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第38回 : L-1A ビザ保持者から永住権申請へ

前回のコラムで、L-1Aビザは、将来的に永住権への切り替えを考えている方には有利なビザと考えられるとお伝えしました。今回は、L-1Aビザ保持者の永住権申請についてお話します。

L-1Aビザ保持者が永住権を取得する場合、"Labor Certification"と呼ばれる労働許可証を取得する必要がないため、以下2つのステップとなります。


雇用ベース移民ビザ申請

このステップでは、外国人労働者が申請条件を満たしていることを証明します。

申請条件:
  1. 申請者は、申請前の3年間のうち最低1年間、米国外でフルタイムの勤務経験があること(申請者が非移民ビザを取得し、すでに在米企業で働いている場合は、入国前の3年間のうち最低1年間、米国外でフルタイムの勤務経験があること)。
  2. 申請者は、米国外で重役・管理職者としての勤務実績があること。
  3. 申請者が米国外で勤務していた企業は、在米企業の関連会社であること(支社・子会社・親会社・合併事業等、共通の利害関係にある形態が必要となる)。
  4. 申請者は、在米企業においても重役・管理職者として勤務すること。
  5. スポンサー企業が、創業から最低1年以上経過していること。
上記は、L-1Aビザ申請条件に大変よく似ています。


永住権申請

雇用ベース移民ビザ申請が認可され、永住権申請における優先順位(Priority Date)が現行になったら、永住権申請を行います。この申請の目的は、外国人の健康状態・犯罪歴・経済力を含む総合的なバックグラウンドの審査を行うことです。国内で行う申請はステータス変更申請(Adjustment of Status)と言い、米国内で非移民ビザ保持者から永住権保持者へステータスを変更する手続きです。国外で行う申請は米国大使館手続き(Consular Processing)と言い、米国外で永住権を取得する手続きです。どちらの手続きも目的は永住権を取得することですが、申請方法や期間・適用する法律が異なります。この2つの申請方法の主な違いに関しては、第14回のコラムをご覧下さい。

L-1Aビザ保持者は、すでに米国内に滞在しているので、米国内手続きよりも申請期間が多少長くかかってもステータス変更申請を選択する方が一般的には多いです。家族ともに就労許可証および渡航許可証を取得することができるので、申請期間中の就労や出入国には問題ありません。しかしながら、扶養家族として一緒に永住権取得を希望しているお子さんが、1〜2年内に21歳になってしまう場合は、申請期間がより短い米国大使館での申請をすすめます。

なお、今回のコラムは、申請者がL-1Aビザ保持者であることが前提となっていますが、上記の申請条件を満たしている申請者は、L-1Aビザを取得せずに、国際企業の重役、または管理職者として、直接永住権を申請することも可能です。

(2006年3月)

= お断り =
コラムを通して提供している情報は、一般的、及び教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。 読者個人の具体的な状況に関しては、米国移民法弁護士にご相談下さい。
2008年
第68回 グリーンカード携帯の義務
第67回 離婚と移民法
第66回 H-1B ビザにおいて新たに明確化されたルール
第65回 米国移民法・最新情報
第64回 シアトル地域における結婚に基づくグリーンカード申請の状況
第63回 再入国許可証でのバイオメトリックス採取義務化
第62回 H-1B 申請について
第61回 ビザ申請料金の値上げ
第60回 有効期間のないグリーンカードの更新

2007年
第59回 就労ビザに関する最新情報
第58回 J-1ビジネス研修ビザ
第57回 DV-2009(抽選永住権)のお知らせ
第56回 E ビザ・L ビザ保持者の配偶者 ソーシャル・セキュリティ番号
第55回 申請料金の値上げ
第54回 PERM 最新情報
第53回 プライオリティ・デート
第52回 H-1B ビザ申請・最新情報(3)
第51回 H-1B ビザ申請・最新情報(2)
第50回 米国市民との結婚によるグリーンカード申請 最新情報
第49回 H-1B ビザ申請・最新情報(1)
第48回 2006年を振り返って

2006年
第47回 プレミアム・プロセス
第46回 DV-2008(抽選永住権)のお知らせ
第45回 雇用に基づく永住権申請に関してよく聞かれる質問(2)
第44回 雇用に基づく永住権申請に関してよく聞かれる質問(1)
第43回 H-1B ビザ最新情報
第42回 E-1条約貿易商ビザ
第41回 雇用ベースの短期就労ビザ、および移民ビザのサービス・センター変更
第40回 雇用ベース移民ビザのリトログレッションについて
第39回 H-1B ビザ申請
第38回 L-1A ビザ保持者から永住権申請へ
第37回 L ビザの申請基準について
第36回 帰化申請(3)

2005年
第35回 永住権保持者が長期間米国外に滞在する場合の永住権の維持について
第34回 DV-2007 (抽選永住権) のお知らせ
第33回 PERM 申請
第32回 雇用に基づく永住権申請
第31回 永住権と離婚
第30回 I-864 Affidavit of Support(扶養証明書)
第29回 抽選永住権当選後の永住権申請
第28回 永住権申請時の健康診断
第27回 移民法に関する情報が入手できるウェブサイト
第26回 シアトル地域移民局・最新情報 永住権申請時のバックグラウンド・チェック
第25回 H-1B ビザ最新情報

2004年
第24回 J-1研修生ビザ
第23回 F-1学生ビザ保持者の社会保障番号・申請基準の変更
第22回 E/L ビザ保持者の配偶者・就労許可証
第21回 条件付永住権
第20回 シアトル地域移民局・最新情報(2)
第19回 永住権インタビュー・結婚ベース米国内ステータス変更(AOS)の場合
第18回 家族関係に基づく永住権申請
第17回 シアトル地域移民局・最新情報(1)
第16回 H-1B ビザ年間発給数が上限に到達・今後について
第15回 永住権取得後の留意点
第14回 永住権申請
第13回 E-2条約投資家ビザ

2003年
第12回 永住権の自己申請(VAWA)
第11回 O-1卓越能力保持者ビザ
第10回 米国市民との 結婚に基づく永住権申請・ステータス変更手続き
第9回 K-1 フィアンセ・ビザ
第8回 帰化申請(2)
第7回 帰化申請(1)
第6回 H-1B 専門職者ビザ: H-1B ビザに関してよく聞かれる質問集(2)
第5回 H-1B 専門職者ビザ: H-1B ビザに関してよく聞かれる質問集(1)
第4回 H-1B 専門職者ビザ: 転職
第3回 H-1B 専門職者ビザ: 解雇
第2回 H-1B 専門職者ビザ: 申請手順
第1回 H-1B 専門職者ビザ: 申請基準
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