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ピクニック & バーベキュー 101

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川合由佳子さん

執筆者:川合由佳子さん

1年を通じてさまざまなアクティビティが楽しめるのはワシントン州ならでは。「何でもやってみよう!」という気持ちで、いろんなことにトライしています。

川合さんのプロフィールはこちら

天気のいいシアトルの夏の楽しみと言えば、、野外でのピクニック & バーベキュー(BBQ)。

日本の都市部にいると、「アウトドアで BBQ」というと、車で何時間も走らないとできない大仕事なイメージですが、シアトルだったら近所の公園で手軽&気軽にできます。

1)予約の仕方

屋根のあるシェルターを借りないのであれば、ほとんどの公園でピクニック・テーブルを無料で確保できます。ただ、こうした無料のテーブルは早い者勝ち。なので、朝早くに行って確保しないといけないというデメリットがありますが、それをしてくれる人がいれば、この手で行くのも1つの案です。

シェルター無しでテーブルだけの予約でしたら、1日20ドルぐらいからあります。携帯できるキャノピーなどを持っていれば、天候が悪くてもいいかもしれません。

とはいえ、今年は例外としても、シアトルは夏でも天気がどうなるかわかりませんし、事前に日程を決めなくてはならない大人数の場合は、シェルターを予約しておくほうが安心です。

シェルターを朝から晩まで予約すると、ほとんどの公園で100ドル以上かかってしまいます。なので、ピクニックの時間帯にもよりますが、半日(大体朝から2時まで、または3時から夜までという分け方)で予約すれば、半額くらいになります。

主な市ではオンラインで予約できます。
シアトル市: www.seattle.gov/parks/picnic_sites.asp
ベルビュー市: www.ci.bellevue.wa.us/facility_rentals_outdoor.htm

なお、場所によっては備え付けの BBQ グリルがないところもあるので要注意。その場合は持ち運びのできるポータブル・グリルを持参しましょう。

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ペット
リーシュをしていれば、ペットももちろん OK です!ただし、ビーチは犬の立ち入りが禁止されている可能性があります。注意しましょう。

カープール
たとえばピクニックに50人来るとして、全員が自分の車で来たら50台分の駐車場が必要ということになりますね。BBQ となると荷物も多いし、場所も限られているので、なるべくカープールしましょう。

Discovery Pass 駐車場
州立公園など、駐車に Discovery Pass が必要なところがあります。これも事前にチェックしましょう。

コストのシェア
シェルター代やその他必要経費(サービング用スプーン等は持参してもらうとしても、紙皿、ナプキン、フォーク、コップ、チャコール、ゴミ捨て用の大きなゴミ袋などは幹事が用意するのがいいでしょう)のカンパとして、ドネーションの金額を改めて決めておいてみんなにお釣りがないように事前に呼びかけると当日簡単だし、みんな協力してくれます。

ゲーム
ただ食べて、しゃべるだけでも楽しいですが、やはり(人数が多いときは特に)ゲームをやると盛り上がりが違います。スイカ割りはアメリカ人はなじみがないものなので、おすすめ。でも割った後のすいかはきれいにかたづけて。

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2)食べ物について

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BBQ が主流と思いますが、BBQ したい肉、魚、野菜等、自分達が焼きたいもの、飲みたいもの、シェアしたいものを持ち寄るのが一般的でしょう。

一般的に「日本人同士のポットラックは食べ物の質が高い」と言われますが、屋外でご飯となるとちょっと勝手が違ってきますね。生もの、溶けてしまうもの、アイスボックスなしでは持って行けないものなどたくさんあります。

火の起こし方
家で BBQ するときはスィッチをひねるだけで簡単ですが、公園の BBQ だとチャコール(木炭)で火を起こすことから始まります。「男の人がいないと・・・」なんて言わず、女性もできるコツをお教えします。

それは・・・

Lighter Fluid を使うこと(笑)。
チャコールの売り場の隣には必ずと言っていいほど置いてあります。チャコールの袋の裏の説明書きにもちゃんと「Lighter Fluid を使うといいでしょう」と書いてありますよ。

新聞や割り箸を使って火をつけないといけないと思ってる方、そんなことないですよ~。

BBQ 
基本的なことですが、野菜など、材料はあらかじめ切っておいて、現地で焼くだけの状態にして持っていくのが簡単です。野菜は焼く前にオリーブオイルを全体になじませておくと、焼きあがったときのおいしさが違いますが、それも家でやって持っていくといいでしょう。普段あまりグリルすることのないトマトも BBQ するとおいしいですよ。

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キノコ類などはやっぱりホイル焼きで食べたいですよね。アメリカではあまりホイル焼きを見かけませんが。

お肉は前日から漬け込んでおくと、やっぱりおいしいです。

焼くときは、食材を炎に直接当てないようにすること。中身が焼けずに、外側だけ真っ黒になってしまいますよ。

炭水化物
おにぎりを作っていって、焼きおにぎりにするとおいしいですね。

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おつまみ
漬物や、冷やした枝豆をジップロックに入れて持参するのも簡単でおすすめです。

デザート
BBQ の火でスモアを作るのはどうでしょう。焼きマシュマロを板チョコとグラムクラッカーに挟んで食べるやつです。マシュマロは割り箸などに刺して火であぶる感じで。スモアを食べた後って、なぜか喉が渇くので、たくさん水を用意していってくださいね。

アルコール飲料
屋外での飲酒が許可されているのは、決まったキャンプ場やピクニックエリアのみです。利用する場所での規則を事前に確認しましょう。また、ケグやパンチボウルなど、いかにもパーティーしてますというものはだめで、割れたら危険なガラス瓶は避け、紙コップに入れて飲むようにしてください。

片付け
楽しいBBQの後は、自分たちできちんと後片付けをして元通りにし、次に使う人達が気持ちよく使えるようにするのも大切なことです。
炭グリルからきれいに取って "ASH"(灰)と書いてあるゴミ箱に捨てる、グリルについた食べ物をきれいにこそげ落とす、ピクニックテーブルを拭いてきれいにする、ゴミはすべてきちんと廃棄するか持ち帰る、などなど。
アメリカの公共施設は、個々の利用者がこういった責任をきちんと果たすことで成り立っています。

3)私の BBQ 日記

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某年7月・・・

夏と言うにはまだちょっと早いものの、 シアトルはとってもいい天気でした(気温70F/21℃)。 ちょうどそれを知ってたかのように、いつもの愉快な仲間達がバラードのゴールデン・ガーデン・パーク公園は、超人気のビーチ付の公園で、BBQ を企画。シアトルの人にとっては、70F/21℃は真夏。 ビーチはビキニ姿で寝転がる人達で一杯でした。

BBQ テーブルを午後に予約していたので、始まりは午後3時。

午後3時といえば、一日で気温が一番高くなる時間帯。基本的に外にいることが大好きな私は、大満足。

と言っても日向ぼっこをするにはちょっと暑すぎるので、日陰で食べまくる。

ふと見ると、隣のテーブルで BBQ を始めたアジア人家族、最初は分厚いステーキを焼いていましたが、 それを食べ終わると今度はマリネした鳥の足を焼き始めました。

写真を撮らせてと言ったら、「食べる?」と聞いてくれましたが、喜んだのは、インドネシア人の友達だけ。よーく見たらはっきりと足の形をしていました。友達、「こんなのグリルチキンと一緒よ」。おいしそうに食べていましたが、日本人組みは引きまくりでした。

その後、ビーチバレーなどを持っていない私達は、Jenga をやりました。

これが意外に、自然の風でゆらゆらしたりするので、いつも以上にはらはらしておもしろかった。

友達や家族が集まってわいわい楽しむのに、理由なんていりません!
天気がいい日に外で食べるご飯ほどおいしいものはありません。
みなさんも、夏が終わる前にぜひとも試してみて!

Happy Grilling!

掲載:2015年8月

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