トランプ氏、ワシントン州の集会でクリントン氏や元対立候補らを罵倒

2016年5月8日(日)

7日にワシントン州リンデン市およびスポケーン市で集会を行った共和党大統領候補のドナルド・トランプ氏が、撤退を発表した元共和党大統領候補や、11月の本選で戦うことになるとみられる民主党大統領候補ヒラリー・クリントン氏などを揶揄・罵倒する発言をしたと報じられている。

Seattlepi などの報道によると、トランプ氏は、クリントン氏の夫の不貞行為は「意地の悪いクリントン氏が放置していたせい」、共和党保守派の重鎮リンゼイ・グラハム上院議員は「取るに足りないバカ」等と発言。また、現時点ではトランプ氏を支持できないと述べたポール・ライアン米下院議長を揶揄し、ジェブ・ブッシュ フロリダ州知事が大統領候補指名を行う共和党全国大会への不参加を表明したことについて「(最終的に指名を受けた候補を支持するという)誓約に署名したのにその誓いを破ろうとしている」と批判した。一方で、自身が出演した最初の共和党討論会は「ケーブルテレビ史上最多の視聴者を集めた」と述べ、約6千人の観衆を前に、会場となった Northwest Washington Fairgrounds に「これまでこれほど人が集まったことはない」と語った。ワシントン州と隣のオレゴン州は過去7度の大統領選挙本選で民主党候補を選んでいるが、トランプ氏は「我々は本選が行われる11月に両州を獲得できる」と述べた。

他の政治家に対する悪口雑言以外では、同氏は「シリアからの難民がワシントン州に向かっている。彼らは不法移民で、その正体は誰にもわからない」などと発言。実際には、ジェイ・インスリー ワシントン州知事は「ワシントン州は喜んで移民を受け入れる」との立場を表明しているものの、米国が受け入れているシリア難民は限定的であり、厳しい身元確認が実施されている。

この日に集まった約6千人の人々はほぼ全員が白人で、トランプ氏の発言に歓声を上げ、その姿勢を米国の希望と捉えている。参加者らは、トランプ氏を支持する理由として、「簡単なことだ。今の政治がうまく機能していないからだ」、「彼は(既存政治の)操り人形ではない。中国やメキシコから製造業を取り戻してくれる」等とコメントしている。一方、会場周辺には数百人の反トランプ派も集合。「壁を作るな、コミュニティを作れ」と声を揃えた。また、米国内の対立構造の激化を懸念する観点から、会場に入るトランプ派の人々に対して「我々はあなた方を愛している」と呼びかける人も見られた。移民の権利団体 OneAmerica Votes のメンバーは、「憎しみでできた国はいやだ。互いを思いやる国がいい」とコメント。近隣の中学生は、「(トランプ氏が)体現している差別主義に反対するために来た」と述べている。

なおこの集会では、トランプ氏の登場を妨げようとしたとして3人が逮捕された。

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

※コメントは承認制です。公開までに時間がかかることがあります。
※弊社へのご連絡にはお問い合わせフォームをご利用ください。コメント欄はご使用になれません。
※内容によって掲載をお断りする場合もありますので、あらかじめご了承ください。

「シアトルの注目ニュース & 話題」の新着コメント

このカテゴリーのコメントはありません。