズンの予定
ワシントン州魚類野生生物局(WDFW)は、2025年10月6日(月)から2026年1月6日(火)までの47日間を暫定日程として発表しました。対象は太平洋沿岸のロングビーチ、ツインハーバーズ、コパリス、モクロックスという4つのビーチで、潮の時間に合わせた午後から夜にかけての採掘が中心です。
- 1人あたり1日15個までが上限。掘った順に必ず持ち帰る必要があります。
- カラロッチ・ビーチは資源回復が必要なため、今季も解禁されません。
- 解禁期間はすべてドウモイ酸検査で安全基準を満たした場合のみ確定します。
他の貝類と違い、レーザークラムは長期間の解禁ではなく、短期間の採掘日程がシーズン中に何度も発表される仕組みになっています。これは、海洋毒素ドモイ酸の検査で安全が確認されてから正式に解禁されるためです。
掘り方と専用ツール「クラムガン」
レーザークラム掘りの特徴は、「クラムガン」と呼ばれる専用の筒状ツールを使うこと。砂浜に見える小さな穴を目印にクラムガンを差し込み、砂ごと押し上げると、中から長い貝が姿を現します。
このクラムガンは、スポーツ用品店やアウトドアショップ、大型量販店、オンラインのAmazon.com(アフィリエイトが開きます)などで手軽に購入できます。
初心者でも安心して楽しめる
「難しそう」と思われがちですが、レーザークラム掘りは初心者でも気軽に挑戦できるアクティビティです。家族連れや観光客が多く訪れ、一緒に砂浜で掘る光景はシーズンの定番。特に干潮の1〜2時間前は掘りやすく、初めての方でも成功しやすい時間帯です。ただし、貝を掘るにも事前にライセンスの購入が必要なので、その点は必ず守らなくてはなりません。
必要な持ち物リスト
レーザークラム掘りを快適に楽しむために、以下の持ち物を用意しましょう。
- クラムガン:筒状の専用ツール。量販店や釣具店で購入可能。
- バケツやネットバッグ:掘った貝を持ち帰るため。人数分の容器が必要です。
- 長靴または防水ブーツ:濡れた砂浜での作業に必須。
- ヘッドライトや砂浜に置けるランタン:夕方や夜の掘りでは欠かせません。
- 防寒着と手袋:秋から春にかけての太平洋岸は冷えるため、防寒対策を。
- ライセンス:16歳以上は2025-26年版のライセンスが必要。事前にWDFW公式サイトやスポーツ用品店で購入を。
楽しみ方と注意点
- 干潮の1〜2時間前が最適な時間帯。夕日が沈む浜辺での掘り体験は特別な思い出になります。
- 自分で収穫した貝は、クラムチャウダーやフライなど家庭料理にぴったり。旅の食体験としても人気です。
- 感謝祭やクリスマス、新年と重なる日程があれば、ホリデーシーズンのイベントとしても楽しめます。
- 野鳥の巣を守るため、砂丘や保護区域には立ち入らないこと。
- ビーチ走行は時速25マイル以下を守り、指定された入口から出入りしましょう。
まとめ
ワシントン州のレーザークラム掘りは、秋から春にかけて限られた日程で楽しめる季節の風物詩。クラムガンで砂を掘り、貝を掘り当てる瞬間の喜びは、子どもから大人まで夢中になる体験です。最新情報は必ずWDFWの公式ページで確認し、準備を整えてから出かけてみてください。