■おすすめの本
『Goodbye Madame Butterfly』
Sumie Kawakami 著
実際にオペラを見たことがない人でも、"蝶々夫人" という名前は聞いたことがあるはず。没落氏族令嬢の蝶々さんがアメリカ海軍士官ピンカートンと結婚し子供をもうけた後に一方的に離婚され、名誉のために自殺する
− 今から100年以上前の1898年にアメリカ人弁護士が発表した短編がオペラ化され、1906年に完成した舞台が世界各地で上演され続けています。外国人の描く日本や日本人の異質さが古臭さとあいまって、現代の日本人ならなんともはや苦笑せざるを得ない世界なのですが、日本や日本に馴染みのないオペラ・ファンにとってはその蝶々夫人こそが日本人女性の典型的なイメージであることも無きにしも非ず・・・。
映画やインターネットのおかげで今の日本を知ることは以前よりも簡単になったとは言え、日本の女性作家による現代の日本を舞台に小説が次々と英訳されては大きな驚きを持って迎えられることに、日本の
"今" を知る人はまだそう多くないのかもしれないと考えさせられます。 |

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