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第31回 : 永住権と離婚

結婚を通して永住権を申請する場合、結婚後2年以内に永住権が発行された場合に限り、当初は2年間のみ有効な条件付永住権が与えられます。この条件付永住権のことを "Conditional Green Card" と言います。

第21回のコラムでお伝えしましたように、条件付永住権の有効期限が切れる90日以内(例: 2004年6月27日に永住権を取得された方は、2006年3月27日〜2006年6月27日の間)に、外国人配偶者と、米国市民である配偶者は共同で条件を削除する申請を行い、10年間有効な永住権を取得します。この共同申請を "Joint Petition" と言います。

しかしながら、2年の間に離婚や死別、あるいは米国市民である配偶者から虐待を受けている等、さまざまな理由で米国市民の協力が得られず、共同申請が不可能なケースも多々あります。このような場合、個々のケースの状況によっては、共同申請から免除を得ることもできます。この申請を "Waiver of Joint Petition"(免除申請)と言いますが、今回のコラムでは離婚した場合の免除申請についてお話しします。

重要なのは、結婚が離婚によって終わったものの、結婚した当時、その結婚は本物であったと証明することです。証明方法は個々の結婚状態によって異なるため、特に絶対必要な書類は存在しませんが、結婚前の交際期間や、結婚していた期間、2人を知る友人からの供述書、共同名義の財産・資産等が主な例として挙げられます。また、子供がいるかどうか、同居していたかどうか、離婚の理由や和解する努力をしたかどうか、カウンセリングを受けたかどうか等、本物の夫婦であることを証明し、同時に、永住権を得るためだけにした偽造結婚ではなかったことを証明することも重要です。

上記で、共同申請は条件付永住権の期限が切れる90日以内に申請するとお伝えしましたが、離婚した場合は、条件付永住権の期限が切れる90日前まで待つ必要はなく、離婚が成立した時点で免除申請を行うことができます。

また、共同申請の場合、通常、書類上の申請となり、面接を要求されることは滅多にありませんが、免除申請の場合は面接があります。

なお、すでに条件を削除し、10年間有効な永住権を持っている人が離婚しても、永住権を失うことはありません。しかし、もちろん、結婚が偽造でなかったこと、また永住権申請に不正がなかったことが前提となります。


(2005年8月)

= お断り =
コラムを通して提供している情報は、一般的、及び教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。 読者個人の具体的な状況に関しては、米国移民法弁護士にご相談下さい。
2008年
第66回 H-1B ビザにおいて新たに明確化されたルール
第65回 米国移民法・最新情報
第64回 シアトル地域における結婚に基づくグリーンカード申請の状況
第63回 再入国許可証でのバイオメトリックス採取義務化
第62回 H-1B 申請について
第61回 ビザ申請料金の値上げ
第60回 有効期間のないグリーンカードの更新

2007年
第59回 就労ビザに関する最新情報
第58回 J-1ビジネス研修ビザ
第57回 DV-2009(抽選永住権)のお知らせ
第56回 E ビザ・L ビザ保持者の配偶者 ソーシャル・セキュリティ番号
第55回 申請料金の値上げ
第54回 PERM 最新情報
第53回 プライオリティ・デート
第52回 H-1B ビザ申請・最新情報(3)
第51回 H-1B ビザ申請・最新情報(2)
第50回 米国市民との結婚によるグリーンカード申請 最新情報
第49回 H-1B ビザ申請・最新情報(1)
第48回 2006年を振り返って

2006年
第47回 プレミアム・プロセス
第46回 DV-2008(抽選永住権)のお知らせ
第45回 雇用に基づく永住権申請に関してよく聞かれる質問(2)
第44回 雇用に基づく永住権申請に関してよく聞かれる質問(1)
第43回 H-1B ビザ最新情報
第42回 E-1条約貿易商ビザ
第41回 雇用ベースの短期就労ビザ、および移民ビザのサービス・センター変更
第40回 雇用ベース移民ビザのリトログレッションについて
第39回 H-1B ビザ申請
第38回 L-1A ビザ保持者から永住権申請へ
第37回 L ビザの申請基準について
第36回 帰化申請(3)

2005年
第35回 永住権保持者が長期間米国外に滞在する場合の永住権の維持について
第34回 DV-2007 (抽選永住権) のお知らせ
第33回 PERM 申請
第32回 雇用に基づく永住権申請
第31回 永住権と離婚
第30回 I-864 Affidavit of Support(扶養証明書)
第29回 抽選永住権当選後の永住権申請
第28回 永住権申請時の健康診断
第27回 移民法に関する情報が入手できるウェブサイト
第26回 シアトル地域移民局・最新情報 永住権申請時のバックグラウンド・チェック
第25回 H-1B ビザ最新情報

2004年
第24回 J-1研修生ビザ
第23回 F-1学生ビザ保持者の社会保障番号・申請基準の変更
第22回 E/L ビザ保持者の配偶者・就労許可証
第21回 条件付永住権
第20回 シアトル地域移民局・最新情報(2)
第19回 永住権インタビュー・結婚ベース米国内ステータス変更(AOS)の場合
第18回 家族関係に基づく永住権申請
第17回 シアトル地域移民局・最新情報(1)
第16回 H-1B ビザ年間発給数が上限に到達・今後について
第15回 永住権取得後の留意点
第14回 永住権申請
第13回 E-2条約投資家ビザ

2003年
第12回 永住権の自己申請(VAWA)
第11回 O-1卓越能力保持者ビザ
第10回 米国市民との 結婚に基づく永住権申請・ステータス変更手続き
第9回 K-1 フィアンセ・ビザ
第8回 帰化申請(2)
第7回 帰化申請(1)
第6回 H-1B 専門職者ビザ: H-1B ビザに関してよく聞かれる質問集(2)
第5回 H-1B 専門職者ビザ: H-1B ビザに関してよく聞かれる質問集(1)
第4回 H-1B 専門職者ビザ: 転職
第3回 H-1B 専門職者ビザ: 解雇
第2回 H-1B 専門職者ビザ: 申請手順
第1回 H-1B 専門職者ビザ: 申請基準
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