シアトルの「Museum of Flight(ミュージアム・オブ・フライト)」は、160機以上の実物の機体が並ぶ航空宇宙博物館です。1人でもグループでも、親子連れでも、カップルでも楽しめる。飛行機好きにはたまらない場所です。
160機以上の実物の機体、体験型の展示、そして年間を通じて開かれるイベントの数々。時間は3~4時間あると余裕をもって回れます。
ボーイングが誕生した場所に建つ博物館
博物館が建つのは、ボーイング・フィールド(キング郡国際空港)の敷地内。ここはボーイング社が1916年に創業した場所で、赤い木造の社屋「レッド・バーン」が今も残っています。2001年にボーイングの本社はシカゴに移りましたが、この地は航空産業の出発点として大切に保存されています。
ダウンタウンから南へ約8km、シアトル・タコマ国際空港からは北へ約24km。車なら15~20分程度です。シアトルの航空史を語るうえで、これ以上ふさわしい場所はないでしょう。
見どころは? まずここから
博物館はイースト・キャンパスとウエスト・キャンパスの2エリアに分かれています。米国西海岸で最大規模の航空機コレクションを誇り、展示の幅広さと完成度の高さは群を抜いています。
イースト・キャンパスのグレート・ギャラリーには、複葉機から初期のジェット機まで約43機が6階吹き抜けの空間に並んでいます。圧巻の光景です。レッド・バーンの内部では、ボーイング創業当時の工具や資料を見ることができます。また「The Tower」と呼ばれるコーナーでは、ボーイング・フィールドを見渡しながら管制塔とパイロットの実際の交信を聴くこともできます。
スカイブリッジを渡ったウエスト・キャンパスのスペース・ギャラリーには、スペースシャトルの乗組員が実際に使ったフルサイズの訓練機「NASA Full Fuselage Trainer」があります。
機内に入ることができ、JAXA宇宙飛行士・山崎直子さんの訓練中の写真も展示されています。
2014年に宇宙飛行士3人を国際宇宙ステーション(ISS)に運んだロシアのソユーズ帰還船『TMA-14M』、宇宙飛行士の訓練スケジュールやユニフォームの展示なども見られます。
隣接する屋外の航空パビリオンには、1959年にアイゼンハワー大統領に提供された米国初のエアフォース・ワン(VC-137B)、第1次世界大戦前に製造された世界初の戦闘機 Caproni Ca 20、ボーイング727・737・747の試作品、787ドリームライナーの試験飛行用3号機(ZA003)、英国航空で最後の商業飛行を行ったコンコルド G-BOAG(米国西海岸では唯一の展示)などが並んでいます。
機内に入ることができ、JAXA宇宙飛行士・山崎直子さんの訓練中の写真も展示されています。
屋外の航空パビリオンでは、アイゼンハワー大統領時代のエアフォース・ワン(VC-137B)、ボーイング787ドリームライナーの試験機、英国から寄贈されたコンコルド(米国西海岸では唯一の展示)などを間近で見られます。
入場料と無料で入れる日
入場料は大人(18~64歳)29ドル、シニア(65歳以上)25ドル、子ども(5~17歳)21ドル、4歳以下は無料です。
毎月第1木曜日の午後5時から9時は入場無料です。この時間帯を狙うのも一つの手です。くわしくは公式サイトの入場料ページで確認してください。
駐車場は無料。開館時間は毎日午前10時から午後5時(感謝祭・クリスマスは休館)です。
親子、カップル、一人でも楽しめるイベントも充実
フライトシミュレーターや宇宙帰還のVR体験(いずれも有料)など、体験型のアクティビティも豊富です。夏には子ども向けのサマーキャンプが開かれ、年間を通じて親子向け・カップル向け・大人向けなどさまざまなイベントが開催されています。
知識がなくても、機体のスケールを目の前にするだけで十分に楽しい場所。日本語のオーディオガイドも貸し出しています(有料)。
行く前に
公式サイト(www.museumofflight.org)でチケットを事前購入しておくと、当日の窓口待ちを省けます。特に週末や夏の観光シーズンは混雑するので、できれば平日の午前中が狙い目です。
航空博物館では、年中を通してさまざまなイベントを開催し、学校の休暇期間中は子ども向けのキャンプ、高校生以上にはインターンシップ、3D 映画の上映やさまざまな特別展も提供しています。
航空機好きの人だけでなく、子どもから大人までさまざまに楽しめる航空博物館に、ぜひ足を運んでみてください。
