 |
住宅ローンについて、クインテット・モーゲージ(QUINTET
MORTGAGE, LLC.)のローンオフィサー、 ミツコ・ミラーさんに住宅ローンについての基本を伺いました。
〜ミツコ・ミラーさんの住宅ローンの基礎知識〜
最近は地球も狭く感じられる世の中だからでしょうか、定年退職後シアトルにゆっくり住みたいと家を買われる方もいらっしゃるようです。ではアメリカにおいて外国人である私達は、どのようにローンを組むことができるのでしょうか。
■外国人が不動産を購入する場合 (Purchase)
- アメリカに住んでいない場合
- セカンドホームまたはレンタル(借家)として購入することができます。この場合、少なくとも25〜30%のDown payment(頭金)が必要です。
ビジネスでアメリカに来ている場合
-
ワーキングビザの方の場合、これまでの10%ではなく、5%の頭金でも購入できるプログラムができました。直接お問い合わせください。
グリーンカードを所持している場合
-
アメリカ人と同じ扱いになりますので、プログラムによっては頭金が3%または5%になります。最近は100%までファイナンスしてくれるところもあるので、頭金が足りないと諦めずにご相談ください。ローンの種類は30年・20年・15年・10年・7年・5年と返済の期間もさまざまです。 "Fixed
rate" と呼ばれる固定金利のものや "Adjustable Rate" といって1年または6ヶ月ごとに金利の見直しが行われる変動金利のもの、そしてこの2つを合わせ、初めの数年は固定金利で、その後に変動金利になるものもあります。返済の期間の種類によって融資の利率も変わります。また、年収による融資限度額もどの返済例を選ばれるかによって多くもなり、少なくもなります。ですから、家を決められる前に個人のライフブランに合わせてどのプログラムが一番適しているか、ローンオフィサーに相談しましょう。最高どのくらいの価格まで家が購入できるか計算してもらい、不動産エージェントの方にその値段の範囲で探してもらわれたほうが効率が良いと思います。
■ローンの種類
- 30年固定金利
このまま長く住む予定の場合におすすめします。
15年固定金利
この家で退職・引退を計画されている方におすすめ。毎月の返済額が30年ローンと比べてやや多いですが、ローンの返済が早く終わります。
変動性(ARM)金利
固定金利のものより低い金利。種類は色々ありますが、始めの10年位まで固定金利にすることができます。その後変動性に変わりますが、この家を3〜5年の短期間内に売却する予定の場合は低金利を利用されるのもよいでしょう。(アメリカで1つのローンをもつ期間は平均5〜6年と言われています)
■ローンの組み替え(Refinance)
家を購入する際のローンは、15年又は30年とローンを組んだ時の金利で、長期に渡って返済をするように組み込まれています。ところがこの期間中には、景気の上がり下がりによって金利も上下します。これを低金利に取り替えるためにローンの組み替え(Refinance)をすることができます。また、低金利への取り替え以外にも様々な理由でローンを組み替える場合があります。
ローン組み替えの主な理由
- 毎月の返済額を減らす
- 新しくローンの額を増額する(Cash out)
- ローンの期限を短縮する
組み替えをした方がよい場合
- 組み替えをすることにより毎月の支払額がかなり低くなり、また、少なくとも1〜2年はその家に住む予定の場合。
- 現在変動性金利のローンを持っており、これを固定金利に替え、将来の金利上昇の心配をなくす場合。
- Jumboローンという大きなローンのために高い利子を支払っている場合。(不動産の価格上昇にともないJumboローンの基準が$270,000以上から$300.700以上に変わりました)
- クレジットが理由でリスクが高いとされ、普通より高い金利のローンを持っている場合。
- モーゲージ・インシュアランス(ローン保険)のついているローンを持っている場合。家の市場価格が上昇してローンの残額が新しい市場価格の80%以下になっていればモーゲージ・インシュアランスをローンの組換えにともない省くことができます。
- Home Equityを使った低い金利の第2モーゲージを利用する場合。
家族の中の緊急事態・改築や修理・子供の教育費・商売の資金・離婚など、さまざまな理由でまとまった金額が必要になった時、 "Home equity(家の市場価格からローン残高を引いた差額)" を上限としてローンを組み、融資を受けることができます(中には市場価格と同じ100%まで、又は125%まで借りられるというローンもあります)。利率によっては現在のローンを含めて全部組み替えたり、 "2nd
モーゲージ" として別に組むこともできます。同じように支払う利子が、このようにする事により免税対象となります。
- Home Equityを利用してホーム・インプルーブメント(家の修理や建て替えをする)をする場合
ローンの組み替えがあまり利点にならない場合
- 1〜2年のうちに引越しを計画している場合。組み替え費用を計算すると、必ずしも特になるとは限りません。
- 現在のローンの残額が少ない場合(例えば$70,000〜$80,000)。(組み替えるローンとの金利差が4〜5%のように大幅に違う場合は除きます)
いずれにせよ、組み替えをする場合は、無駄のないようにローン・オフィサーに計算してもらってからにしましょう。
緊急事態の場合
"Bankrupcy(倒産)" の届け出をせざるを得ないような緊急事態の場合や、 "Foreclosure" といってローンの返済が何ヶ月か遅れ、家屋差し押さえの知らせを受け取ってしまったというような場合にも助けてくれるローンがたくさんあります。レートが少し高くなりますが、それでもクレジットカードよりはかなり低くなります(12%〜13%位)。
住宅ローン(モーゲージ)は殆どの人にとって一番多額で重要なファイナンスになります。組み替えをすすめる新聞・テレビの広告など情報が氾濫し、数多くの中からの選択は難しいものです。普通の金利と比べてあまり低すぎるようなものは、最終的にはその金利が約束されなかったりすることもあり、"No
fee"とか"No point"といった「無料」という言葉にも惑わされないよう、しっかりと仕組みを理解した上で決断するようにしましょう。ローンの組み替えの場合は書類にサインしてから3ヶ月間はキャンセルが可能です。サインをしてしまったから手遅れということではありません。もし不安がありましたらローン・オフィサーに納得のゆくまで何度も質問しましょう。
■頭金ゼロ(100% Financing)について
家を購入する際、頭金(Down Payment)がいらず、100%まで融資をしてくれるという、最近特に人気の高いローン "Zero Down" に触れたいと思います。
この場合、 "First Mortgage" と "Second Mortgage" を、80%対20%の割合にしてローンを組みます(1つのローンで組むとレートは高くなりますが、モーゲージ・インシュランスを払わなくて良いというプログラムもあります)。毎月の返済額と収入のバランスを取ることができれば、この方法で家が購入できますので、頭金がないとあきらめていた人々もドリームホームが持てるようになりました。
家の価格が毎年上昇するシアトルあたりでは、頭金をためるのも追いつかない有様です。しかし、この "Zero down" を利用して購入されても、ローンを30年保持する必要はありません。たいがい2〜3年の踏み石として利用され、普通のローンに組み替えることができます。税金のことからも、この方法が良いかもしれません。
この他にも、ドリームホームを建てたい方のための建築資金のローン・土地を購入するためのローン・アパートやオフィスビルのようなコマーシャル物件の融資など、さまざまな種類があります。ビジネス目的のローンはそのプラン状況によって異なりますので、その都度ご相談ください。
お金に対する考え方は、人それぞれです。どのプログラムがベストということは一概に言えません。例えばローンを組むのにかかる手数料が増えてもレートの低い方が良いという人や、反対にレートが上がっても手数料が無料の方がいいという人もいます。「最適なローンを自由に選んでいただく」というのがモーゲージ・ブローカーの役割ですので、積極的に質問し、納得のいったうえで決めることが重要です。
しかし、外国人の場合はアメリカ人ばかりのところに行くと、プログラムの数も限られ、リスクが高いということで金利が高めであったりすることもたびたびです。家という大きな買い物に必要不可欠であるローンについて、より多くの情報の中から、より良い選択をされるのにお役に立てるよう日々努めています。お問い合わせ・ローンのご相談は下記までご連絡下さい。
■用語解説
- モーゲージ・ブローカー(Mortgage Broker)
- アメリカではモーゲージ・ブローカー という会社が住宅ローンを専門に扱っています。銀行でもローンは得られますが、その銀行だけのプログラムに限定されてしまうというデメリットがある一方、プローカーは数多くの融資会社(Lender)と取り引きしていますので、最も利率の低いプログラムや外国人に理解のあるプログラムなど、多数のチョイスがあります。また、銀行では扱わないような、クレジットの無い人やクレジットの悪い人でもプローカーでは扱っています。カスタマーサービスの良い "One
Stop Shopping" のプローカーでローンのプロセスをするのが有効です(大手銀行のローンもブローカーを通して得られます)。
クレジット・ヒストリー(Credit History)
クレジット・ヒストリーは、ローンを組むには欠かせないものです。ソーシャル・セキュリティ・ナンバーを使えば、どのようなクレジット・ヒストリーを持っているのか調べることが出来ます。これは、簡単に言えば借金をした時に延滞することなく毎月きちんと返済をしているかを示した記録です。1ヶ月(30日)、または2ヶ月(60日)の延滞・自己破産(Bankrupsy)・税金の支払い・パーキングチケットの支払いまでも、これに記載されています。反対に、借金のない人やクレジットカードを持っていない人はクレジットヒストリーがありませんので、ローンを組むのが難しくなります。このような方が家を購入する際は、クレジットヒストリーを作ることも必要ですので、ローン・オフィサーに相談して下さい。
アプレイザル・レポート(Appraisal Report)
アプレイザー (Appraiser) という専門家が市場価格を分析してレポートにまとめたもので、過去6ヶ月間に売買された同様の物件と比較し、購入を希望している家の価値、または市場価格を計算します。ローンを得るためには不可欠なもので、200〜400ドルの費用がかかります。
モーゲージ・インシュランス(Mortgate Insurance)
これはもともと頭金の少ない購入希望者が支払いを延滞した時に、銀行や融資会社(Lender)を保護するために作られたもので、購入希望者が強制的に支払わなければならない保険です。VAやFHAを含めて頭金20%以下のものはすべてこの保険をかける必要があります。
下記のものと誤解なさる方が多いのでお気を付けください。
Mortgage life insurance
Mortgage disability insurance
■ローン申込み時に必要な書類
- Pay slub (給与明細) 2枚
- W-2 form 過去2年間分
- Bank statement 2ヶ月分
- Purchase & sales agreement (購入の場合)
- その他、Tax return(2年分)・Gift Letter・銀行又は株式投資保険等の残高証明書・クレジットリポート代(25ドル程度)・アプレイザルリポート代(200〜400ドル程度)など。
Mitsuko Miller (Senior Loan Officer)
Quintet Mortgage, LLC.
Phone: (425) 455-9909 (シアトルエリア)
トールフリー: 1(877) 455-9909 内線18
Email: lmmille@msn.com
営業: 月・火 9:30am-4:30pm; 木・金 9:30am-4:30pm
Quintet Mortgage はワシントン州、オレゴン州の物件を主に対象としてビジネスをしておりますが、アラスカ、ハワイを含めてどの州にお住まいの方でも日本語でお気軽にご相談下さい。また、みちこさんは当サイトの "プロに聞こう!
> 不動産ローン" のコーナーにも登場されていますので、ぜひご覧下さい。 |
|  |