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「研究者の留学」
University of Washington
門川俊明
医学をはじめとしたバイオサイエンスの研究者の中には、博士号を取得した後、アメリカの研究室で数年間研究生活を送る人が少なくありません。研究者の間では、このことを「留学」と呼んでいますが、実際には学生になるわけでなく、"postdoctoral
fellow "(略してポスドクと呼ばれる)という立場で研究者として働きます。多くの場合、給料をもらって働くわけですから、「留学」という言葉はあまり適切ではないかもしれませんが、慣習に従ってここでは「留学」という言葉を使わせていただきます。
ここシアトルにもUniversity of Washington Medical CenterやFred Hutchinson Cancer
Research Centerを中心に、100人前後の日本人研究者が留学しています。 留学の理由は人それぞれです。最近では研究予算が伸び悩んでいるアメリカに対し、日本の研究費の伸びは著しく、研究機器の面などでは日本がアメリカに追いつきつつあります。しかし、サイエンスの中心は依然アメリカであり、サイエンスの公用語が英語である以上数年間をアメリカの研究室で過ごすことは科学者にとって貴重な経験になります。
このような形で留学する研究者の多くはJ-1ビザで滞在しています。J-1ビザの最大更新期限は3年半で、多くの研究者はその期限内で帰国しますが、中にはH-1Bビザに切り替えて滞在を延長する方や、大学の職員として永住する方もおられます。
日本では医者として働いていた方も多いのですが、日本にいたときと違って研究だけに専念できるため効率的に研究を進めることができます。ポスドクとしての給料は驚くほど安
いので貧乏生活を送ることになりますが、日本にいるときに比べ家族と過ごす時間が多くなり、家族には喜ばれているようです。
門川さんは、ご自分で研究者の留学に関するサイトを運営されています。ぜひお立ちよりください。
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