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第22回 : 性感染症

性感染症は、 『Sexually Transmitted Diseases (STD)、または、 『Venereal Disease (VD)』 と呼ばれ、抗生物質ですぐ治るものからAIDSまで、さまざまな種類があります。


感染源

主な感染源は性行為ですが、麻薬注射に使う注射針の共用、口や肛門を使用した性交渉でも感染します。性感染症で一番大切なことは、いつもと違うように感じた時には、すぐにパートナーと一緒に検査・治療を受けることです。なぜなら、1人だけが治療を受けても、2人の間で性行為を続ける限り、お互いに対する感染が終わらないからです。恥ずかしがらず、早めに検査・治療を受けることによって、無駄な心配や症状の悪化(不妊症等)を防ぐことができます。


STDの種類

クラミジア(Clamydia) (非淋菌性尿道炎)
性交渉の後7〜21日くらいで症状が見られます。女性は下腹部の痛み・おりもの・不正出血・排尿時の痛み等、男性は黄や白色の分泌物が性器から出る他に、排尿時の痛みも見られます。抗生物質で簡単に治療できますが、放っておくと男性も女性も不妊症になる危険性があります。

性器のイボ (Genital Warts)
性器・肛門付近に小さなイボができ、皮膚の直接の接触で感染します。症状がない場合もありますが、痛み・かゆみをともなうこともあります。治療しないと広がる可能性もあり、子宮頚がんの発生にも関係があります。イボは薬品などで除去できます。

淋病 (Gonorrhea)
性交渉の2〜21日後に症状が現われます。女性は濃い黄色や白色のおりもの・下腹部痛などが見られ、男性は排尿時の痛みと共に、白色または黄色の分泌液が性器から出たり、頻尿(ひんにょう)になったりします。抗生物質で治療できます。

B型肝炎 (Hepatitis B)
性交渉後の1〜9ヵ月後に症状が現われ、疲れ気味・風邪気味の症状が長期間続きます。黄胆が出たり、尿の色が濃くなったりしますが、多くの場合、これといった症状はありません。将来、肝硬変や肝臓がんに進行する可能性もあります。この病気は血液を介しても感染します。稀に劇症肝炎といって、感染後1週間以内に死に至ることもあります。

ヘルペス (Herpes)
小さな痛みを伴う水泡が性器の周りに現われます。症状は1〜2週間でおさまりますが、再発の可能性があります。根本的な治療法はありませんが、再発の頻度を少なくしたり、症状を軽くしたりする薬はあります。他人への感染を予防することが大切です。

梅毒 (Syphilis)
痛みのない赤い斑点が、口・性器・乳房・指等に現れ、1〜5週間くらいで消えますが、治療しないと、症状は確実に進行していきます。

HIV / AIDS (Human Immunodeficiency Virus/ Acquired Immune Deficiency Syndrome)
体液の交換を含む性行為や麻薬注射針の共用などで感染します。感染後、数ヶ月から数年の潜伏期間を経て、個人差のある症状が現われます。理由なく体重が減ったり、疲れ気味だったり、風邪のような症状が長く続く時は検査を受けてください。ただし、感染後6ヶ月以降でなければ、正確な結果は出ません。最近は新しい種類のHIVウィルスが出現し、検査でも発見できないことがわかっています。


予防
確実な予防法はただ1つ、「セックスをしないこと」しかありません。しかし、セックスは親しくなったパートナーとの愛情表現でもあります。パートナーとの正直なコミュニケーションを大切にし、万が一、自分が性感染症と診断された場合は、必ずパートナーと共に治療を受けてください。予防のために、必ずコンドームを使用することを忘れずに。男性も女性もコンドームを持っていることは、もはや常識になっています。殺精子剤 (Spermicidal Jelly/ Cream) の使用も予防には役立ちます。同時に、自分が複数の人と性交渉を持っていたり、パートナーが複数の人と性交渉を持っていたりする場合は、性感染症の危険性が高くなります。性感染症の症状をよく理解し、症状がなくなっても病気が進行している場合もありますので、自分に思い当たることがあれば、すぐに医師の診察を受けましょう。


(2003年4月)
第46回 ホスピス
第45回 緊急避妊薬
第44回 爪の病気
第43回 クラミジア
第42回 がん予防のために
第41回 溶連菌咽頭炎・扁桃腺炎
第40回 予防接種
第39回 臓器・組織の提供
第38回 生活習慣病
第37回 にきび
第36回 口内炎
第35回 中耳炎
第34回 高血圧
第33回 危険な植物
第32回 過敏性腸症候群
第31回 鼻水
第30回 飲酒運転
第29回 睡眠障害
第28回 うつ病
第27回 誤飲事故
第26回 糖尿病
第25回 飛行機の旅
第24回 西ナイル熱
第23回 避妊の知識
第22回 性感染症
第21回 冬のスポーツを安全に行うには
第20回 薬の正しい使い方
第19回 風邪
第18回 じんましん
第17回 尿路感染症
第16回 心臓病予防のための心得
第15回 夏の事故予防と対策
第14回 お薦め常備薬
第13回 便秘と健康
第12回 肥満
第11回 冬の肌の手入れ
第10回 インフルエンザ Influenza
第 9回 前立腺肥大症
第 8回 卵巣ガン Ovarial Cancer
第 7回 睡眠時無呼吸障害
第 6回 睡眠について
第 5回 気管支ぜんそく
第 4回 偏頭痛
第 3回 アレルギーについて
第 2回 コーヒーとカフェイン
第 1回 SAD - Seasonal Affective Disorder
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