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遊ぶ・楽しむ: マルディグラ

マルディグラとは キリストの復活を祝うイースターの前にキリストが断食修行したことから、カトリック教徒はレント(断食)する習慣があるが、このレントに先立ってイースターの6週間前にあたる四旬節の準備としてマルディグラと言われるどんちゃん騒ぎが始まる。現在のマルディグラの祝いは、宗教的な意味合いを大きく飛び越えて成長し、誰もが楽しめるお祭りとなっている。


マルディグラの日とは
毎年イースターの46日前の火曜日が 『マルディ・グラ・デー』 とされ、その約2週間前から一般のパレードがスタートする。2010年までの日付は下記の通り。

2007年:2月20日
2008年:2月5日
2009年:2月24日
2010年:2月16日


マルディグラの歴史
マルディグラ(Mardi Gras)とはフランス語で「太った火曜日」を意味し、もともとパリからアメリカに伝わったもの。1699年、フランス人の探検家、ピエール・ル・モイン(Pierre Le Moyne, Sieur d'Iberville)がミシシッピ川西岸にたどり着いた日はフランスの主要な休日(3月3日)だったことから、その地点を "Point du Mardi Gras" (マルディ・グラ・ポイント
)と名付け、パレードをして祝ったが、その後フランス人統治者たちの習慣が土台となり、1857年に "ミスティック・クルー・オブ・コーモス" という私設社交クラブが盛大な仮装舞踏会を開いたのが、現マルディグラの始まりと言われている。


マルディグラのテーマ・カラー
マルディグラのテーマ・カラーである緑・紫・金は、それぞれ信仰・正義・力を意味している。


ニューオリンズで開催されるマルディグラ
人口約50万人の町に約200万人の観客が訪れるため、町中が人の渦と化す。正式なカーニバルは1月6日の公現祭から始まるが、これは私設団体が行う仮面舞踏会と一般公開されるパレードから成り立っている。仮面舞踏会は1月6日にスーパードームなどで開催されるが、それなりの家系の女性たちが社交界にデビューする場で完全紹介制のため、観光客が参加できる機会は少ない。

一般向けのパレードは、イースターの46日前の火曜にあたるマルディ・グラ・デーから約2週間にわたって開催されるが、これが現在のマルディグラの華。社交界・企業・学校・医師ら約60に上るグループによる "Krew" (クルー)と呼ばれる団体がフロート(山車)・ブラスバンド・エンターテイナーらと行進し、それぞれの名称が入ったフロートからビーズ・メダル・プラスチックのコップなど(中にはプレミアがつく物もある)を観客に投げるのが習慣だ。フロートの中には数10万ドル(数千万円)以上もする豪華絢爛なものもあり、ハリウッド・スターが乗っていることも。また、クルーが投げる物をつかむと幸運が訪れるという言われがあることから、観客は "Mister! Throw me something!" と叫ぶ。なお、クルーの名称が入ったものの中にはプレミアものも含まれている。黒人の社交団体 "Zulu" が配るマルディグラ・ココナッツを狙って来る観客も多いが、それには早朝からいい場所を確保しなければならない。そして、30〜50編成の海兵隊、プロミュージシャンから小・中学校の子供たちのブラスバンドも見どころの1つ。かわいらしいレオタードを着たダンサー達も音楽にあわせて踊りながらパレードの花道を行く。豪華絢爛なコスチュームをつけたマルディグラ・インディアンのパレードも注目の的。フランス領になる以前から住んでいて先住民を先祖に持つ彼らは、鳥の羽を使った巨大な飾りとコスチュームを1年がかりで制作し、花道を練り歩く。このパレードが最高潮に達するのは、マルディ・グラ・デー当日の火曜。パレードの最後尾は社交団体 "Rex" のクルーが飾る。フロートにはそれぞれのクルーから指名されたキングとクィーンが乗り、カーニバルに華を添えるが、1949年のキングは世界的なジャズ・ミュージシャン、ルイ・アームストロングだった。


マルディグラのテーマ・ソング
マルディグラに来るとすぐに、テーマ・ソングが耳に入る。「もし愛がこの世からなくなったら、おそらく牛が卵を産み、魚には足が生えてくるだろう、もし愛がこの世からなくなったら・・・」という非論理的な歌詞だが、テーマ・ソング以外に何が起こるかまったく予想がつかない超ワイルドなこのマルディグラ自体、論理的に語るのは難しい。



マルディグラのシーズンになると、ニューオリンズでは欠かせない食べものがある。それはキングケーキという円形か長方形のケーキで、ブリオッシュ(卵入りの軽くて甘いパン)のようなパン生地でできている。その上部はマルディグラのテーマ・カラーである紫・緑・金のアイシングでデコレーションされており、その中には「何か」が隠されているのだ。

キリスト誕生後12日目の夜、賢者が贈り物を抱えて訪問したことを記念し、クリスマスから12日目には世界各地ではキング・ケーキと呼ばれる特別のケーキを焼く習慣がある。ヨーロッパでは豆、ラテン・アメリカではキリストを思わせる小さな人形を中に隠して焼き、食べる時にこの豆や人形に当たった人は、その年は常に良いことがあると言われるそうだが、ニューオリンズではこのキング・ケーキの伝統は少々変わっている。

ニューオリンズでは、プラスチック製の赤ちゃんの人形を入れてキング・ケーキを焼き、この人形に当たった人は、次のキング・ケーキ・パーティーを主催しなくてはならない。つまり、キング・ケーキの中に潜む赤ちゃんのおかげで、1月6日(クリスマスの12日後)からマルディ・グラ当日まで延々とパーティが続くのだ。


マルディグラの翌日 "Ash Wednesday"
マルディグラの翌日は、"Ash Wednesday"(灰の水曜日)と呼ばれる。本来の意味からするとレント(断食)に入るわけだが、真相はいかに・・・。


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