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バレエ公演 『ロミオとジュリエット』 ジュリエットの官能的な踊りに魅了

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パシフィック・ノースウエスト・バレエ(PNB)による現代版 『ロミオとジュリエット』 のオープニング公演が2月4日に行われた。

PNB Romeo et Juliette

Pacific Northwest Ballet principal dancers Noelani Pantastico and James Moore
in Jean-Christophe Maillot’s Roméo et Juliette.

Photo © Angela Sterling.

本作は、従来の古典作品とは大きく異なり、静止やスローモーションを取り入れたユニークな動きで、複雑な心情やコミカルな会話を表現している。また、少女ジュリエットが大人の女性であるという設定で、積極的にロミオを誘い、自己主張する。そんな異色ジュリエット役を完璧に演じたノエラニ・パンタスティコを、ロミオ役のジェームス・ムーアが安定した踊りで引き立てた。特に一幕最後のバルコニーでのパ・ド・ドゥは、見ている方まで身体が火照るような官能的な踊りで、聴衆を魅了した。

現代版『ロミオとジュリエット』はPNBの人気レパートリの一つで、2008年の初演以来、今年で第4回目の上演となる。今回は、ジュリエット役パンタスティコの再演ということで、前評判も高かった。パンタスティコは、2008年にPNBでジュリエットを踊った後に、本作の生みの親である振付家マイヨー率いるモンテカルロバレエ団に移籍し、動きの一つ一つを徹底的に分析するマイヨーメソッドによりレベルアップし、再びシアトルの舞台に立った。

2008年の初演時と比べ、ダンサーも作品自体も大幅に進化しているPNB『ロミオとジュリエット』。2月14日まで上演されるので、バレンタインのデートにもおすすめ。パンタスティコとムーアが再び共演するのは、6日(日)夜、11日(木)、14日(日)夜の3回。

掲載:2016年2月 取材・文:渡辺菜穂子

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