■「特別」なことではない大学院進学
大学院には、4年制で一般教養と専門の基礎知識を学んだ後、さらに専門を深く勉強したい人が進学します。アメリカでは、大学院に進学することは日本で考えられるほど「研究一筋」ということもなく、特別なことでもありません。どちらかというと、実社会での経験を通して、更にステップアップするために入学します。したがって、日本よりもはるかに多くの人が大学院に進学します。
■多くの社会人が大学院に進学
4年制大学では高校卒業後すぐ進学した生徒が多いですが、大学院ともなると働きながら通う社会人が多くなります。最近、たくさんのプロフェッショナル達が、MBA
(Master of Business Administration) を取得しています。というのは、アメリカの大学院は、専門内容である程度の経験を持つ人を優遇して入学させる体制をとっているからです。そのため、フルタイムの学生の数よりも、仕事をしながら、パートタイムの学生として通うプロフェッショナル達が大半を占めています
会社が社員への投資として授業料を出してくれるところもありますが、自費で通う社会人などは「できるだけ学ぶ」といった姿勢が見られ、非常に励まされることもあります。また、医学(Medical
School)や法学(Law School)は、大学院で初めて学び始めるものですから、社会経験などはなくても、大学院に行きながら病院や研究室で働くということも可能です。修士課程を修了すると、Master's
Degree (修士号)を取得できます。その後、博士課程を卒業すると、Doctoral Degree (一般に、Ph.D = 博士号)を取得できます。医学部と法学部を除き、卒業には通常2年かかりますが、もちろん学位取得に必要な単位がとれれば卒業です。
■キャリアアップのための大学院進学
アメリカは学歴社会なので学位がキャリアに大きく影響します。例えば、就職するにしても学位がない人は企業も雇用の判断が難しくなります。また、「プログラマー」という仕事をしていても、学位を持っていると持っていないでは給料の面などで、大きな差が出てくる場合があります。結局、昇給やその他さまざまな優遇を得るためには、更なるステップアップが必要とされる場合があり、そのためにはクラスを取って知識を身につけ、さらに良い人材になるのが近道です。
■会社からの派遣
個人的なキャリアアップもありますが、上でもふれたように、会社が社員の教育やレベルアップのために教育費を提供する場合もあります。また、そのような教育費が出ないと社員が他社に移ってしまう可能性があるため、社員のステップアップの機会を与えてあげるという目的もあります。
|