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第13回 : E-2・条約投資家ビザ

E ビザは、E-1(条約貿易家)ビザと、E-2(条約投資家)ビザの2種類に分かれています。E-1ビザは米国と申請者の国との間で交わされた通商条約、E-2ビザは投資条約が基底となって発給されるビザです。就労ビザというと、H-1B(専門職者)ビザや L(国際企業内転勤者)ビザがよく知られていますが、実は E ビザも多くの日本人に利用されているのです。今回は、E-2ビザについてお話します。

E-2ビザの利点は、H-1B ビザのように学士号以上の学歴、あるいはそれ同等の実務経験を問われないこと、また、最低給与額や年間発行数に関する規定がないことです。L ビザのようにスポンサー企業や関連会社での米国外雇用経験も問われることがありません。さらに、E-2ビザ保持者の配偶者は、移民局より就労許可証を取得することによって、米国での就労が認められていることも、E-2ビザの利点です。

E-2ビザに関して受ける質問の中で最も多いのは投資額についてですが、法律上は投資額に規定はありません。投資家ビザですので、もちろんある程度の投資額は必要となりますが、個々のケースの実態によって必要投資額は異なりますので、投資額だけでなく、事業内容や目的に重点が置かれます。従って、申請の際には具体的なビジネス・プランを作成し、事業内容や目的を明確に説明しなければなりません。事業の種類にも規定はありませんが、主に和食レストラン・旅行代理店・コンピュータ・コンサルティング事業に携わる人に多く利用されています。

また、スポンサーとなる企業の少なくとも50%は、申請者と同じ国籍保持者が所有していなければならないことも、E-2ビザの申請条件の1つです。例えば、申請者が日本人の場合、スポンサーとなる企業の最低50%の株を日本国籍者が所有していなければなりません。しかし、もし株主が申請者と同じ国籍であっても、米国永住権や市民権を保持している場合は、E ビザの申請上、その株主は申請者と同じ国籍とはみなされないので、注意しておかなければなりません。

例 1: E-2ビザが可能な場合
株主 国籍 株(%)
株主 A 日本 30
株主 B 日本 40
株主 C 米国 30

例 2: E-2ビザが不可能な場合
株主 国籍 株(%)
株主 A 日本 30
株主 B 日本 (永住権保持者) 40
株主 C 米国 30

E-2ビザは、企業の所有者、またはその社員に適合するビザです。この場合の社員とは、管理職か重役職に就いている、あるいは企業の運営に必要不可欠な専門的知識・技術を持っている人のことです。例えば、和食レストランであれば、オーナーはレストランの所有者として、料理人は専門技術保持者として E-2ビザに適合します。コンピュータ会社であれば、プログラマーを始め、専門的知識・技術を持っている役職に就いている方であれば、E-2ビザに適合します。


(2004年1月)

= お断り =
コラムを通して提供している情報は、一般的、及び教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。 読者個人の具体的な状況に関しては、米国移民法弁護士にご相談下さい。
2008年
第65回 米国移民法・最新情報
第64回 シアトル地域における結婚に基づくグリーンカード申請の状況
第63回 再入国許可証でのバイオメトリックス採取義務化
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第61回 ビザ申請料金の値上げ
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2007年
第59回 就労ビザに関する最新情報
第58回 J-1ビジネス研修ビザ
第57回 DV-2009(抽選永住権)のお知らせ
第56回 E ビザ・L ビザ保持者の配偶者 ソーシャル・セキュリティ番号
第55回 申請料金の値上げ
第54回 PERM 最新情報
第53回 プライオリティ・デート
第52回 H-1B ビザ申請・最新情報(3)
第51回 H-1B ビザ申請・最新情報(2)
第50回 米国市民との結婚によるグリーンカード申請 最新情報
第49回 H-1B ビザ申請・最新情報(1)
第48回 2006年を振り返って

2006年
第47回 プレミアム・プロセス
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第45回 雇用に基づく永住権申請に関してよく聞かれる質問(2)
第44回 雇用に基づく永住権申請に関してよく聞かれる質問(1)
第43回 H-1B ビザ最新情報
第42回 E-1条約貿易商ビザ
第41回 雇用ベースの短期就労ビザ、および移民ビザのサービス・センター変更
第40回 雇用ベース移民ビザのリトログレッションについて
第39回 H-1B ビザ申請
第38回 L-1A ビザ保持者から永住権申請へ
第37回 L ビザの申請基準について
第36回 帰化申請(3)

2005年
第35回 永住権保持者が長期間米国外に滞在する場合の永住権の維持について
第34回 DV-2007 (抽選永住権) のお知らせ
第33回 PERM 申請
第32回 雇用に基づく永住権申請
第31回 永住権と離婚
第30回 I-864 Affidavit of Support(扶養証明書)
第29回 抽選永住権当選後の永住権申請
第28回 永住権申請時の健康診断
第27回 移民法に関する情報が入手できるウェブサイト
第26回 シアトル地域移民局・最新情報 永住権申請時のバックグラウンド・チェック
第25回 H-1B ビザ最新情報

2004年
第24回 J-1研修生ビザ
第23回 F-1学生ビザ保持者の社会保障番号・申請基準の変更
第22回 E/L ビザ保持者の配偶者・就労許可証
第21回 条件付永住権
第20回 シアトル地域移民局・最新情報(2)
第19回 永住権インタビュー・結婚ベース米国内ステータス変更(AOS)の場合
第18回 家族関係に基づく永住権申請
第17回 シアトル地域移民局・最新情報(1)
第16回 H-1B ビザ年間発給数が上限に到達・今後について
第15回 永住権取得後の留意点
第14回 永住権申請
第13回 E-2条約投資家ビザ

2003年
第12回 永住権の自己申請(VAWA)
第11回 O-1卓越能力保持者ビザ
第10回 米国市民との 結婚に基づく永住権申請・ステータス変更手続き
第9回 K-1 フィアンセ・ビザ
第8回 帰化申請(2)
第7回 帰化申請(1)
第6回 H-1B 専門職者ビザ: H-1B ビザに関してよく聞かれる質問集(2)
第5回 H-1B 専門職者ビザ: H-1B ビザに関してよく聞かれる質問集(1)
第4回 H-1B 専門職者ビザ: 転職
第3回 H-1B 専門職者ビザ: 解雇
第2回 H-1B 専門職者ビザ: 申請手順
第1回 H-1B 専門職者ビザ: 申請基準
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