サイトアイコン junglecity.com

アルコールとの関係を見直す文化として広がる『ドライ・ジャニュアリー(Dry January)』

Image by Pitsch from Pixabay

年末年始は、パーティーや集まりが続き、普段よりアルコールを口にする機会が増えがちです。「少し飲み過ぎたかも」「1月は体をリセットしたい」と感じる方もいるのではないでしょうか。

そうした中で近年、年明けの1カ月間、あえてアルコールを控えてみるというシンプルなチャレンジをやってみる人がいます。それが「ドライ・ジャニュアリー(Dry January)」です。禁酒を義務づける運動ではなく、健康や生活リズムを見直す一つの選択肢として受け止められており、今ではアメリカのライフスタイルのチョイスとして認知度が高まっています。

「飲まない1月」が始まったきっかけ

「ドライ・ジャニュアリー(Dry January)」は、2013年にイギリスの慈善団体 Alcohol Change UK によって始められたもの。1月の1カ月間、アルコールを飲まないことで、自分の飲酒量や体調、生活リズムを見直すことを目的としています。参加者が年々増え、2025年は世界で20万人以上が公式キャンペーンに登録して Dry January に参加しました。

アメリカでもその広がりは顕著で、調査会社 Morning Consult の調査では、アメリカの飲酒可能年齢である21歳以上の成人の約3割が、2025年1月に Dry January を実践する、または実践する予定だと回答しました。同社は「かつてはニッチなトレンドだったが、Dry January は完全にメインストリームになった(Once a Niche Trend, Dry January Has Gone Fully Mainstream)」という見出しで現状を伝えています。

この取り組みの特徴は、一生禁酒することを求めていない点にあります。
一定期間あえてアルコールから距離を置くことで、「なぜ飲んでいるのか」「本当に必要か」を考える時間を作るという考え方です。

健康志向の高まりとアルコールへの再評価

Photo by Alyona Yankovska on Unsplash

アルコールは長年、社交やリラックスの象徴として受け止められてきましたが、近年は健康に対する考え方の変化があります。

近年の研究では、アルコールが以下の健康リスクと関連することが、繰り返し指摘されています。

2025年1月、米国医務総監が少量の飲酒であってもがんリスクが高まる可能性があることに注意を呼びかけました。「飲む・飲まない」を二択で考えるのではなく、どのくらい、どんな頻度で飲むのかを個人が見直すことに繋げられそうです。

若い世代を中心に変わる飲酒文化

ノンアルコールドリンクを選ぶこともおすすめ
Photo by Jay Gajjar on Unsplash

アメリカでは特に若年層を中心に、アルコールとの距離感が変化していると言われています。よく耳にする言葉で、いわゆる「sober curious(ソバー・キュリアス)」と呼ばれるものがあります。これは「飲まない生活を試してみる」
「飲酒を前提にしない楽しみ方を探す」という姿勢です。

現在では、バーやレストランでもノンアルコール・ドリンクのチョイスが増えているので、アルコールを飲まないチョイスもますます一般的になってきました。

また、最近は、完全に飲まないのではなく、量を減らす「Damp January(ダンプ・ジャニュアリー)」というやり方も一般的になってきました。これもまた、アルコールとの関係を再考する文化の一形態として受け入れられています。

ドライ・ジャニュアリーを成功させるためのヒント

ドライ・ジャニュアリーは、アルコールを完全に否定する運動ではありません。Harvard HealthHealth.com などは、1月をアルコールなしで過ごすためのヒントを提供しています。ぜひ参考にしてみてください。

Harvard Health は、「もし途中で失敗しても、諦めないこと。次の日から再び始めれば大丈夫」と呼びかけています。

まとめ

ドライ・ジャニュアリーは、「正解」を押し付けるものではなく、自分とアルコールの関係を考え直すための一つの文化的なチョイスとして存在しています。

飲む・飲まないの二択ではなく、「どう付き合うか」を考えるきっかけとして、今後も多くの人に受け入れられていきそうです。

モバイルバージョンを終了