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ワシントン州の洪水対策と情報リソースまとめ

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アメリカでは、テキサス州、ノースカロライナ州、ニューメキシコ州、イリノイ州などで突発的洪水(flash flooding)が次々と発生し、多くの人の命が奪われ、現在も現在も多くの人が行方不明になっています。この報道を受け、ワシントン州の河川の多い地域での洪水対策がどうなっているのか、改めて関心を持った方が多いのではないでしょうか。

ここでは、ワシントン州や州内の郡がどのような情報を公開し、警告システムを提供しているかについてまとめました。

洪水リスクがある地域・河川を確認するには

洪水リスクは地域によって異なります。まずは自宅や勤務先の所在地が洪水ハザードゾーンにあるか確認しましょう。

2022年11月に撮影したカーネーション市にあるOxbow Farm付近のスノコルミーリバー
雨が多くなる11月の最初の大雨の前後24時間後の水位の違いが明確にわかる
©︎ Go

洪水のアラートを受け取るには

洪水アラートシステムは連邦・州・郡・市がそれぞれの役割で連携して運用しています。大雨(heavy rain)や嵐(storm)、大気の川(atmospheric river)などのアラートをスマートフォンで受け取れるようにしておくと安心です。

連邦緊急事態管理庁(FEMA)の IPAWS

郡別のアラート

洪水が予測されると、郡単位でアラートを受け取るよう登録することもできます。ここではワシントン州西部の一部をご紹介します。ワシントン州39郡別の情報は各郡の公式サイトでご確認ください。

キング郡の Flood Warning Center の電話番号(24時間対応)
電話 206-296-8200
トールフリー 800-945-9263

キング郡が2025年7月に可決した新たな洪水対策

こうした中、ワシントン州で最多の人口を抱えるキング郡の洪水管理区(King County Flood Control District)は7月9日、洪水対策を強化するための新たな動きを発表しました。ここでは、キング郡の発表の要点をまとめました。今回、以下のような対策が進められることになります:

キング郡の洪水対策については、kingcountyfloodcontrol.org をご覧ください。

ワシントン州で発生した主な洪水災害(1948年以降)

ワシントン州では、1948年以降だけでも30件以上の洪水関連災害が連邦災害指定(Presidential Major Disaster Declaration)を受けています。ここでは National Weather Service などによる情報に基づいて、代表的な洪水事例をまとめました。

1948年5〜6月:コロンビア・リバー&支流の流域

1990年11月:大雨と強風

1996年2月:大気の川に起因する洪水

2006年11月:記録的豪雨と洪水

2007年12月〜2008年1月:Great Coastal Gale of 2007

2009年1月:大気の川に起因する洪水

2014年3月:記録的な雨

2023年12月 洪水:大気の川(Atmospheric River に起因)

まとめ

洪水リスクから自分や家族を守るためには、日ごろの備えが何より大切とされています。以下のようなことから始めましょう:

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