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2007年7月19日
イチローの契約内容はマリナーズに好都合
9,000万ドルの長期契約にサインするというのがどういうことか想像するのは難しい。しかし、18日に明らかになったマリナーズとイチローの5年契約の詳細を知ると、それがどのようなものなのか、垣間見ることはできる。
AP 通信が得た情報によると、イチローの年俸のうち500万ドルは、5.5%の利子をつけた上で、引退後から2032年までの間に支払われることになる。
この契約に関与していない某代理人は、この取り決めはマリナーズにとって好都合な内容だと話す。
この代理人は、他の代理人が担当している選手の話であるため、匿名という条件で取材に応じてくれた。「チームにとても有利な内容だ。率直に言って、イチローは非常に寛大な契約をしたと思うね」
イチローは契約金として500万ドルを受け取っている。さらに、2008年から2012年にかけて毎年1,200万ドルを受け取るが、その中から毎年500万ドルは受け取りを繰り延べ、イチローが引退した翌年以降、毎年1月30日に分割で受け取ることになる。
こうした詳細についてイチローは、事実かどうかを認めたり話題にしたりすることを拒否した。
「契約のことはもう話したくない」とイチロー。「発表された日にちゃんと話したので」
理屈の上ではマリナーズは今後5年間にわたって毎年500万ドルを取り置くことになるが、実際にはその金額を第三者に委託したりする必要はない。マリナーズの義務は、支払うべき時に、元金に5.5%の利子を加えた額を支払うことだけだ。その間は、5.5%以上の儲けが出ることを期待して投資してもいいし、その額を年俸総額に上乗せしてもいい(おそらく、イチローが考えていたのは後者だろう)。
「マリナーズはその金を、次の予算枠で他の選手につぎこめるようになる」と前述の代理人。「マリナーズのフロントのやり方はかなり革新的。強気な市場判断をしているということになるね」
ひとつ問題点を挙げるとすれば、将来にわたって背負わなければならない借金が、オーナーがチームを売却しようとした場合には足かせになることだろう。
無利子または低利子による支払いの繰り延べはスポーツ選手の契約としてはかなり一般的なものだが、たいていの場合、理由は節税効果だ。この代理人によれば、イチローは500万ドルを繰り延べてもまだ高い税区分に分類されるので、節税効果はないという。
「5.5%の利子が保証されているのはもちろん悪くないが、総合的にはチームにとって有利な仕組みだよ」
AP 通信によると、支払い繰り延べの効果で、包括的労働協約に照らしたイチローの年俸は1,610万ドルに留まるという。マリナーズは奢侈税の境界には達していないことになる。
イチローの契約には、スーパースター級の選手なら当然とされている特典も含まれている(その多くはこれまでの契約から引き継がれたものだ)。1人当たり32,000ドル(毎年1,000ドルずつ上昇)の住宅費。ジープまたはメルセデス・ベンツの新型
SUV。家族が使うファースト・クラスの日米往復チケット4枚。
パーソナル・トレーナーと通訳も引き続きマリナーズ持ちとなる。
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このページのコンテンツは Seattle Post-Intelligencer の記事に基づいています。
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