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第17回 : 尿路感染症
尿路感染症には尿道炎・膀胱炎(ぼうこうえん)・腎盂腎炎(じんうじんえん)などがあります。女性によく見られる尿道炎は、軽く考えられがちですが、症状に気づいたらすぐに治療をすることが基本原則です。そのまま放っておくと、菌が膀胱や腎臓にまで侵入し、より重い病気に発展することがあります。
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感染経路と症状
人間の身体には外部から侵入した菌を浄化する機能が備わっていますが、菌の数が多かったり、体の免疫が弱っていたりすると、感染しやすくなります。主な症状としては、排尿時痛・頻尿感(頻繁に尿意をもよおすこと)・残尿感・下腹部の痛み・血尿・尿の濁りなどが挙げられます。女性に尿道炎が多いのは、女性の尿道は約4センチと、男性の約20センチよりはるかに短く、そのために尿道口に大腸菌が侵入しやすいことが原因の1つとされています。特に、下痢をしている時には便に含まれている大腸菌が簡単に尿道口付近に侵入できます。
尿道炎や膀胱炎の症状が見られるにもかかわらず、検尿で正常と判断される場合は、ストレスや不安な気持ちから起きる神経性頻尿の可能性があります。
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予防
尿路感染症を予防するには、日頃から衛生面に気をつけて、排尿・排便の後は前から後ろへ拭くようにしてください。また、水分を多く摂り、トイレを我慢しないことも、大切な予防策の1つです。
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治療
治療には抗生物質が必要です。症状に気づいたら、すぐに医師の診察を受け、検尿してもらいましょう(時々、それほど一般的でない細菌が見つかることがあります。その時は抗生物質の種類を変え、治療を続けます)。治療期間は通常3〜7日間で、薬を服用してから24時間以内に症状が軽減します。また、水分の摂取が重要です。1日あたりコップに8〜10杯の水を飲み、まめにトイレに行きましょう。ジュースなら、尿のphを下げるクランベリージュースが最も効果があります。
症状がなくなったからといって、薬の服用を途中でやめると、再発や慢性化の危険があります。処方された薬は必ずすべて服用してください。再発時に前回の治療で残った薬を服用し、診察に来られるケースがよくありますが、前回の尿道炎が完治していないだけでなく、抗生物質を服用したことで、原因となる細菌を調べることができなくなります。このようなことを避けるためにも、処方された抗生物質はすべて服用し、人からもらったり、人にあげたりしないことが大切です。
夜になって症状が現れたために眠れなかったり、頻尿の他に血尿が現れてパニックに陥ったりする場合が最も困るケースです。しかし、ひどい腹痛や腰痛、また、高熱が出ていない限り、救急病院へ行く必要はありません。対症療法として市販の薬を服用し、翌日にクリニックで診察してもらうと良いでしょう。30錠入りが6〜7ドルで、処方箋は必要ありません。ドラッグストアでお求め下さい。
AZO・Standard 2錠を1日3回まで
REAZO 2錠を1日3回まで
URISTAT 1~2錠を1日3回まで
この薬を服用すると、30分以内で尿がオレンジ色になりますが、驚く必要はありません。ただし、これらの売薬は膀胱や尿道の痙攣を一時的に抑え、頻尿や排尿時痛を軽減してくれますが、抗生物質ではないことから、根本的な治療にはなりません。医師の診察を受けずに2日以上服用しないようにしてください。
(2002年8月)
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