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第4回 : スポーツとヨガの関係
「ジムでウェイト・リフティングをやっているからヨガは必要ない」
「サッカーで忙しく時間もないし、十分なエクササイズをしているので、ヨガはしない」
こういったコメントをよく耳にします。ヨガを "エクササイズ" "運動" としてだけ捉えると、このような印象になるのかもしれません。
実際のところ、ヨガには内部器官を活性化させ、精神を落ち着かせ、集中力を増強するといった効果がたくさんあります。また、多くのスポーツが勝ち負けを競うのに対し、自分の今ある状況をありのままに受け入れる努力をするという方向性でアプローチするのがヨガです。アドレナリンが放出されるような勝ち負けを競う場面では、コルチゾールという健康に有害な物質が身体の内部で放出され、カルシウム・マグネシウム・ポタシアムといった物質がこれに対抗して身体を健康な状態に戻そうとします。しかし、これらの物質が不足していると、身体は骨から補充しようとするため、骨格を弱める一因となります。
ヨガは、この勝ち負けを競う "Fight-Fright Syndrome" によって崩れる新陳代謝を平常に戻していく役割を果たします。いかなる状況でも心の平穏を保つ訓練として、身体の各部位を動かしていくのです。
NFL のナショナル・フットボール・カンファレンス(NFC)の今年のチャンピオン、シアトル・シーホークスの選手の一部がビクラム・ヨガを定期的に行っているのは有名な話。身体が大きく、筋肉がたくさんついている彼らには、その激しい運動量とともに膝や腰、足首など関節への負担が多大にあります。そこで、ビクラム・ヨガで筋肉・骨を柔軟にしていくことにより、各部位への負担を少なくし、大きな衝突に耐えられる柔軟性を養おうというわけです。さらに、90分というビクラム・ヨガの1クラスの間、対戦相手ではなく、自分自身と向き合うことによって集中力・忍耐力を増強させることは、言うまでもなく試合当日にも発揮されるスキルとなっていきます。身体を動かしながら瞑想を行うことによって、それまでの心のしこりや嫌な経験もさらりと流すというリセット効果もあります。私自身も、何か嫌なことがあった時ほど、日々のヨガ・クラスに感謝します。自分と身体のみと向き合う時間は貴重なもの。これがなければ、頭も身体も心もパンクするほどのストレスや圧迫感を味わっていたかもしれません。
プラクティショナー(「定期的にする人」の意)にはランナーやサイクリストが多いのも、ヨガの特徴です。マラソンを定期的にするランナーの多くは股関節の痛み、背中や腰の痛み、ふくらはぎやアキレス腱のつっぱり感を悩みとしていますが、多くのスポーツがそのように足を酷使したり、腰や尻のジョイントに負担をかけます。しかし、身体の全ての部位をくまなくカバーするヨガを定期的に行うことにより、一部の筋肉だけを使いすぎたことによるテンションを和らげ、身体全体の循環を良くし、頭頂部からつま先までバランスのとれた状態にすることができるのです。
また、ウェイト・リフティングを毎日のようにする人やボディ・ビルダーにもヨガは大変お勧めです。筋肉が大きくなるにつれ、関節や骨格への負担も同様に大きくなることを考えると、極度の運動によるショックや衝突での骨折などにも耐えうる柔軟性を、骨にも筋肉にも持たせてあげたいですね。実際、ヨガでもかなりの筋力がつきます。ウェイト・リフティングをしていた方が、「ヨガを始めてから筋肉がなくなったような気がする」と言われたことがありますが、それは見た目でそうなのか、実際に筋力がなくなったのかでは違いがあります。ヨガをすることによって筋肉がつきすぎるということはありません。身体が必要とするだけの筋肉を美しく作りあげるので、見た目もとても綺麗な線となって変化していきます。ウェイト・リフティングでついた筋肉は本当に必要なものなのか、やりすぎることによりかえって内外器官の負担となっていないかの判断が難しいところだと思います。
そして、テニス肘やゴルフ肩などの "repetitive stress injury" の緩和、バレリーナやジムナストの身体の酷使からの開放、太極拳や合気道などのマーシャル・アーツとの混合による集中力のさらなる増加、瞑想のツールとしても、ヨガは最適です。
ある日、女子サッカーにいそしんでいる16歳の生徒さんが言いました。「試合の前後は本当に疲れるの。足もボロボロに疲れるけど、精神的なストレスもある。緊張しっぱなしで、試合が終わったら脳みそを使い果たした感じ」。
身体の外側へのベネフィットももちろんありますが、多くの運動のように、終わった後に疲れるのではなく、精神的・肉体的にエネルギーを充電するツールとしてのヨガ。プラナヤマなどの呼吸法や瞑想は、運動・試合前の集中力を高め、精神を平穏に保つためのツールとしてもおすすめです。
マットの上では競争相手はいません。その日の気分や状態において、できることを最大限にやるだけです。疲れた体と緊張で張り詰めた精神をゆっくりと癒しましょう。
【今月のアサナ】
Spine-Twisting Pose(ねじりのポーズ)
左足を折って座り左足を右の尻の横につける。
右足を左足のうえにまたぐようにし、足の裏は左ひざの横につける。
左腕を上から回し、右ひざを押しやるように身体を右にひねり、左手で左ひざをつかむ。
(つかめない方はいけるところまででOK)
息を吸いながら背骨をまっすぐにして上に伸び上がり、今度は息を吐きながら右肩の方を向く。腰の辺りからひねるように、息を吐きながらゆっくりねじり、息を吐ききるまでそのポーズを維持する。(最高ポイントに達してからゆっくり5つカウント)
※尻を浮かせないこと
※息を止めないこと
効能:背骨の柔軟性の増加、脊柱のラインの改善、側筋のトーンアップ、腰への負担の軽減、姿勢の改善
(2006年3月)
Q&A
■
長続きのコツを教えてください。
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子供にもヨガをさせたいのですが、何歳から始められますか?
■
ヨガを上達させたいのですが、日常生活の中で気をつけることはありますか?
■
日本で 『指ヨガ』 が流行していると聞きました。効き目はあるのでしょうか?
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ヨガのインストラクターになるには資格がいるのでしょうか。
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ヨガをするのに一番良い時間帯はいつですか。
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ビクラム・ヨガ・スタジオの床はなぜハードウッドではなく、カーペットなのでしょうか。
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ビクラム・ヨガやパワー・ヨガに痩身効果はありますか。
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どうしてもできないポーズがある場合、どのようにすればいいでしょうか。
■
クラスの料金の相場はどのぐらいなのでしょうか。
■
英語の聞き取りに自信がありませんが、クラスを受講してついていけるでしょうか。
■
華氏 105度に保たれた部屋で運動することは、体にどのようなメリットがありますか。
■
ヨガの先生に人気のあるヨガ・グッズのブランドを教えてください。
■
ヨガ人口は男女、年齢層、地域によって違いがあるのでしょうか。
■
ヨガをする頻度はどのぐらいが最適でしょうか。
■
ビクラム・ヨガやパワー・ヨガでの服装は、どういったものがおすすめですか。
■
スタジオの良し悪しはどこで決まりますか。
■
ビクラム・ヨガではどの先生も同じダイアログをしゃべるそうですが、先生との相性はありますか。
■
体がとても硬いのですが、ヨガをするべきでしょうか。
■
ヨガマットの選び方について教えてください。
コラム
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第6回
ヨガについてよく聞かれる質問
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第5回
呼吸と集中
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第4回
スポーツとヨガの関係
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第3回
ヨガの種類
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第2回
ヨガにおける、8つの側面
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第1回
私個人のヨガとの出会いについて
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