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国際基督教大学社会科学科卒。ニューヨーク州立大学バッファロー校修士課程終了。専攻はコミュニケーション。1984年から米国在住。コミュニケーション学を学び、ウェブ・マーケティングに携わってきた。そんなバイカルチュラルな経歴を活かし、Tiwtter や SNS などのソーシャルメディアの活用を中心とした企業のグローバル・マーケティング支援 Musubi Marketing を QuantumFusion Inc. 社のサービスとして提供している。

Musubi Marketing
15241 NE 90th Street
Redmond, WA 98052
Phone: (425) 895-9166
Fax: (425) 895-9501
URL: www.musubimarketing.com
※セールス・勧誘の電話・メールはご遠慮ください。
第6回 : ネットに耳ありネットに目あり 〜ソーシャルメディア活用の注意点

今回まで日本国外での暮らしをコミュニケーションで豊かにするツールをいろいろご紹介してきましたが、やはりインターネットでのコミュニケーションは怖いので使いたくない、トラブルに巻き込まれたくないと思われている方も多いはずです。しかし、そうも言ってはいられない現実もあります。なぜならこれからの世の中、特にアメリカのようにネットでのコミュニケーションが非常に速いスピードで進んでいく社会では、インターネットでコミュニケーションを行わなければ、社会から取り残されていくことになります。ソーシャルメディアの活用は確かに一歩間違えば怖い部分もあり、注意しなければならない点が多くあります。しかし、社会人としての良識を持ち、インターネット上でのコミュニケーションでの性質をよく理解することで、多くのトラブルは避けることができます。

普段でも不特定多数の人にしないことをネットでもしない

まず、最も重要な注意点は、犯罪に結びつく可能性がある情報を決して流さないことです。見知らぬ人が大勢いるところで、「明日から家族全員で家を空けます」とわざわざ皆に言ってまわったり、「私の xx 学校3年1組の娘 OXOX です。」と写真を配ってまわったりする人がいるでしょうか。どんな人がいるのかわからないところでは、自分の行動範囲や行動時間が特定できる情報を流すことは危険です。特に自らをも守る術を持たない子供の情報については注意が必要です。インターネットはただの画面ではなく、不特定多数の何億という人が見たり聴いたりしているところであるということを決して忘れてはいけません。特に自分や家族の身の危険を脅かす情報はできるだけ流さないように注意しましょう。

自分は公人だということを忘れない

次に大切なのは、自分が広い社会の一員で公人あるという意識をしっかりと持つことです。現実の社会においては、法律に違反する行為を行ったり、他人に対する誹謗や中傷を公式の場でしたりすれば罪に問われます。しかし、そうした行動や言動は必ずしも多くの人の目に触れるわけではないので、大したことでなければ見逃されることもあると思います。ところが、ネット上で発言したりビデオ配信で行動を中継したりすると、より多くの人の目につくだけでなく、デジタルな記録として保存され何度でも話題になります。これまでは、マスメディアで扱われる注目度の高い政治家や有名人のみが世間の目にさらされる対象でしたが、ソーシャルメディアの時代は誰もがこの対象になりえます。ですから、社会的にしてはいけないこと、言ってはいけないことは、些細なことであっても行わないという意識の高さが必要になってきます。

感情で意図せずに相手を傷つけることを避ける

さらには、意図せずに他人を傷つけたり他人の怒りを買ったりする場合もあります。貴族に生まれ貧困を知らなかったフランス王妃マリー・アントワネットが、民衆がパンを食べられないと聞いて、「パンがなければお菓子を食べればいいじゃないの?」と言ったという話がありますが、相手の立場をよく考えない発言は、誤解を生み、怒りを買います。ですから、自分以外の個人や企業などについて書く際には、できる限り中立の立場に自分をおいて細心の注意をする必要があります。たとえば Twitter で友達に話す感覚で「OOはひどい」と書いたとします。このツイートを「OO」という検索で見つけて読んだOO関係者は良い気分はしませんから、そのままあなたの言葉を再ツイートしたとします。そうするとあなたは「OOはひどい」と言った人として世の中に知れてしまいます。他の人が行った再ツイートは新しい情報の中に埋もれていくとはいえ、消えることはありません。もちろん、あなたは何かOOで本当に嫌なことがあって発言したのかもしれません。そうであれば、発言すること自体は間違ったことではありません。しかし感情に任せて発言するのではなく、「OOでこういうことがありました」という事実をできるだけ忠実に書き、相手に改善を求める必要があります。

プライバシー設定を確実に

しかし、いつも公人というわけには行かず、インターネット上でも家族や親しい友人とは気のおけない会話をしたいということもあるかと思います。その場合は活用しているサービスのプライバシー設定をよく確認し適切な設定をすることが重要です。この設定を誤ると、意図せずに情報がインターネットで公開されてしまいます。サービスを活用する前にどういう設定にすればどこまで情報が公開されるのかよく理解して設定を行い、その上で親しい人に公開状況を確認してもらいましょう。特に無料のサービスでは、プライバシーの設定条件が使用規約やプライバシーポリシーのところで規定されていることがよくあるので、使用規約を承諾する前によく読むことが大切です。

情報がより早く広く流れていることを理解する

最後に、「自分はインターネットはしないから大丈夫」と思っている方もいるかもしれません。しかし、これからの世の中、インターネットを活用しなくてもまわりに活用する人がいれば情報はどこまでも広まっていってしまいます。たとえば、SNS の Facebook には、写真をアップロードするときに写っているのが誰であるかをタグづけする機能があります。友人がグループで撮ったあなたが入っている写真をタグづけして一般公開すると、あなたの名前でネットでの写真の検索が可能になります。発言でも「OOさんがこんなことを言っていました」とあなたの話を聞いていた人が書いてTwitterで公開することもありえます。ですから、大切なのはインターネットでのコミュニケーションを避けることではなく、インターネットを通して情報がより広まっていることをよく理解し、良識ある社会人として誠実に行動し、自分の言動に責任を持つことです。そうすることで、今回紹介させていただいたソーシャルメディアの素晴らしい利点をプライベートでも仕事でも問題なく最大限活用することにつなげられると思います。

(2010年4月)

= お断り =
コラムを通して提供している情報は、一般的、および教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。
第6回 ネットに耳ありネットに目あり 〜ソーシャルメディア活用の注意点
第5回 ソーシャルメディアのビデオ活用 〜グローバル派のビデオストリーミング入門
第4回 グローバルな絆を強くするソーシャルネットワーク 〜グローバル派の SNS 入門
第3回 外国暮らしの Twitter 実践活用 〜グローバル派の Twitter 入門(2)
第2回 外国だからこそはじめる Twitter 〜グローバル派の Twitter 入門(1)
第1回 ソーシャルメディアで広がる世界:ネットのコミュニケーション革命
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