■「映画も良かった!」という本 The
Godfather Mario Puzzo 著
1969年に出版され、その3年後にフランシス・フォード・コッポラ監督によって映画化された、マフィア映画の金字塔とも言える作品。マリオ・プゾの作品は一通り読んでみましたが、このゴッドファーザーに勝るものはないでしょう。シチリア(シシリー)出身のイタリア系移民ヴィト・コルレオーネを頂点にして絶頂期にあったコルレオーネ・ファミリーが、ある申し出を断ったばかりに足元をすくわれ、愛と悲しみと暴力に満ちた人間ドラマが展開します。原作には映画に出ていないシーンが満載で新しい発見がありますが、やはり自分の知らない時代や世界を文章のみから想像するのはかなり限界があるので、すばらしい映画を制作したコッポラに感謝。1972年に公開されたパート1は葬儀屋ボナセーラのアップと
"I believe in America." という台詞で始まり、これを超えるオープニングは考えられません。老年期のヴィートにマーロン・ブランド、三男のマイケルにまだ当時無名だったアル・パチーノ、養子のトム・ヘイガンにこれまた無名だったロバート・ドゥヴォールなど、キャスティングもぴったり。アカデミー賞3部門受賞にも納得。全体を覆う虚無感、そして時代の大きな流れにのまれてしまう人間の無力さに、何度見ても泣かされます。 |

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The Devil Wears Prada Lauren Weisberger 著
2003年に出版されると同時にベストセラーとなった20代の新人作家による作品(邦題:プラダを着た悪魔)。鬼上司ミランダに大女優メリル・ストリープ、大卒の新入社員アンドレアにキュートなアン・ハサウェイというキャスティングで大ヒットし、2007年のゴールデングローブのコメディ部門最優秀作品賞、最優秀主演女優賞(ストリープ)、最優秀助演女優賞(エミリー・ブラント)にノミネートされました。原作と映画は出だしと終わりの大筋と主要登場人物の設定、そして一部の台詞以外はかなり異なるので、やはりグラマラスに仕上げられた映画には出ていない詳細を楽しむには、原作を読むことをおすすめします。 |

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ナルニア国物語 (C.S. ルイス 著) 原題 Chronicle of Narnia 古い洋服ダンスを通って、見知らぬナルニア国に入り込み、さまざまな冒険をして成長していく子供たちの様子にドキドキし、小学生のころに何度も読んだ覚えがあります。「宗教色が濃く、実在の文化をベースにした描写などが差別的」と批判されたこともあるようですが、子供だったからかそういったことはまったく意識しませんでした。20年以上も前に読んだ原作の非現実的な世界が映画になっただけでとても嬉しく思えます。リーアム・ニーソンの声も、知的で穏やかなアスランにぴったり。これからこの続きのお話が映画化されるのが楽しみです。 |
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■「映画になってほしい!」本
Everyone Worth Knowing Lauren Weisberger 著 『The Devil Wears Prada』 の著者の第2作(邦題:パーティー・プランナー)。ニューヨークの大
PR 会社を舞台に、20代後半の女性がまったく異なる世界でさまざまな体験をする様子が描かれます。有名人と有名企業の名前が連発されるのもそうですが、PR 業のスケールの大きさに、地方都市シアトルとの違いをかなり感じました(その良し悪しは別として)。デビュー作同様、原作は汚い言葉もとんでもない場面も多いので、映画化されるとどうなるのか見てみたいです。著者が言う
"masterpiece" という言葉よりも、"エンターテイメント小説" の方がぴったり。彼女の作品は私にとっては軽くて脳みそを使わずに読めるもの。というわけで、寝る前にもおすすめです。 |

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