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第3回 : マイホーム購入は不動産投資ではない


あなたが団塊の世代と言われたグループの一人であれば、「マイホームは人生最大の投資」という台詞を何度か聞いたことがあるでしょう。しかし、それは間違いです。自分と家族が住むマイホームが 『投資』 であるはずはありません。もちろん、投資であろうとなかろうと、自分の住居を購入する正当な理由はいくつもあります。しかし、 『投資』 とは、資金を投入して得た資産からリターン(収益)を得ることを明らかな目的にしたもののこと。従って、この意味からすると、マイホームの購入は投資でないのです。

人には住居が必要です。その住居を購入して住むか、または賃貸して住むか、どちらにするかは経済的な要因で決まるようです。しかし、何度も言いますが、購入することを選択したとしても、自分が住む家の購入は 『投資』 ではありません。もちろん、投資でなくともマイホームを購入する正当な理由には、住居を所有することが心に安らぎと充実感を与えてくれるというものもあります。この満たされた気持ちをお金で買っているのかもしれません。しかし、ぜいたくかも知れませんが、一生懸命働いた自分に対する自分からのご褒美と解釈して、投資とは区別した方がいいでしょう。

ところで、今さらでもありませんが、過去半世紀において、住宅市場は右肩上がりの状態を維持してきました。もし、あなたが不動産インフレの前に住居を目いっぱいの借入金で購入し、バブルの頂点で売却し、巨額の利益を手にしたのであれば、「あっぱれ!おめでとう!」と言わせていただきます。しかし、ちょっと考えてみて下さい。ねたみではありませんが、値上がりしたマイホームに自分が住んでいる限り、 『儲け』 を得ることも、 『設け』 を実感することもできません。売却・賃貸をするのであれば別ですが、そのまま自分がその家に住んでいるのだとしたら、潜在的な利益は得たかもしれませんが、経済的に実際の利益は得ていないのです。

これまでの社会や経済は、マイホームの購入を奨励するような仕組みになっていました。しかし、今後もそのような状況が続くとは思えません。なぜなら、これまではある一定の年齢別人口増加率が住宅の需要を維持し、結果的に住宅価格の上昇を支えて来ましたが、団塊の世代も子供たちが巣立ち、定年退職すると、大きな家は負担にこそなれ、必要がなくなり、売却して小じんまりしたマンションにでも引っ越すということになるからです。その一方で、住宅市場は売り手市場の色合いが強く、当然価格は下落します。

それでも、今、マイホームを購入されますか。


(2003年10月)
第8回 マイレージを賢く使う
第7回 老後の計画 - IRAへの投資 -
第6回 インフレとデフレ
第5回 金の購入方法
第4回 反騰相場?
第3回 マイホーム購入は不動産投資ではない
第2回 自己資金による、等身大の不動産投資
第1回 収益不動産物件への投資の優位性
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