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ニューオリンズ日誌: 南部の町ニューオリンズの日常を、不定期にお届けします。
 2006年7月31日(月) シカゴでニューオリンズな夜 
  昨晩はシカゴの高級サパー・クラブ "Black Orchid" で行われた 『ニューオリンズ・ミュージシャンズ・リリーフ・コンサート(NOMR)』 へ行ってきました。NOMR は被災して避難したままのミュージシャンをニューオリンズへ戻すために発足した非営利団体で、収益金は家やアパートの修復に充てられており、今回のベネフィット・コンサートでも収益金が同団体へと送られます。さて、オープニング・バンドは全員がニューオリンズからのミュージシャンで、ジェームス・アンドリュー(トランペット)、クレイグ・クライン(トロンボーン)、カーク・ジョセフ(スーザ)、クランストン・クラメッツ(ギター)、スタントン・ムーア(ドラム)と、知る人ぞ知るニューオリンズの名プレイヤー達が勢ぞろい!!ソロ・パフォーマンスにもあの大スター、ドクター・ジョンと、かなり贅沢なラインアップ。私はラッキーにも楽屋に入れてもらい、ドクター・ジョン(通称マック)をインタビュー。「巨額な支援金が被災地に送られているらしいけど、個人レベルでは皆ヒドイ有様だよ。保険のないミュージシャンが多いしね。もう1年になるのに、戻りたくても戻れないミュージシャンがいっぱいいるよ。NOMR の活動は小さな活動かもしれないけど、ニューオリンズのミュージシャンを助けるために収益金がきちんと使われてる。ニューオリンズがニューオリンズらしく戻らないとね・・・」と、時折遠くを見つめるような表情で話してくれました。さて、肝心のライブですが、言うまでもなく最高潮に盛り上がりました!ニューオリンズならではのファンキーなビートが流れ出すと、最初はお行儀よく座っていた観客も、総立ちになって思い思いにダンスを楽しんでいました。(み)

NOMR のサイトはこちら


 
 2006年7月20日(木) 現在のニューオリンズ 
 
カトリーナの襲来から約11ヶ月が経ちます。現在、特に週末のフレンチ・クォーターはとても賑わっていて、レストランには長蛇の列ができ、駐車できる場所を探すのも一苦労。人気店「エメリルズ」に予約なしで行ってみたら、「2時間待ち」だと言われました。フレンチ・マーケットもたくさんのビジターがカトリーナ・グッズなどを買い求めています(写真)。このような光景を見たら、初めてニューオリンズへ来た人は「ニューオリンズはもう復興した!」と思うかもしれません。でも、少し街を離れた被災地へ行ってみると、まだまだ人気のないところが多く、電気すら通ってない家々が並んでいます(写真)。その復興の遅さは、ここが本当にアメリカ国内なのか?と目を疑うほどです。

特に堤防の決壊で鉄砲水に襲われた Lower 9th ward には、現在も破壊されたまま手付かずの家々が並んでおり、住民が戻ってくる気配さえも感じません。気味が悪いほどの静けさの中、時折聞こえてくるのは、ブルドーザーで解体される家の音だけ。そこに突然、緑色の T シャツを着たティーンエイジャーたち40〜50人が大型バスでやってきました。"グラウンド・ゼロ" を見に来た観光客かと思いきや、タオルを颯爽と頭に巻き、軍手を着け、慣れた手つきで、炎天下の中、崩壊した家の片付けを始めたのです。彼らはカンザス・シティの教会に属している高校生で、今回は1週間滞在し、また来月には別のグループがニューオリンズの復興のために現地入りすると話してくれました。この日の気温は摂氏38度。私がティーンエイジャーだった頃は、知らない人のためにボランティアをするなんて考えられなかったのに、すごい若者がいるんもんだと本当に感心しました。街をぐるぐる回っていると、Lower 9th で見かけたボランティア以外にも、実は大勢のボランティアが入ってきており、9th ward にあるミュージシャン・ビレッジ(写真)の家の建築を手伝ったり、被災した家の修復を手伝ったりする姿が各地で見られました。

さて Lower 9th に対し、運河の手前の 9th ward では、トレイラー・ハウスの数が増え、家を修復する人や、道で遊ぶ子供たちもちらほら見かけるようになりました。修復されたばかりの真新しい教会で行われた朝のサービスには住民の姿も見えますが、まだまだ空席のほうが目立ちます。以前のように、建物が揺れんばかりの力強いゴスペルが聞こえてくるのには、まだまだ時間がかかりそうです。

ルイ・アームストロング国際空港に発着する飛行機の数は、カトリーナの前から比べると50%に回復しており、アメリカ国内からは、復興の一助となるべく観光客も訪れています。でも、外国からの観光客の数はまだまだ回復していません。これからもっともっと観光客が増え、町全体がカトリーナ前のような活気に戻ることを願っています。(み)



 
 2006年7月14日(金) ブレナンズで朝食を! 
  ハリケーン・カトリーナの襲来後、しばらく休業していたブレナンズが修復&改装を経てついに再オープン!1946年創業当時から、"Breakfast at Brennan's" はローカルの憧れの象徴でした。トレードマークは3コースの朝食メニュー。タートル・スープやガンボ・スープをスターターに、メインは "Eggs Hussarde" などの卵料理、そしてデザートは同店で生まれた "Banana Foster"(かなり甘いけどクセになる美味しさ)などが人気です。また、"Eye Opener"(目覚めのカクテル)にはミルクにブランデーを入れた "Brandy Milk Punch" がお勧めです。人気店の再オープンとあって予約は必須!詳しくはこちら。(み)


 
 2006年7月10日(月) Vaughan's でカーミット・ラフィンズ 
 
先日、ニューオリンズを代表するミュージシャンの1人であるカーミット・ラフィンズの演奏を聴きに行ってきました。バイウォーター地区にある「Vaughan's 」はローカルっ子で賑わう地元のクラブで、毎週木曜日はカーミット・ラフィンズ&BBQ スインガーズがレギュラー出演しています。演奏開始は午後10時半ですが、その前から徐々に人が集まり始め、演奏が始まった時には店内は身動きが取れないほどの混雑に!皆思い思いにニューオリンズミュージックを楽しんで、あっという間に午前様となってしまいました。久々に音楽を満喫したのですが、帰る途中に目に飛び込んでくるのは、まだまだ手付かずの被災した住宅地。「Vaughan's」での活気と賑やかさが幻だったかのように感じました。(み)

※Vaughan's の周辺は人通りが少ないので、タクシーや周辺地理を熟知しているローカルっ子と一緒に行きましょう。
 

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