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植民地時代の面影を残す "アメリカの中のヨーロッパ" ジャズがあふれるディープサウス ニューオリンズを探検しよう!
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ニューオリンズ日誌: 南部の町ニューオリンズの日常を、不定期にお届けします。
 2005年9月20日(火) 一時帰省許可はまだ未定
現在避難している家にはテレビがありません。しかし、毎日気になるニュースはやはり、私達の家があるオーリンズ郡への 『一時帰省許可』 について。ようやく水が引いたものの、また別のハリケーンが近づいてきており、しばらく許可が下りない模様です。我が家は決壊した堤防に面しており、一時は「堤防側の家は全て濁流に流された」との情報もあって、「全て失った」と思っていました。しかし、今日、テレビ東京のクルーに同行する友人から、我が家の周辺にいるとの連絡が。早速お願いして自宅を見に行っていただいたところ、道路は木々でふさがれ、長い間水に浸かっていた町は木々も家々も枯れ、全て灰色で当然人もおらず、まるでゴーストタウンだそうです。とても車では近づけないので、徒歩で取材を決行していただくことになってしまいました。どうにか我が家にたどり着いたクルーによると、「1階の勝手口のドアが開いており、誰でも中に入れる状態」で、1階は家具がすべて移動してひっくり返り、虫もたくさんわいていて、ぐちゃぐちゃの泥だらけだそう。でも、2階は後20センチというところで浸水は免れたようで、ジャズ・ピアニストの夫の商売道具であるデジタル・ピアノや大切な書類などは、回収可能だそうです。我が家は少しでも回収できるものがあり「ラッキーだった」の一言。すべてを失った方のことを思うと、本当に心が痛みます。(み)
 2005年9月14日(水) 息子が幼稚園に編入
Back to school思えば息子(5歳)は、新学期が始まって2日間通学しただけで、今回のハリケーンに遭ってしまいました。現在もまだ息子の学校は8フィートの冠水で、いずれ校舎は取り壊される予定で、残念ながら同じ学校に戻ることはないかもしれません。さて、8月28日から続いている私達の避難生活を息子は "Storm Vacation" と呼んでいましたが、現地の子供達と同様、こちらの幼稚園に編入しました。被災者の子供達の受け入れは積極的に行われており、ありがたいことに学習道具から、バックパック、運動靴等も瞬時にドネーションしていただきました。ちょうど幼稚園ではハリケーン・カトリーナが課題になっており、同時に学校単位でも募金など救援活動が行われていたので、皆その被災地から来た息子に興味津々。早くお友達ができるかしら・・・という心配をよそに、あっという間に息子の周りには子供達が集まり、それはアイドル並みの人気。息子も「今日数え切れないくらい友達ができた!」と大喜び!また明日学校に行くまで待ちきれない様子です。家族に笑顔が戻ってきました。(み)
 2005年9月9日(金)たくさんの寄付
ニューオリンズから避難し、ヒューストン→ダラス→メンフィスと移動を重ね、ようやく親戚の住むシカゴ郊外に着いてから約1週間が経ちました。当初、私たち一家3人の所持品はスーツケース1つ分だけでしたが、多くの人たちから洋服や子供のおもちゃ、本など、多くのものを提供していただき、毎日洗濯しなくても生活できるようになってきています。また、現地の学校も被災地の子供をすぐに受け入れており、息子も来週から幼稚園に通うことになりました。突然始まった新しい町での生活ですが、たくさんの方々に助けられ、私達一家も地に足が着いてきました。昨晩は「外に出て、ゆっくりと食事を楽しんでリフレッシュしてほしい」と、地元で人気のステーキ&シーフード・レストラン "Foxfire" を経営するディック・オゴーマン氏(写真左)にご招待を受けました。家も会社も仕事も失くし、当分の間、レストランで食事をすることはできないだろうと思っていましたが、久しぶりにそれなりの洋服を着て、同じく避難してきた姑夫妻と久しぶりの外出。予約なしではなかなか入れないという同店はオシャレをしたローカルたちでとても賑わっていました。食事は申し分なく美味しくて、私達も久しぶりに全部平らげてしまいました(ジューシーで柔らかいお肉は最高!)。しかし、何より感激したのは、個人的な知り合いではない私達を快く迎えてくださったオゴーマン氏とそのスタッフの温かい心遣いでした。同店のサイトはこちら。(み)Foxfire
Foxfire
 2005年9月5日(月) シカゴ到着
昨夜、ニューオリンズ市内を取材されていたフジテレビのクルーと話をしました。観光都市だった町の無残な姿、市内の被災者搬送が着実に進み、市内にはいたるところで軍隊の姿が見られ、治安維持がなされていること、決壊した堤防が明日にも大量の砂袋で一時修理が完了することなどを伺いました。自然災害から人的災害が問題視され、政府の対応の遅さにナギン市長も声を荒げてインタビューに答えているように、国内でも連邦政府の対応の遅れに批判が強まっています。と同時に、同市長も同じく被災者以外から強い批判を受けています。確かに、自力では避難できない人たちを避難させる方法は、私の覚えている限りでは提示されていませんでした。このように、ニューオリンズにも問題は多数あったと思います。しかし、被災後のあまりにも遅い政府の対応の方に私達被災者は言葉では表せない怒りを感じています。近代社会のアメリカで、水が届くまで5日。実際に軍隊の姿を町で見るまで6日・・・。

ハリケーン・カトリーナ上陸3日前ごろから、ラジオ・テレビ・新聞等で市長らが頻繁に避難勧告を出し、近所のお年寄りや車のない人を乗せ、協力し合って避難すること、避難する道順・避難したほうがいい場所などが詳しく報道されていました。そして、上陸の前日は勧告が避難命令・強制避難に変わり、多くの人が避難しました。私の隣近所の人は「前回避難した時は想像を絶する渋滞だったし、家は頑丈な2階建てだから残る」と言っていましたが、確かに「今回も大丈夫だろう」という意識が多くの人にあったと思います。また、避難するにはホテル代やガソリン代などのお金がそれなりに必要です。しかし、ニューオリンズの人口の約7割を占めるアフリカン・アメリカンは、貧困層の大多数を占めています。本当に誰もが予測しえなかった事態。避難しなかった人、避難できなかった人、これから市内の水抜きが始まり、数千人に上るとも言われる遺体の収集が始まります。

Donation今、町の復興を絶望視する声も、「もともと海抜0メートル以下のところに町を作るべきではなかった」などという声も上がっています。しかし、1718年にフランス人によって創設された地域フレンチ・クォーターは破壊されることなく残っています。1803年にアメリカ領になってから土地開発が進んだガーデン・ディストリクト、アップタウンも多少のダメージを受けましたが、当時の歴史は今でも残っています。サトウキビを耕して南部の発展を助けた奴隷達、フランス・スペインの植民地からアメリカになったルイジアナ。南北戦争、ニューオリンズの激戦、ジャズ、クレオール、ケイジャン・・・等、歴史深い町は海抜0メートル以下の町として発展してきたのです。私たち被災者の多くはニューオリンズ、および被災した土地の復興を待ち望んでいます。あまりにもひどい爪あとを残したハリケーン・カトリーナ。さまざまな批判が各所に向けられていますが、1日でも早く私達被災者に日常が戻ることを祈っています。現在、私達はシカゴ郊外の親戚宅に滞在しています。近所の人達が私達に洋服を譲ってくれたり(写真上)、食べ物を持ってきてくれます。皆さんの親切が本当に心にしみます。(み)
 2005年9月3日(土) テネシー州メンフィスを経てシカゴへ
昨日までダラスにいましたが、今日はメンフィスにいます。今からシカゴへ向けてまた長距離運転です。夜中にハイウェイを通っていた時、たくさんのルイジアナ・ライセンス・プレートを見ました。私達と同じように、場所を移動してはあと何ヶ月かかるかわからない避難先を探しているようです。各州の公立学校が被災者の子供達を受け入れることをラジオで知りました。私達も息子の受け入れ先を探さなければなりません。シカゴで見つかればいいけれど。今日、災害発生から5日目にして、水や物資、ナショナル・ガードがニューオリンズに来ました。地球の裏側ではなく、同じ国内なのに、5日もかかるなんて・・・。親戚が一昨日、フレンチクォーターのホテルから脱出してきましたが、町は銃を持った若者が野放し状態になっており、彼女達は1人もナショナル・ガードを見なかったそうです。チャリティ・ホスピタルの患者の搬送も昨日行われており、被災後亡くなった多くの患者が水没した地下室に放置されているそうです。信じがたいこの事実。この先進国でなぜ5日も水すら届かないのか・・・。(み)

Highway 55メンフィスを出発し、55線でシカゴへ向かっています。セントルイスを越えたところから、対向車線を多数のパトロール・カーなどに先導された電線作業車や小型のボートを乗せたトラック、救急車、簡易シャワー運搬車、簡易トイレ運搬車など数百台のトラックが通り過ぎていきました。次の出口のガス・ステーションで休憩していると、私達の車のライセンス・プレート(LOUISIANA と書いてある)と見た警官から、各州から救出・復旧援助チームがニューオリンズに向かったことを知らされました。5日目にして水や食料を投下されるのをテレビで見ましたが、実際に自分の目でニューオリンズへ向かう多数の救出チームを見たのは今日が始めてでした。どんどん悪化するわが町を目のあたりにするたび、言葉には表せない悲しみ・怒り・苦しみを感じましたが、救出チームが実際にニューオリンズへ向かっているのを見て「どんなに時間がかかっても、あのニューオリンズは戻ってくる」という気持ちがまた湧いてきました。帰省許可が出てニューオリンズに戻ったら、私も全力をあげて復旧に力を注ぎます。ニューオリンズの代表曲の1つ、『Do you know what it means to miss New Orleans』 を聴きながら、シカゴまであと一息です。(み)
 2005年9月1日(木) 姑夫婦の無事を確認
ハリケーン・カトリーナ上陸後から安否がわからなくなっていた姑夫婦とやっと連絡が取れました。世界一長い橋 The Causeway を渡った先のタラシークという小さな村の親戚宅に避難していた彼女達ですが、ハリケーン上陸後、電気もガスも水道も止まり、家もあと少しで崩壊するところだったそうです。幸い洪水を免れ、道路に横たわる木々をよけながら、なんとかアラバマまで移動し、やっと私達は連絡がとれました。最悪の事態を考えていたので、本当に心から安堵しました。またカビントン(これまた湖のそば)に住む友人からも連絡があり、ハリケーンを自宅で過ごしたものの、家族全員無事で、今日になってヒューストンに避難したそうです。ニューオリンズも冠水した状態が続いており、まだ安否のわからない人たちがいますが、身近な人達の安否が確認できて希望が湧いてきました。(み)

July 2008

エバーグリーン・プランテーション、オーデュボン昆虫館

June 2008

世界一周クルーズ・飛鳥U

May 2008

ジャズフェスティバル、タバスコの産地・ラフィエット、グリーク・フェスティバル

March 2008

ミシシッピ川、カジノ

February 2008

シュリンプ・エトゥフェ

January 2008

渡辺真理というピアニスト

October 2007

ニューオリンズはセカンドラインのシーズン真っ只中

August 2007

大型ハリケーン「カトリーナ」から2周年

May 2007

ジャズ・フェスティバル閉幕

April 2007

フレンチ・クォーター・フェスティバル、ニューオリンズ・ジャズ&ヘリテージ・フェスティバル

March 2007

炊飯器パン

February 2007

マルディグラ・デーまであと1週間!

January 2007

ハッピー・ニュー・イヤー!、セインツ・パワー、ニューオリンズ・セインツ

December 2006

ザリガニのシーズンまであと少し!、チコリ・コーヒー、もうすぐクリスマス!

October 2006

スワンプ・ツアー、ボイルド・シーフード

September 2006

Bacco、Asian Cajun、『bounce book』、Sterling Silvia の "Fleur e Lis" ジュエリー

August 2006

日本からの熱い思い - TBC ブラスバンド、アラビ・レッキング・クルー

July 2006

Vaughan's でカーミット・ラフィンズ、ブレナンズで朝食を!、シカゴでニューオリンズな夜

June 2006

ジャミール・シャリフ

May 2006

メモリアル・デーに被災者を追悼

April 2006

春のフェスティバル・シーズン、『地球の歩き方 アメリカ南部』 発売!

March 2006

アンクル・サム、週末のニューオリンズ、街角でネット接続

February 2006

トルネード、ゴスペル・リバー、沿岸技術研究センター機関誌、『Do You Know What It Means...』

January 2006

ニューオリンズ市長ナギン氏と、地球の歩き方 『テーマで旅するアメリカ』、デモ行進

December 2005

ニューオリンズ・アップデート、サザン・キャンディメーカーズ復活!

November 2005

落ち葉、問題が1つ解決!、初めての雪

October 2005

初めての帰宅、「偽・被災者」、フレンチ・クォーターの様子、Lakeview の様子、2度目の訪問

September 2005

姑夫婦の無事を確認、シカゴへ、たくさんの寄付、幼稚園編入、一時帰省許可未定

August 2005

サトウキビ畑、サッチモ誕生日、デジカメ、香港マーケット、盆踊り、ハリケーン・カトリーナ

July 2005

朝までジャズ!、蟹釣り、ハリケーン・シンディ、最近のお気に入り、サファリ・パーク、簡単料理

June 2005

はじめまして!、息子のお誕生日会

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