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第3回 : ヨガの種類
今回は身体を実際に使って行うフィジカル・アサナ(physical asana)の意味でのヨガの種類についてご紹介します。
これは一般的にハタ・ヨガ(Hatha Yoga)と呼ばれるもので、身体を動かして行うヨガは全てこのハタ・ヨガのカテゴリに入ります。
アメリカなど西洋で人気のあるハタ・ヨガには以下のようなものがあります。
<アシュタンガ・ヨガ(Ashtanga Yoga)>
インドのパタビジョイス氏が開発した約82のアサナを、決められた順番で行うもの。ポーズの中には難度の高いものもあり、心拍数を上げるポーズの繰り返しで身体を温め、筋肉の柔軟性を高めることができるのが特徴。マイソール・クラスというサイレント・クラスでは約2時間〜3時間の間、決められたポーズの繰り返しを黙々と行うことでメディテーション効果をもたらす。
<アイアンガー・ヨガ(Iyengar Yoga)>
インドのB.K.S.アイアンガー氏が開発したヨガ。ブランケット・ストラップ・ブロック、壁などを使い、正しいフォームを細かく追求していく。ひとつひとつのアサナを持続する時間が長く、身体のひとつひとつの細胞・筋肉・関節を隔離し、安全で美しいフォームを作る鍛錬ができる。自分の脳細胞と身体の各部分のつながりを確認できるほか、リラクゼーション・ポーズを重要視している。
<ビクラム・ヨガ(Bikram Yoga)>
インドのビクラム・チョードリー氏が開発した、いわゆる「ホットヨガ」。摂氏約42度にした部屋で、鏡を見ながら2つの呼吸運動と26個のポーズを2回ずつ、決められた順番で1時間半にわたって行う。使われているアサナ自体はシンプルなものが多く、初心者でも十分に可能だが、サウナの中で運動をするような感覚なので、心拍数が上がることもある。頭の上からつま先までくまなく動かした後は、汗と共に身体の老廃物を流しだすので、爽快感を得られると共に、身体をシェイプアップし、肌を滑らかにする効果がある。
<クンダリーニ・ヨガ(Kundalini Yoga)>
2005年に亡くなったインドのヨギ、バジャンが開発した、メディテーション的要素がとても強いヨガ。脊柱の一番根底のクンダリーニ(尾てい骨のあたり)を軸に、身体中を流れるチャクラを開いていくアサナを決められた順番で行う。クラスの始めと終わりにはマントラを唱えるチャンティングで瞑想を行う。地に足がしっかりついた感覚を味わいたい人や、精神を穏やかに保ちたい、身体を動かしながら精神的にもクレンジングしてすっきりしたいという人には、効果が大きい。
<ヴィニ・ヨガ(Vini Yoga)>
アイアンガー氏やパタビジョイス氏の先生としても有名なインドのシュリクリシュナ・マチャリア氏が開発したヨガ。先生がその日の生徒の心と身体の状態を探り、それにあわせたセラピー的なポーズの順番を紹介するやり方で、身体・精神の両方に包括的なアプローチを行うので、毎回クラスの内容が変化する。プライベート・レッスンなどはこのアプローチが非常に効果的なほか、クラスに行く場合は焦点をあてたい事柄を先生に伝える準備をしておくと良い。クラスは優しいアプローチで、心拍数の上がるアサナはほとんどない。
<シヴアナンダ・ヨガ(Shivananda Yoga)>
インドのスワミシヴ・アナンダの弟子にあたる故スワミビシュヌ・デヴァナンダ氏が開発した、フィジカル・アサナと瞑想が調和したヨガ。クラスはマントラを唱えるチャンティングから始まり、いくつかの呼吸運動の後、12個程度の決まったアサナを順番に行う。ひとつひとつのアサナは身体のチャクラを開いていく目的でデザインされており、決められた最後のリラクゼーション・ポーズでクラスをしめくくる。アサナのアライメント(身体のライン、正しいフォーム)を重要視せず、呼吸と瞑想の部分を強調するので、初心者向けと言える。
<パワー・ヴィンヤサ・ヨガ(Power Vinyasa Yoga)>
アサナの数は決まっていないが、使われるポーズの多くはアシュタンガ・ヨガで使われるものが多いアメリカで発達したヨガ。太陽礼拝で身体を温めた後、上腕・下半身を強めるアサナ、立ちポーズ、股関節を柔らかくするポーズ、腹筋などを鍛えた後、リラクセーション・アサナ、サバサナ(死体のポーズ)へと続き、先生によっては最後に瞑想をいれる。また、音楽をかける場合もある。心拍数の上がるものも多く、スポーツ的な色合いが濃いが、初心者でも楽しめる内容。激しい動きの中に「静」を見つけるためのヨガ。バロンバプティスト氏とブライアン・ケスト氏が有名。"ヴィンヤサ(Vinyasa)" とは、"フロー"(Flow)の意。
<イン・ヨガ(Yin Yoga)>
アメリカのポール・グイリー氏が発展したヨガ。最大の特徴は、ひとつのアサナを5分から15分もの長時間ホールドすること。したがって、ひとつのクラスで行うアサナは、約10個かそれより少ない。ある意味ではチャレンジングなこのヨガでは、身体の柔軟性はもちろんのこと、呼吸運動と身体の部位をつなげ、ひとつのアサナごとにメディテーションすることができ、無我の境地を目指すことができる。終わった後の身体と心の開き具合は、驚くべきものがある。
<アヌサラ・ヨガ(Anusara Yoga)>
アイアンガー・ヨガをベースに、アメリカのジョン・フレンド氏が発展させたヨガ。現在急激に人気が高まってきている。正しいポーズへの入り方を追求するのは、アイアンガー・ヨガと同じだが、ルーティン全体を楽しく、親しみやすい順番に改変。上級者クラスではアクロバティックなアサナを多く取り入れ、難易度も十分。ハッピーな気分になることができるヨガで、心身ともに軽くなると評判。
ハタ・ヨガの中には、上記以外にもたくさんのヨガがあります。シアトルには激しい音楽の中でヨガをするパンクロック・ヨガもあります。
さまざまなヨガを試して、自分の身体と心が喜ぶスタイルを見つけたいですね。人生のステージと身体の状態によって自分が欲しているヨガの種類は変わっていくことがあり、それは自然なことと言えるでしょう。
ちなみに、私はヨガを始めて最初の2年はビクラム・ヨガ一筋でしたが、パワー・ヴィンヤサ・ヨガをするようになってからは、ビクラムと半分ずつくらいの頻度で行うようになりました。アサナは千通りもあると言われており、クラスで使用するアサナはそのほんの一部ですから、いろいろなクラスで身体のいろいろな部分を動かしたかったからです。週に一度はクンダリーニ・ヨガのクラスでしっかり地に根をはるような、落ち着いた感覚を取り戻し、心とチャクラのお掃除をしています。あとは月に一度アイアンガー・ヨガのクラスを受けています。これは自分のポーズの完成度を高め、正しいラインを学ぶためです。時間が無限にあればイン・ヨガも受講したいですし、アヌサラ・ヨガも、パンクロック・ヨガも興味津々・・・と、私のヨガの旅は無限に続きます。
【今月のアサナ】
Restorative Pose
なるべくテレビや雑音がない静かな環境で行い、脳細胞まで休ませてあげましょう。
壁に向かって仰向けになり、両足を壁に沿って90度にあげる。
(毛布やクッションなどで腰をサポートする)
ストラップや紐などを足にかけ、腰がしっかり床(あるいは毛布)についている状態で軽く引っ張る。両肩は床につけたまま。
または、
手を床にゆったりと置き、足をまっすぐに保ちながら、身体をリラックスさせる。
目を閉じ、そのままの姿勢で3分〜10分。
効能:1日の終わりの精神的疲れを取り、身体全体をリラックスさせる。
足のむくみ・腰痛・肩のコリを和らげる。
ふくらはぎのストレッチ、腕の筋肉のトーンアップ。
心を静め、穏やかにする。
(2006年1月)
Q&A
■
長続きのコツを教えてください。
■
子供にもヨガをさせたいのですが、何歳から始められますか?
■
ヨガを上達させたいのですが、日常生活の中で気をつけることはありますか?
■
日本で 『指ヨガ』 が流行していると聞きました。効き目はあるのでしょうか?
■
ヨガのインストラクターになるには資格がいるのでしょうか。
■
ヨガをするのに一番良い時間帯はいつですか。
■
ビクラム・ヨガ・スタジオの床はなぜハードウッドではなく、カーペットなのでしょうか。
■
ビクラム・ヨガやパワー・ヨガに痩身効果はありますか。
■
どうしてもできないポーズがある場合、どのようにすればいいでしょうか。
■
クラスの料金の相場はどのぐらいなのでしょうか。
■
英語の聞き取りに自信がありませんが、クラスを受講してついていけるでしょうか。
■
華氏 105度に保たれた部屋で運動することは、体にどのようなメリットがありますか。
■
ヨガの先生に人気のあるヨガ・グッズのブランドを教えてください。
■
ヨガ人口は男女、年齢層、地域によって違いがあるのでしょうか。
■
ヨガをする頻度はどのぐらいが最適でしょうか。
■
ビクラム・ヨガやパワー・ヨガでの服装は、どういったものがおすすめですか。
■
スタジオの良し悪しはどこで決まりますか。
■
ビクラム・ヨガではどの先生も同じダイアログをしゃべるそうですが、先生との相性はありますか。
■
体がとても硬いのですが、ヨガをするべきでしょうか。
■
ヨガマットの選び方について教えてください。
コラム
■
第6回
ヨガについてよく聞かれる質問
■
第5回
呼吸と集中
■
第4回
スポーツとヨガの関係
■
第3回
ヨガの種類
■
第2回
ヨガにおける、8つの側面
■
第1回
私個人のヨガとの出会いについて
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