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シアトルのあるキング郡で、移民人口が25%を上回る

国勢調査局が発表した新しいデータで、シアトルやベルビューのあるキング郡に住む外国生まれの人口が、郡全体の人口の25%を上回ったことがわかりました。

一般に公開されているアメリカン・コミュニティ・サーベイを見てみると、2022年のキング郡の人口は約226万7800人。そして、その25.6%にあたる約58万人が外国生まれ(foreign born)でした。

この件について最初に報じたシアトル・タイムズによると、過去10年間にキング郡の人口は約32万人増加しており、その半分の約16万人は外国からの移民でした。人口増加では全米の郡の中で3番目に多くなっています。また、移民が25%以上を占めている郡は、全米800以上の郡のうち、わずか40郡でした。

「この人口増加の要因の一つはハイテク産業で、2016年のシアトル都市圏で働く技術系労働者の約40%が外国生まれ。そのうちの半数以上がインドまたは中国出身。2022年の国勢調査データによると、シアトル大都市圏のコンピュータ関連職種に従事する外国生まれの住民は9万人を超え、技術系労働者の約45%を占めている」

「しかし、移民はハイテク産業だけでなく、医療とサービス部門の職業でも多い。例えば、国勢調査のデータによると、2022年にシアトル都市圏では13,000人以上の正看護師、12,000人以上のシェフや調理担当者が働いていたことがわかっている」

キング郡の外国生まれの人口データ

キング郡の外国生まれの人口のデータからは、次のようなことがわかります。

米国全体に占める外国生まれの人口

アメリカン・コミュニティ・サーベイの2018年から2022年の5年間のデータによると、米国に住んでいる外国生まれの人は推定4,530万人で、全米総人口の13.7%を占めています。

外国生まれの人口は増加の一途で、2008年から2012年は3980万人、2018年から2022年は500万人以上増加しました。出身地域では、ラテンアメリカが最も多く(50.3%)、次いでアジア(31.1%)、ヨーロッパ(10.2%)、アフリカ(6.0%)、北米(1.8%)、オセアニア(0.6%)となっています。外国生まれの人口が州人口の5分の1以上を占めてい流のは、カリフォルニア州(26.5%)、ニュージャージー州(23.2%)、ニューヨーク州(22.6%)、フロリダ州(21.1%)でした。

25歳以上の外国生まれの人口の学歴は、学士号が18.7%、大学院または専門職学位が14.9%。米国生まれはそれぞれ21.4%と13.1%でした。16歳以上の外国生まれの63.5%が民間で働いており、2018年から2022年の5年間では、外国生まれの16歳以上の3分の1以上がマネジメント、ビジネス、サイエンス、芸術の職業に就いていたことがわかっています。

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