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シアトル体験取材: セグウェイでシアトルの名所をめぐるツアーを体験

アメリカの発明家ディーン・ケーメンが開発した一人乗りの電動二輪スクーター、セグウェイ。2001年に米国で発売されましたが、これまで世界各地の企業や警察などで使われているところは見たことがあっても、実際に乗ったことがない方は多いのではないでしょうか。今回は、そんなセグウェイに乗ってシアトルの名所を回るツアーに参加してきました。

ウェスト・コースト・エンターテイメント社が実施しているセグウェイ・ツアーは、スペース・ニードルやパイク・プレース・マーケット、パイオニア・スクエアなどを巡る 『ダウンタウン・コース』(2時間)と、ウェスト・シアトルからの絶景を楽しむ 『ウェスト・シアトル・コース』(1時間)の2種類。ダウンタウン・コースはウォーターフロントにあるピア(埠頭)62と63の間の広場に、ウェスト・シアトル・コースはウェスト・コースト・エンターテイメントのオフィスに集合して出発します。

今回は、ウェスト・シアトル・コースに参加するため、ツアー開始15分前にオフィスに到着。入口でセグウェイ・ツアーに参加することを伝えると、セグウェイのある奥の部屋へ案内されます。その日の参加者は6人で、3人ずつの2グループに分かれることになりました。

参加者が揃うと、まずはインストラクターのジェイソン・アクストマンさんがセグウェイの仕組みを簡単に説明します。8〜12時間の充電で約20マイル(約32キロメートル)走行できるセグウェイですが、その一番の特徴は、アクセルやブレーキがないこと。自分の体重移動で前後に進むので、まずは慣れる必要があります。オフィスの裏側の通りでジェイソンさんがセグウェイに乗って操作方法を実演した後は、私たちの番。頭のサイズに合ったヘルメットを選んで装着し、一人ずつジェイソンさんの補助のもと初走行に挑戦します。「バランス感覚は誰もが持っているものなので、慣れればとても簡単です」とジェイソンさん。片足からセグウェイに乗ってアドバイスに従いながらバランスを調整し、ジェイソンさんの補助なしでそのまま直立できるようになったら、体重をやや前方に移動。するとゆっくりと前進しました。バランスを元に戻した後、今度は後方に体重移動させると、セグウェイも後ろへ。最初は自分の体重だけでうまくコントロールできるか不安でしたが、一度コツをつかんでしまえば、まるで自分の意思に沿ってセグウェイが動いているように思えます。こうして前後の動きを習得したら、今度は左ハンドルをひねって左右に曲がる練習をします。一通り前後左右に動けるようになったら、慣れるまで各自練習し、準備完了。用意が全て整ったら、インストラクターの指示を聞くためのイヤフォン・セットを受け取って、いよいよ出発です。

セグウェイの最大時速は12.5マイル(約20キロ)ですが、ツアー中は時速6マイル(約9.5キロメートル)と、ランニングよりも少し速いペースで歩道を走ります。他の歩行者を邪魔しないよう縦一列に並んで、平坦な道からスタート。タイヤが太くしっかりしているので、でこぼこ道や道路の段差などもすいすい移動します。だいぶん慣れてきたところで、長い下り坂が登場しました。「下り坂を降りる時のポイントは、足を前後に少しずらして後ろの足で速さを調節すること。こうすることで、体重が前にかかり過ぎることを防ぎます」というジェイソンさんのアドバイスに従って足の位置を変え、慎重に坂を下っていきます。走行中はこのようにアドバイスをもらえるだけでなく、セグウェイやシアトルについてインストラクターがいろいろな話をしてくれるので、退屈することはありません。慣れるに従って周りの景色を楽しむ余裕も出てくるので、どんどん楽しくなってきました。

しばらく坂を下ると、アルカイ・ビーチ沿いに到着。ここからまた平坦な道が始まりますが、今度は交通量が増えるので、通行人や他の乗り物に注意しながら進んでいきます。出発してから30分程経ったところで、シークレスト・パークにて1回目の休憩。ジェイソンさんは降りる際も補助してくれるうえ、停車も手伝ってくれます。ダウンタウン・シアトルが一望できるので、カメラを持っている人は写真を撮るチャンス。セグウェイに乗っている写真は、インストラクターに撮影してもらえます。最初に配布されるボトル入りの水でしっかり水分補給もしておきましょう。

休憩後、今度はオフィスのあるカリフォルニア・アベニューに向かって坂を上っていきます。「坂を上る時は、下る時とは逆に両足を揃えて均等に体重をかけるのがポイントです」とジェイソンさん。坂を上りきったら見晴らしの良いアンカー・パークで2回目の休憩をします。その後は住宅街を巡り、途中空き地で自由走行を楽しんだりしながら、またオフィスへと戻ってきました。

「セグウェイは立っているだけで何もしていないように見られがちですが、バランスを保つために両足はもちろん、腹筋なども使っていて、意外と運動になるんですよ」とジェイソンさんが言っていた通り、ツアー後は爽快な気分に。参加者のシャンテ・デレオンさんも、「天気も良かったので、綺麗な景色が楽しめました」と大満足の様子。操作が簡単で、ランニングや自転車よりも体力を使わないことから、家族連れや高齢者にも人気があるそうです。

「セグウェイ・ツアーを始めて今年で3年目になりますが、年々人気が高まってきています」とジェイソンさん。「セグウェイに乗ったことのない人がまだ多いため、このツアーは貴重な体験になりますし、観光客にとっては短時間で観光名所を効率良く巡れる利点があります。また地元の人にとっても、車や自転車では見過ごしていた新たなシアトルの良さに気づけると人気です。」1時間で思っているよりかなりの距離を移動できること、歩道を走るため安全度が高いことなども満足度が高いポイントと言えそうです。

「セグウェイは誰でも気軽に楽しめる乗り物ですが、基本的なルールは自転車や車に乗る時と同じ。セグウェイに乗りながら携帯電話で話をしたり、写真を撮ることはできません。しかし、途中で停車して写真を撮ることはできますので、遠慮なくおっしゃってください」というように、ツアー中は気になることがあったら自分で判断せず、まずはインストラクターに相談することが大切。それぞれイヤフォンをつけるので列の後ろにいてもインストラクターの声は聞こえますが、自分の声は届きにくい場合もあるため、心配な人は列の前の方の位置を確保し、なるべくインストラクターの近くにいるのがおすすめです。基本的には少人数でツアーが組まれているので、コミュニケーションが取りにくいということはあまりないでしょう。

まだまだ見慣れない乗り物のせいか、乗っていると街の人々からの注目も集めるセグウェイ。一度乗れば、その魅力にはまってしまうかも。観光にも、春・夏のアクティビティにもおすすめです。

(掲載:2011年9月)

 


ツアーについて説明するジェイソンさん。


1人ずつインストラクターが補助につきます。

5分程度で1人で乗れるように。


1回目の休憩地点、シークレスト・パーク。


シークレスト・パークから眺めるダウンタウン・シアトル。


2回目の休憩地点、アンカー・パーク。


ウェスト・コースト・エンターテイメントのオフィス。

West Coast Entertainment
2705 California Avenue SW, Seattle, WA 98116 (地図
Phone: (206) 938-0569
wcent.com

【所用時間】 ダウンタウン・ツアー 2時間、ウェスト・シアトル・ツアー1時間(休憩含む)
【料金】 ダウンタウン・ツアー 150ドル、ウェスト・シアトル・ツアー 75ドル(税抜き、水代含む)
【催行期間】 5月1日〜9月30日
【催行人員】 2人〜10人
【キャンセル受付】 ツアー開始から72時間前まで

サンダルやハイヒール、足先の開いた靴は避けること。スニーカーなどがおすすめ。
雨天決行のため、雨が気になる人は雨具を準備すること。傘は使用不可。
走行中は左右のハンドルから手を離すと危ないため、携帯電話やカメラ、貴重品などはセグウェイの前にある鞄の中に入れておくこと。鞄に入りきらない大きな荷物は、オフィスで預かってもらえる。オフィスに預けるのが不安な人は、あらかじめ手荷物を少なくしておくこと。
セグウェイのセンサーが作動しないことがあるので、体重100パウンド(約45キログラム)以下、250パウンド(約113キログラム)以上の人は利用不可。
14歳未満の利用は不可。18歳未満の場合は保護者の同伴が必要。
妊娠中の場合は事前に医師の許可が必要。

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