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![]() ダウンタウンからストリートカーでアップ・リバー(※1)へ行くと、セント・チャールズ・アベニューとルイジアナ・アベニュー、マガジン・ストリートに囲まれた高級住宅地ガーデン・ディストリクトに入る。1803年にフランスがルイジアナ領を1,500万ドル(8千フラン)でアメリカに売却した 『ルイジアナ買収』 後、各地から移住してきたアメリカ人が住居を構えたのがその始まり。当時、フレンチ・クォーターに住んでいたクレオール人に歓迎されなかった彼らは、当時の市街地フレンチ・クォーターではなく、少し離れたこの地域に住むことを余儀なくされたのだ。 それから南北戦争勃発まで経済の中心地として栄えたニューオリンズの綿花販売・奴隷貿易・国立銀行などで財を成したアメリカ人は、ギリシャ復興様式やイタリア式、ビクトリア朝の大邸宅や、16世紀フランスの建築家マンサールが考案したと言われているマンサード屋根(mansard
roof)と呼ばれる二重勾配屋根(腰折れ屋根とも呼ばれる)や塔をつけた大邸宅などを次々と建て、この地域は資産家の邸宅が並ぶ住宅街に発展した。現在はニューオリンズの有名人や政治家、ミュージシャン、資産家などが住む閑静な高級住宅街で、米国歴史地区に指定されている。ガーデン・ディストリクトという名前は、1816年に起きた大洪水に起因している。ミシシッピ川の堤防が決壊し、堤防とニューオリンズ市の間にあったプランテーションがほぼ全滅したこの洪水で、ガーデン・ディストリクトは肥沃な土で覆われ、草木が丈夫に育つ土壌ができあがったのだ。空を覆い隠すように巨大な樫の木が茂り、バナナの木や椰子の木、ブーゲンビリアなどの熱帯植物に彩られた庭が広がるこの地域を見れば、なるほどと納得するだろう。 フレンチ・クォーターからこのガーデン・ディストリクトに行くには、セント・チャールズ・ストリートカーに乗るのがお勧め。ローカルたちが "The Avenue" と呼ぶ St. Charles Street を走るこの路面電車からも豪邸を眺めることができる。 |
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