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卒業を控える留学生の方から、アメリカでの平均的な初任給の額について質問を受けます。日本では、技術職であれ、事務職であれ、大学を卒業して初めて就職する人に対しては、ほとんどの企業が同額の給与を提示しています。大手の企業で月給にして19万円〜21万円あたりが現在の平均的な金額のようで、大手企業になれば平均して1年に月給の4ヶ月程度の賞与がついてきますから、年収は320万円程度というところが相場です。また、日本の大手企業が提示する初任給の額は、企業間でもほとんど変わりありません。もちろん、同じ企業内の初任給は賞与の額で個人に多少の差は出てくるかもしれませんが、基本給は全ての新入社員に同じ額が提示されます。
しかし、アメリカにおいては、職種によって初任給は大きく違ってきます。また、日本の国土の25倍という広大な国ですから、地域によって物価にも大きな違いがあり、住んでいる地域によっても大きく変わってきます。シアトル地域でいうと、専門職であるエンジニアであれば年収4万5,000ドル以上と、日本の初任給を上回ります。ところが、事務職の初任給となると、エンジニアの給与をはるかに下回り、3万ドル以下ということもあります。同じ企業内の初任給であっても、職種によって給与に差があるのがアメリカの初任給の特徴です。また、同じ企業の同じ職種でも、個人によって違うこともあります。日本とアメリカの能力主義に対する考え方の違いが、初任給の考え方にも反映されているといえるでしょう。
したがって、日本での平均初任給の額のように、単純にアメリカでの平均初任給の額をいうことはできません。あえて言うならば、1つ1つの職務における平均初任給の額ということになります。
(2006年1月) |