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第32回 : 雇用に基づく永住権申請

数年前から法令化が期待されていた 『PERM』 と呼ばれる新労働許可申請が2005年3月28日から開始されたことをご存知な方も多いかと思います。今回は、この 『PERM』 を含めた、雇用に基づく永住権申請の全体的なプロセスについてお話します。

雇用関係に基づく永住権申請は、個々のケースの状況によって多少異なりますが、基本的に(1)労働許可申請、(2)雇用ベース移民ビザ申請、(3)永住権申請の3段階で行われます。

労働許可申請

雇用に基づく永住権申請は、在米スポンサー企業が、労働局より労働許可証を取得することから始まります。このステップは、ごく少数の例外を除いて、EB-2とEB-3の優先分野に適合する外国人労働者の場合には必ず必要となります。労働許可申請の主な目的は、該当職種(オファーされている仕事)が米国内で人材不足していることを証明することで、スポンサー企業は求人募集活動を行った結果、米国市民や永住権保持者である求職者の中には適格な人材(=職務をこなすのに、最低必要な条件を満たした人材)がいないことを証明しなくてはなりません。このプロセスのことを労働許可申請(Labor Certification Application)と言います。

従来、労働許可申請には 『RIR』 と 『Standard』 と言われる2通りの申請方法がありましたが、2005年3月28日にPERMが導入されて以来、これらの申請方法は無くなりました。『PERM』 の規定は基本的に 『RIR』 と似ていますが、従来の労働許可申請をオンライン化、さらに雇用主による供述をベースにし、申請全体を自動化することによって申請を効率良く進めることができるのが特徴です。これにより、従来、地域によっては何年もかかっていた労働許可申請が、数ヶ月に短縮することが可能になりました。

『PERM』 に関する詳細は、次回のコラムでお話しします。

雇用ベース移民ビザ申請

このステップでは、(1)第1ステップで、労働許可申請が認可されたこと、(2)スポンサー企業が労働局に提出した最低給与額を支払う能力があること、そして(3) 外国人労働者に適合する優先分野を立証すること、さらに外国人労働者がその分野の申請条件を満たしていることを証明します。

永住権申請

雇用ベース移民ビザ申請が認可され、永住権申請における優先順位(Priority Date)が現行になったら、永住権申請を行います。この申請の目的は、外国人の健康状態・犯罪歴・経済力を含む総合的なバックグラウンドの審査を行うことです。国内で行う申請はステータス変更申請(Adjustment of Status)と言い、米国内で非移民ビザ保持者から永住権保持者へステータスを変更する手続きです。国外で行う申請は米国大使館手続き(Consular Processing)と言い、米国外で永住権を取得する手続きです。どちらの手続きも目的は永住権を取得することですが、申請方法や期間・適用する法律が異なります。この2つの申請方法の主な違いに関しては、第14回のコラムをご覧下さい。


(2005年9月)

= お断り =
コラムを通して提供している情報は、一般的、及び教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。 読者個人の具体的な状況に関しては、米国移民法弁護士にご相談下さい。
2008年
第65回 米国移民法・最新情報
第64回 シアトル地域における結婚に基づくグリーンカード申請の状況
第63回 再入国許可証でのバイオメトリックス採取義務化
第62回 H-1B 申請について
第61回 ビザ申請料金の値上げ
第60回 有効期間のないグリーンカードの更新

2007年
第59回 就労ビザに関する最新情報
第58回 J-1ビジネス研修ビザ
第57回 DV-2009(抽選永住権)のお知らせ
第56回 E ビザ・L ビザ保持者の配偶者 ソーシャル・セキュリティ番号
第55回 申請料金の値上げ
第54回 PERM 最新情報
第53回 プライオリティ・デート
第52回 H-1B ビザ申請・最新情報(3)
第51回 H-1B ビザ申請・最新情報(2)
第50回 米国市民との結婚によるグリーンカード申請 最新情報
第49回 H-1B ビザ申請・最新情報(1)
第48回 2006年を振り返って

2006年
第47回 プレミアム・プロセス
第46回 DV-2008(抽選永住権)のお知らせ
第45回 雇用に基づく永住権申請に関してよく聞かれる質問(2)
第44回 雇用に基づく永住権申請に関してよく聞かれる質問(1)
第43回 H-1B ビザ最新情報
第42回 E-1条約貿易商ビザ
第41回 雇用ベースの短期就労ビザ、および移民ビザのサービス・センター変更
第40回 雇用ベース移民ビザのリトログレッションについて
第39回 H-1B ビザ申請
第38回 L-1A ビザ保持者から永住権申請へ
第37回 L ビザの申請基準について
第36回 帰化申請(3)

2005年
第35回 永住権保持者が長期間米国外に滞在する場合の永住権の維持について
第34回 DV-2007 (抽選永住権) のお知らせ
第33回 PERM 申請
第32回 雇用に基づく永住権申請
第31回 永住権と離婚
第30回 I-864 Affidavit of Support(扶養証明書)
第29回 抽選永住権当選後の永住権申請
第28回 永住権申請時の健康診断
第27回 移民法に関する情報が入手できるウェブサイト
第26回 シアトル地域移民局・最新情報 永住権申請時のバックグラウンド・チェック
第25回 H-1B ビザ最新情報

2004年
第24回 J-1研修生ビザ
第23回 F-1学生ビザ保持者の社会保障番号・申請基準の変更
第22回 E/L ビザ保持者の配偶者・就労許可証
第21回 条件付永住権
第20回 シアトル地域移民局・最新情報(2)
第19回 永住権インタビュー・結婚ベース米国内ステータス変更(AOS)の場合
第18回 家族関係に基づく永住権申請
第17回 シアトル地域移民局・最新情報(1)
第16回 H-1B ビザ年間発給数が上限に到達・今後について
第15回 永住権取得後の留意点
第14回 永住権申請
第13回 E-2条約投資家ビザ

2003年
第12回 永住権の自己申請(VAWA)
第11回 O-1卓越能力保持者ビザ
第10回 米国市民との 結婚に基づく永住権申請・ステータス変更手続き
第9回 K-1 フィアンセ・ビザ
第8回 帰化申請(2)
第7回 帰化申請(1)
第6回 H-1B 専門職者ビザ: H-1B ビザに関してよく聞かれる質問集(2)
第5回 H-1B 専門職者ビザ: H-1B ビザに関してよく聞かれる質問集(1)
第4回 H-1B 専門職者ビザ: 転職
第3回 H-1B 専門職者ビザ: 解雇
第2回 H-1B 専門職者ビザ: 申請手順
第1回 H-1B 専門職者ビザ: 申請基準
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