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2008年2月20日
イチロー、今年のマリナーズには期待大
アリゾナ州ピオリア − 昨年のオールスター前にシアトル・マリナーズと5年契約を結んだ時、イチローは、フロントがマリナーズをより良いチームにしてくれるという暗黙の理解のもとで更新に応じた。
チームに残りたいのは山々でも、負けるチームでプレーするつもりはイチローにはなかった。過去3年連続で負け越していたマリナーズは昨年、オールスターの折り返し点を過ぎた後、最終的に14ゲーム勝ち越しでシーズンを終えた。
マリナーズはオフシーズン中に、右翼手ホセ・ギエンをフリー・エージェントで失い、期待の新人打者アダム・ジョーンズをトレードで失った。しかしそのおかげで、カーロス・シルバ(フリー・エージェント)とエリック・ベダード(ジョーンズらとのトレード)の両投手をチームに加えることができた。
さて、マリナーズはこれまでのところイチローの期待に応えているのだろうか?
イチローは迷わず答えた。イエス。
「それはもちろん、そう思う」と、20日に行われた春季キャンプの練習初日に参加した1番・センターは言った。「特に、オフシーズンの動きを見ればね。僕がマリナーズに入ってから一番の大型トレードもあったし」
ベダードを獲得するために、マリナーズはジョーンズと左腕リリーフ投手ジョージ・シェリルに加えて、3人のマイナー投手(クリス・ティルマン、トニー・バトラー、カム・ミコリオ)をボルチモア・オリオールズに渡した。オリオールズは、2007年を通じてサイ・ヤング賞候補と目されていた投手を放出したが、代わりに元を取る以上の良い買い物をしたという見方がもっぱらだ。ジョーンズはイチローの隣でライトを守る予定だった。彼がいない今、その役目はフリー・エージェントのブラッド・ウィルカーソンが務めることになる。ウィルカーソンはいい打者だが、将来性という意味ではジョーンズには敵わない。
「こういうトレードをしたのは、リスクを恐れていないということ」と、通訳ケン・バロンを通してイチローは話した。「マリナーズに来てからの7年間で、最初の年(2001年)を別にすれば、今年が一番チームがひとつになっていると感じる。
「人が入れ替わったからというだけじゃなく、その後ろにある気持ち、それをみんなが理解しているからだと思う」
簡単に言えばイチローは、かなり久しぶりに、マリナーズがア・リーグ西地区優勝を本気で目指していると感じているのだ。単にチームを再建するとか、それなりに戦えるチームにするとかいうのではなく。
ベダード、フェリックス・ヘルナンデス、ミゲル・バチスタ、ジャロド・ウォッシュバーン、そしてシルバという先発ローテーションは、ロサンゼルス・エンゼルス並みのレベルだと、マリナーズ上層部は信じている。そして、おそらくイチローもそう思っている。
昨年の直接対決(エンゼルスが6ゲーム勝ち越し)では、両チームの先発投手の陣容で差がついた。エンゼルス先発陣の対マリナーズ成績は、11勝5敗、防御率4.00。一方マリナーズ先発陣は、エンゼルスに対して4勝12敗、防御率6.84だった。
「チーム全体がいい影響を感じている」と言うイチローは満足そうだ。「勝ちたいのはみな同じでも、たいていは自分のために勝ちたいという場合がほとんど。
「でも、指揮官(ジョン・マクラーレン監督)のため、ファンのため、そしてチームメイトのために勝とうという雰囲気を感じるんだ。成功するにはそういう気持ちが大事だから」
イチローは2008年シーズンに向けて準備を整えているようだが、マリナーズもイチローに対する準備を整えている。
「チーム最高の選手が話すことはすごく重要だ」とマクラーレン監督。「イチローはチームメイトに向かって語ることに慣れてきたようだね。以前は自分自身が試合に向けて準備を整えることだけを考えていて、いちいち周りのことに首を突っ込んだりはしなかった気がする。
「でも今は、イチローがチームメイトと気持ちを分かち合い、チームメイトもイチローと気持ちを分かち合うようになっているように思う」
マクラーレン監督は今春、イチローがシーズン70盗塁を達成するかもしれないとコメントしている。
これまでの最高は、7年前に記録した56盗塁。監督を少したしなめるかのように、「マックは大げさに話す癖があるんだ。ちょっと落ち着いてもらわないと」とイチロー。
「それは確かに、70盗塁の可能性はある。でも70回刺される可能性もある。70盗塁のために80回走るというのはあり得ないよね」
実を言うと、あり得る。過去2シーズンにイチローは合計82回盗塁を試み、72回成功している。イチローが言いたいのはつまり、最盛期のリッキー・ヘンダーソンのように走り出すことができれば、大量の盗塁が稼げるが、同時に大量のアウトも稼ぐはめになるということだ。
「盗塁すれば試合のテンポを変えることができる」とイチロー。「いい方に変わることもあれば、悪い方に変わることもある」
しかし当分の間は、悪い方のことは考えたくないようだ。イチローは今、自分のチームをとても気に入っているのだから。
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このページのコンテンツは Seattle Post-Intelligencer の記事に基づいています。
The content on this page is based on stories from the Seattle Post-Intelligencer.
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