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第60回 : 有効期間のないグリーンカードの更新

移民局は、75万人が所有している有効期限のないグリーンカードの更新についての規定改正の提案を行いました。本原稿執筆時においては、この規定改正はあくまで提案段階であり、まだ正式な法律とはなっていないことにご注意ください。

現在発行されているグリーンカードは、全て10年間の有効期間があるものですが、1989年8月以前に発行されたグリーンカードには、有効期間がありません。その中でも1979年以前に発行されたグリーンカードは移民局がすでに回収済みであるため、現存する有効期間のないグリーンカードは、1979年から1989年8月までに発行されたもので、およそ75万枚あるとされています。

今回の規定改正の目的は、古いものでは30年が経過しているカードを新しくするとともに、セキュリティに必要な指紋や顔写真のデータの最新の技術での採取、および犯罪歴のチェックを行うことにあります。

提案されている規定によると、移民局は、これら有効期間のないグリーンカードの更新の申請を120日の期間内に行うことをカード保持者に義務付け、その期間経過後新しいカードが届くころには、有効期間のないグリーンカードを一斉に無効にできるという内容になっています。75万人分の古いカードの処理を120日という期間でできるのかどうか疑問が残りますが、移民局は、最新のデータ処理機能を備えたシステムの配備により、可能であると判断しています。

この規定改正は、パブリック・コメントはすでに締め切られ、最終的な調整の段階にありますが、いつから施行されるかはまだ決まっていません。しかし、この規定改正がまだ施行されていない状況であっても、有効期間のないグリーンカードの更新は可能であり、移民局は今の時点から早期に申請することを推奨しています。また、グリーンカードの更新の代わりに市民権を申請することも移民局は推奨していますが、市民権の認可を保証したものではなく、また120日間の期間が過ぎるまで市民権申請をしなかった場合は、グリーンカードの更新が必要になる可能性があると注意を促がしています。

最後に、今回の規定提案では、帰化移民局が古いカードを一斉に無効にできるため、カード更新時には、古いカードを回収することはないとされています。ただし、120日の期間内に申請しなかった人に新しいカードが届くのは、古いカードが無効になった後になる可能性があるため、永住権保持者であるというステータスや就労許可に関する証明がその期間なくなることになり、不便を来たす可能性があると注意しています。

(2008年1月)


= お断り =
コラムを通して提供している情報は、一般的、及び教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。 読者個人の具体的な状況に関しては、米国移民法弁護士にご相談下さい。
2008年
第65回 米国移民法・最新情報
第64回 シアトル地域における結婚に基づくグリーンカード申請の状況
第63回 再入国許可証でのバイオメトリックス採取義務化
第62回 H-1B 申請について
第61回 ビザ申請料金の値上げ
第60回 有効期間のないグリーンカードの更新

2007年
第59回 就労ビザに関する最新情報
第58回 J-1ビジネス研修ビザ
第57回 DV-2009(抽選永住権)のお知らせ
第56回 E ビザ・L ビザ保持者の配偶者 ソーシャル・セキュリティ番号
第55回 申請料金の値上げ
第54回 PERM 最新情報
第53回 プライオリティ・デート
第52回 H-1B ビザ申請・最新情報(3)
第51回 H-1B ビザ申請・最新情報(2)
第50回 米国市民との結婚によるグリーンカード申請 最新情報
第49回 H-1B ビザ申請・最新情報(1)
第48回 2006年を振り返って

2006年
第47回 プレミアム・プロセス
第46回 DV-2008(抽選永住権)のお知らせ
第45回 雇用に基づく永住権申請に関してよく聞かれる質問(2)
第44回 雇用に基づく永住権申請に関してよく聞かれる質問(1)
第43回 H-1B ビザ最新情報
第42回 E-1条約貿易商ビザ
第41回 雇用ベースの短期就労ビザ、および移民ビザのサービス・センター変更
第40回 雇用ベース移民ビザのリトログレッションについて
第39回 H-1B ビザ申請
第38回 L-1A ビザ保持者から永住権申請へ
第37回 L ビザの申請基準について
第36回 帰化申請(3)

2005年
第35回 永住権保持者が長期間米国外に滞在する場合の永住権の維持について
第34回 DV-2007 (抽選永住権) のお知らせ
第33回 PERM 申請
第32回 雇用に基づく永住権申請
第31回 永住権と離婚
第30回 I-864 Affidavit of Support(扶養証明書)
第29回 抽選永住権当選後の永住権申請
第28回 永住権申請時の健康診断
第27回 移民法に関する情報が入手できるウェブサイト
第26回 シアトル地域移民局・最新情報 永住権申請時のバックグラウンド・チェック
第25回 H-1B ビザ最新情報

2004年
第24回 J-1研修生ビザ
第23回 F-1学生ビザ保持者の社会保障番号・申請基準の変更
第22回 E/L ビザ保持者の配偶者・就労許可証
第21回 条件付永住権
第20回 シアトル地域移民局・最新情報(2)
第19回 永住権インタビュー・結婚ベース米国内ステータス変更(AOS)の場合
第18回 家族関係に基づく永住権申請
第17回 シアトル地域移民局・最新情報(1)
第16回 H-1B ビザ年間発給数が上限に到達・今後について
第15回 永住権取得後の留意点
第14回 永住権申請
第13回 E-2条約投資家ビザ

2003年
第12回 永住権の自己申請(VAWA)
第11回 O-1卓越能力保持者ビザ
第10回 米国市民との 結婚に基づく永住権申請・ステータス変更手続き
第9回 K-1 フィアンセ・ビザ
第8回 帰化申請(2)
第7回 帰化申請(1)
第6回 H-1B 専門職者ビザ: H-1B ビザに関してよく聞かれる質問集(2)
第5回 H-1B 専門職者ビザ: H-1B ビザに関してよく聞かれる質問集(1)
第4回 H-1B 専門職者ビザ: 転職
第3回 H-1B 専門職者ビザ: 解雇
第2回 H-1B 専門職者ビザ: 申請手順
第1回 H-1B 専門職者ビザ: 申請基準
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