米連邦航空局（Federal Aviation Administration、以下FAA）は6日、前日に発表した運航容量10％削減措置の対象空港を正式に公表しました。今回の措置は、政府閉鎖の長期化によって航空管制官などの連邦職員が無給で勤務を続けていることに起因するものです。
対象にはシアトル・タコマ国際空港（Seattle-Tacoma International Airport、通称SEA）をはじめ、アトランタ、デンバー、マイアミ、サンフランシスコなど全米の主要ハブ空港や観光都市の空港が含まれています。
対象となる主要空港一覧（2025年11月6日発表）
運航削減対象40空港を空港コード（IATAコード）順（A→Z）にまとめ、英語名称と日本語名称の両方を記載しています。
A-L
ANC：Anchorage International Airport（アンカレッジ国際空港）
ATL：Hartsfield-Jackson Atlanta International Airport（ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港）
BOS：Boston Logan International Airport（ボストン・ローガン国際空港）
BWI：Baltimore/Washington International Airport（ボルチモア・ワシントン国際空港）
CLT：Charlotte Douglas International Airport（シャーロット・ダグラス国際空港）
CVG：Cincinnati/Northern Kentucky International Airport（シンシナティ・ノーザンケンタッキー国際空港）
DAL：Dallas Love Field（ダラス・ラブフィールド空港）
DCA：Ronald Reagan Washington National Airport（ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港）
DEN：Denver International Airport（デンバー国際空港）
DFW：Dallas-Fort Worth International Airport（ダラス・フォートワース国際空港）
DTW：Detroit Metropolitan Wayne County Airport（デトロイト・メトロポリタン・ウェイン郡空港）
EWR：Newark Liberty International Airport（ニューアーク・リバティ国際空港）
FLL：Fort Lauderdale-Hollywood International Airport（フォートローダーデール・ハリウッド国際空港）
HNL：Honolulu International Airport（ホノルル国際空港）
HOU：William P. Hobby Airport（ウィリアム・P・ホビー空港／ヒューストン）
IAH：George Bush Intercontinental Airport（ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港／ヒューストン）
IAD：Washington Dulles International Airport（ワシントン・ダレス国際空港）
IND：Indianapolis International Airport（インディアナポリス国際空港）
JFK：John F. Kennedy International Airport（ジョン・F・ケネディ国際空港）
LAS：Harry Reid International Airport（ハリー・リード国際空港／ラスベガス）
LAX：Los Angeles International Airport（ロサンゼルス国際空港）
LGA：New York LaGuardia Airport（ニューヨーク・ラガーディア空港）
M-Z
MEM：Memphis International Airport（メンフィス国際空港）
MCO：Orlando International Airport（オーランド国際空港）
MDW：Chicago Midway International Airport（シカゴ・ミッドウェー国際空港）
MIA：Miami International Airport（マイアミ国際空港）
MSP：Minneapolis–Saint Paul International Airport（ミネアポリス・セントポール国際空港）
OAK：Oakland San Francisco Bay International Airport（オークランド・サンフランシスコ湾国際空港）
ONT：Ontario International Airport（オンタリオ国際空港）
ORD：Chicago O’Hare International Airport（シカゴ・オヘア国際空港）
PDX：Portland International Airport（ポートランド国際空港）
PHL：Philadelphia International Airport（フィラデルフィア国際空港）
PHX：Phoenix Sky Harbor International Airport（フェニックス・スカイハーバー国際空港）
SAN：San Diego International Airport（サンディエゴ国際空港）
SEA：Seattle–Tacoma International Airport（シアトル・タコマ国際空港）
SDF：Louisville Muhammad Ali International Airport（ルイビル・ムハマド・アリ国際空港）
SFO：San Francisco International Airport（サンフランシスコ国際空港）
SLC：Salt Lake City International Airport（ソルトレイクシティ国際空港）
TEB：Teterboro Airport（テターボロ空港）
TPA：Tampa International Airport（タンパ国際空港）
シアトル・タコマ国際空港の対応
シアトル・タコマ国際空港は公式ソーシャルメディア（@flySEA）を通じて、次のように注意を呼びかけています。
Statement regarding FAA announcement: pic.twitter.com/AJPthrKuZV
— Seattle-Tacoma Intl. Airport (@flySEA) November 6, 2025
「FAAによる運航制限は11月7日（金）から開始されます。ご利用の航空会社に最新情報を確認し、国内線は出発2時間前、国際線は出発3時間前までに空港にお越しください」
アラスカ航空も11月7日から一部便を運航削減
シアトル・タコマ国際空港をハブ空港とするアラスカ航空は6日、政府閉鎖による航空管制官（ATC）の人員不足を受け、FAAの指示に従って11月7日（金）から一部の国内便をキャンセルすると発表しました。FAAによる運航制限は、政府閉鎖が終了し新たな指針が示されるまで継続される見通しです。
同社は、航空便に依存する小規模地域や遠隔地のアクセスを優先的に維持し、キャンセルの多くを便数の多い路線に限定。多くの乗客は他便で再予約できるとしています。
欠航便の利用客には振替または全額払い戻しを提供し、対象者には直接通知を行う予定です。また、柔軟な旅行変更ポリシーを導入し、公式サイト（alaskaair.com）やアプリで再予約や変更が可能です。
