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安全な飛行機の旅のために 豚インフルエンザ対策

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ナースプラクティショナー・助産師・看護学博士
押尾 祥子さん

Sachiko Oshio, CNM, PhD, ARNP

Nadeshiko Women’s Clinic

【メール】 info@nadeshikoclinic.com
【公式サイト】 www.nadeshikoclinic.com
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飛行機は密室で空気循環が限られていますし、世界中のあちこちから来る人がじっと近くに何時間もいるという環境です。どうしても飛行機を利用旅行をしなければならない時は、こんな注意をしましょう。

  1. マスクをしましょう。日本のガーゼのマスクでも、こちらの紙のマスクでも、効果があります。『N95』 という、顔にぴったり装着でき、ウイルスを通さないインフルエンザ防止用の専用マスクもあります。Amazon.com など、オンラインでも買うこともできますし、Walgreens などの薬局でも手にはいります。マスクは、病気の人が咳をした時に飛沫を飛び散らせない、近くでくしゃみをした人の飛沫が自分の口や鼻に入りにくくする効果もあります。飛沫は近くの座席や手すりなどに付着し、その中でウイルスがしばらく生きていることがあります。マスクをしていると、ウイルスにさらされた手で簡単に口や鼻にさわることができないので、病気に感染しにくくなります。また、マスクには喉や気管支の湿度を保ち、ウイルスが繁殖しにくくする効果もあります。
  2. 手を消毒しましょう。機内では石鹸と水で充分に手を洗うことが難しいので、『Purell』 など、アルコールが50%以上含まれる手の消毒剤(hand sanitizer)を携帯しましょう。大きな瓶は飛行機に乗る前にテロ対策で没収されてしまうので、携帯用の小瓶をいくつか、透明なサンドイッチ用ビニール袋に入れて、手荷物で持っていきましょう。トイレに行った後、座席の背もたれに触った後、荷物の出し入れの後、食事の前後など、頻繁に手を消毒しましょう。手の平だけでなく、手の甲・指の間・親指が案外きれいになってないことが多いので、気をつけて全部消毒しましょう。
  3. 座席に座ったら、頭上の送風スイッチを入れ、弱風が常に顔の少し前に来るようにしましょう。近くに病気の人がいても、常に空気が動いていると、口や鼻に入る空気中のウイルスの濃度が低くなり、感染の危険が減ります。
  4. 脱水症状に気をつけましょう。水分が不足すると、身体の抵抗力が衰えて、感染症にかかりやすくなります。セキュリティ・チェックを通過した後に購入したボトル入りの水は持ち込むことができます。または、機内で水をもらいましょう。
  5. 足を冷やさないようにしましょう。足が冷えると、喉の血液の循環が悪くなり、呼吸器系の感染症にかかりやすくなります。厚めのソックスをはいて足の運動をし、足が冷えるのを防ぎましょう。
  6. 子供はじっとしませんし、なんでも口に入れるので、感染症を防ぐのはとても困難です。大きなサイズのシーツを持参して座席をカバーし、床には飛行機に常備してある毛布を敷いて、できるだけ手が汚れないよう気をつけましょう。

掲載:2009年4月

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