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相談「依存性が強く、精神的に不安定で、孤独に耐えられません」

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ワシントン州認定ソーシャルワーカー
角谷 紀誉子さん

2019年3月15日付で、コンサルティングのサービスは終了しました。
【公式サイト】 www.successabroadcounseling.com

私は一人で部屋にいると毎日のように寂しいという感情を超えて怖くなってしまいます。彼氏が帰った後や、ルームメイトがどこかに出かけていく音を聞くと、ものすごい孤独感に襲われ、ずっと部屋でふさぎこんでしまいます。私は彼氏に対して精神的に依存しがちなところがあり、親しい友達に対しては干渉してしまうというか、いろいろな意味で強い感情を持ってしまいます。もともと精神的に不安定なところがあり、それが理由で心機一転アメリカに来ました。だいぶ良くなったとは思うのですが、やはりまだ・・・ということがたくさんあり、この悩みが一番大きいものです。私はただ単にもっと外出して、人と関わるべきなのだと思うのですが、車がないので、なかなかそうもいきません。とにかくあの孤独感がつらいです。どうしたらいいのでしょうか?

回答:依存性が強い、精神的に不安定、孤独が耐えられないなど、あなたは自分の問題が何かわかっているのに、それらの問題に正面から立ち向かってはいません。そしてアメリカに心機一転で来るだけでそれらが解決されるだろうと思っていたようです。

環境が変わっても、自分の問題は自然には解決されません。環境変化のためにかえって問題が大きくなってしまうこともあります。車がないから人と関わることができないというのも表面的で、では車を買ったとしたら人と関われるようになるかというと、必ずしもそうではありません。本の題名からは中身がわからないように、「依存心が強い」「人と関わることができない」などの題名の本をアメリカに持ってきただけで、あなたは自分の本をちゃんと読んではいないのです。

なぜ依存するのか、孤独の何が怖いのか、何が精神を不安定にするのか、ページをめくっていくように心を開き、悩みやひっかかりを深く掘り下げて考えてください。自分が弱いから、自信がないから、というページの次には「なぜ弱くなったのか、なぜ自信がなくなったのか」というふうに自分に問い続けるのです。こういった作業は、一人よりはカウンセリングに行って行う方が効果的かもしれません。

せっかく自分を変えようとアメリカに来たのに、この状態で停滞してしまうのはもったいなくありませんか? この機会にあなたを後ろに引っ張っているものに直面し、清算できるものは清算し、大切なものを再確認して、すっきりさせて前進してください。

掲載:2005年11月

コラムを通して提供している情報は、一般的、および教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。 このコラムから得られる情報に基づいて何らかの行動を起こされる場合は、必ず専門家に相談するようにしてください。



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