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相談「辛い別れの連続で毎日が空しく思え、おかしくなりそうです」

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ワシントン州認定ソーシャルワーカー
角谷 紀誉子さん

2019年3月15日付で、コンサルティングのサービスは終了しました。
【公式サイト】 www.successabroadcounseling.com

アメリカに来てから、いろいろな人に出会いました。大好きな人にも出会いました。でもその人や他の友達も短期で来ている人が多く、アメリカに来て以来、辛い別れの連続です。半年後には今の恋人も帰ってしまうし、今の友達もみんないなくなってしまいます。半年後の別れがすごく恐くて、夜、一人になると、考えないようにしていたその恐怖が襲ってきて眠れないことも多く、他の自分自身に関しての悩みとも重なって、ネガティブな方ネガティブな方に行ってしまいます。アメリカに来てから、異文化に入ってから、辛い思いをすることや傷つくことも多く、だからちょっとしたことで自分が人を傷つけてしまうと、自分の成長のなさに腹が立ってしかたありません。アメリカに来てからすごくセンシティブで、ネガティブに考える癖がついてしまったようです。もっと悪いのは、自分を責める癖がついて自分を嫌いになりだしたことです。だから、自分の意志をまず通すより、自分を抑える癖もついてきました。私なんか死んだほうがましだと思った夜もありました。昼間は考えもしないのに、夜になると少しおかしくなります。ここに来て約一年半ですが、別れを経験していくうちに、なんだかここでの毎日の生活が空しく思えます。これから先も、出会う人出会う人とあんな別ればかりなのかと思うと、先は闇に思えます。どうにかこの空しさを取り除く方法はないでしょうか?

回答:あなたの感じている「空しさ」は、一言では言い表せないほどの大きなものだと思います。でも、がんばって考えてみましょう。まず、どうしてアメリカに来たのかを思い出してみてください。きっとアメリカに行ったらこうしよう、こんなことがしてみたい、という夢があったはずです。今のあなたの状態では、その夢はどこかに置き去りにされているような気がします。

留学生の中には、日本を出てから年月が経つうちに焦りや不安が大きくなり、本来の自分の目的を見失って周りの状況に流されていく人がたくさんいます。周りの状況とは、友達・恋人・ホームステイ先の家族・日本の親・世間体等からのプレッシャーやストレスです。そうなってくると、環境に左右されるようになり、「自分」がなくなっていきます。いろいろな意味で、留学は過酷なものなのです。

今、あなたがやらなければならないのは、あなたの目的を見つめ直しそれに集中することです。たとえば、英語学校やコミュニティ・カレッジ、または4年生大学を卒業することが留学の目的であるなら、アメリカに恋人や友達を作るのは第1の目的ではないはずです。自分のやっていることや自分自身に不満がある時は、自然と周りの人間関係もうまくいきません。それは、「友達さえいてくれたら」「彼さえ一緒にいてくれたら」と、あなたの幸せが他人によってもたらされることを期待してしまうからです。あなたの今の辛さは、ほとんどの留学生が経験する、自分との戦いです。これを乗り越え、人間として強くなっていってくださいね。

掲載:2001年11月

コラムを通して提供している情報は、一般的、および教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。 このコラムから得られる情報に基づいて何らかの行動を起こされる場合は、必ず専門家に相談するようにしてください。



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