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妊娠が難しい時 第2回 : 自宅でできる不妊症検査


「不妊症の検査や治療にはまだ踏み切れないけれど、試しているうちに時間ばかりたっていく」というような場合、まず自分でできることがいくつかあります。1つには、自分の身体のリズムを把握して、タイミングをきちんとあわせてみることです。それについては、こちらをご覧ください。

また、不妊症の原因として、かなりの割合で男性側に問題があります。大人になってから大きな病気をしたため精子の数が異常に少なかったり、形や機能に異常がある人もいます。最近は環境ホルモンの影響で、精子の数は20年前に比べるとかなり少なくなっている、とも言われています。男のプライドが邪魔をして、妻が検査に行くのはサポートするけれど、自分は絶対に検査したくないという男性もいて、子供が欲しい女性を悲しませることもあります。

最近、卵巣の機能と精子の機能について、自宅で簡単にできる 『Fertell』 という検査キットが発売されました。専門家のところで受ける検査に比べて少し精度は落ちますが、「本当に専門家のところに行かなければならないのかどうかわからない」とか、「はずかしいから検査には行きたくない」とか、「まだ、決心がつかない」という人には便利です。インターネットで注文すると、男性用と女性用のキットが一組になって、詳しい説明書と一緒に送られてきます。値段は100ドル程度と少し高めですが、診察を受けて血液検査や精液検査をするのに比べれば、値打ちはあります。保険は利かないのが普通です。もし、これで検査してみて結果が異常と出たら、専門家に診てもらうきっかけにもなるでしょう。なお、オンラインだけでなく、Long's Drug でも購入できます。

また、女性の卵巣が排卵しにくくなってきているかどうかは、生理から3日目の朝に卵胞刺激ホルモンを調べるとわかります。『Fertell』 の女性用キットは、尿検査でこのホルモンが10以上か10以下かを調べるものです。生理開始の日を1日目と数えて、3日目の朝の最初の尿を検査します。市販の妊娠検査と同じように、キットの中の検査用紙に尿をかけると、30分後に判定できます。このホルモン値が10以上の場合は、卵巣の反応が悪いために卵胞刺激ホルモンがたくさん出ている状態ということです。つまり、それだけ妊娠が難しくなってきているのです。専門家のところで詳しく検査をし、必要なら治療することが勧められます。あまり長く待ちすぎて卵胞刺激ホルモンの値が15を超えてしまうと、体外受精も無理になってしまう可能性があります。

男性用のキットは、精液を検査し、子宮の中まで泳いで行く能力のある精子の数を推定する仕組みになっています。精液を容器に取り、30分待ってから、子宮頚管粘液に似せた溶液の中を泳がせます。溶液の中を泳いでくることのできた精子だけを赤く染めて、さらに30分待ってから、検査紙の部分に入れるようスイッチを切り替えます。最終的に検査紙までたどり着いた精子の数が一定量以上になると、赤く線が見えます。数が少ないと線が一本だけ見えて、数が充分あれば、線が2本見えるようになっています。数が少なければ、男性不妊も扱う専門家のところに受診することをおすすめします。

不妊症の原因はさまざまです。『Fertell』 では卵巣の反応と精子の数はわかりますが、これではわからない原因としては、女性側では、卵管が閉塞している、年齢のために卵子の質が悪くなっている、子宮の頚管粘液が足りない、黄体ホルモンが足りない、などの問題があります。男性側では、勃起や射精能力、また、卵子の中に入る能力の問題があります。したがって、このテストで正常な結果が出てもなかなか妊娠できない場合は、他の原因の検査が必要かもしれません。35歳以上なら6ヶ月、35歳以下なら12ヶ月にわたってタイミングを合わせてみても妊娠しない場合、あるいは、生理が飛んだり、来なかったりする場合は、専門家の検査を受けてみましょう。


(2007年6月)
妊娠が難しい時 第3回 クロミド・チャレンジ検査
妊娠が難しい時 第2回 自宅でできる不妊症検査
妊娠が難しい時 第1回 不妊症専門医にかかるタイミング

アメリカでの出産を考えている女性のために 第3回 妊娠・出産に備えて(3)
アメリカでの出産を考えている女性のために 第2回 妊娠・出産に備えて(2)
アメリカでの出産を考えている女性のために 第1回 妊娠・出産に備えて(1)

新しい避妊法のいろいろ 第4回 価格比較と診察の必要性
新しい避妊法のいろいろ 第3回 オーソ・エブラ、ニュバリング、ミレナ
新しい避妊法のいろいろ 第2回 ピルの復習
新しい避妊法のいろいろ 第1回 最近許可された避妊法とその他の避妊法

若い女性のために 第3回 多のう胞性卵巣症(Polycystic Ovary Syndrome)
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若い女性のために 第1回 思春期から20代までの心と身体の変化

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第14回 レイプの被害にあったら
第13回 子供のいるお産(3)
第12回 子供のいるお産(2)
第11回 子供のいるお産(1)
第10回 いざ、お産
第 9回 妊娠後期の不快症状
第 8回 妊娠中の体重管理
第 7回 妊娠初期の心配ごと
第 6回 赤ちゃんを作ろう
第 5回 ルネル(Lunelle)避妊注射
第 4回 中絶ピル
第 3回 ミニピル
第 2回 事後ピル
第 1回 避妊ピル
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