
米国で2020年1月から出されているCOVID-19の国家緊急事態宣言が5月11日に解除されるのに伴い、疾病予防管理センター(CDC: Centers for Disease Control and Prevention)は、COVID-19の地域感染状況の追跡調査を中止すると発表しました。
これにより、2022年2月から各地域の感染率を高・中・低の程度で色分けして発表していた 『Covid Data Tracker』 の使用が中止されます。
今後の感染状況の監視は、COVID-19関連の入院者数を追跡することで行われる計画。これは、インフルエンザなど他の呼吸器感染症を追跡するのとほぼ同じ方法となります。
米国での死亡者数は、2020年初頭にCOVID-19のパンデミック宣言が出されて以来、最低の水準にあります。しかし、公衆衛生上の緊急事態は収束しつつあるものの、CDC のデータによると、米国では5月3日付のデータで1週間に1,109人以上が死亡、約8,300人が入院しています。
また、同日、CDCは、約2年にわたり COVID-19対策を主導してきたロシェル・ワレンスキー博士が、6月末で退任すると発表しました。
世界保健機関(WHO)は5日、COVID-19の感染拡大を受けて2020年1月から出していた「国際的な公衆衛生上の緊急事態(Public Health Emergency of International Concern for COVID-19)」宣言の終了を発表しています。