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アメリカで成績評価に使われる GPA とは?

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アメリカで成績評価に使われる GPA(ジー・ピー・エー)とは、Great Point Average の頭字語で、アルファベットで表示されている成績を A=4、B=3のように数字に置き換えてその平均を出したものを指します。日本での5段階や10段階での内申点に相当します。

全米で統一したルールがないため、それぞれの州や学区単位の独自ルールによって計算されますが、大きくわけて Weighted GPA と Unweighted GPA の2種類があります。

例えばカルフォルニア州では Weighted GPA が採用されているため、GPA が4.0を超える生徒もいます。具体的には、A を取った科目がレギュラーなら4.0、Honors なら4.5、AP/IB なら5.0といった具合に、同じ A であったとしても、その科目の難易度によって、置き換える数字が変わってくるのです。

一方、ワシントン州の場合は、成績表(transcript)では Unweighted GPA が採用されているため、どんなに難しいクラスを履修しても、最高で4.0の GPA しか取得できません。

ただし、同じ州内でも換算チャート自体は独自に設定することができるので、細かい数字が異なることもあります。

ワシントン州内でも Class Rank を採用している多くの高校では、この順位を算出するときにのみ Weighted GPA を使用していますが、成績表(transcript)にこの数字が使われることはありません。

これらの換算チャートや細かいルールは High School Profile、Student Handbook、Course Catalog などで確認できます。

ワシントン州の一部の大学が行っている自動合格制度のように、全科目の Unweighted GPA の数字だけを使って大学の合否判定をする場合ももちろんありますが、それ以外のケースの多くは、大学の入学関連業務を行う事務局(admission office)が、出願の際に生徒が入力した全履修科目の履歴とそれぞれの成績などのデータをもとに、コア科目の成績だけを抽出したり、大学レベルの科目には高い比重をかけ てWeighted の数字を計算しなおしたりするなど、大学が独自に分析し直して合否判断の材料としています。そのため、成績表(transcript)に記載されている GPA だけで合否が判断されることは少ないといっていいでしょう。

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