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第6回 : シニアメガネ(老眼鏡)について


40歳を迎えた皆様の中には、目の疲れや肩こり、頭痛、首の痛みなどを感じ始めた方はいませんか。これには様々な原因が考えられますが、その1つには目の状態の変化があります。今回は老眼やシニアメガネについてお話します。


老眼とは

40歳ぐらいになると、目のピントを合わせるレンズの役目をしている水晶体の弾力が低下し、近くを見るときに必要な調節(ピント合わせ)ができなくなってきます。ですから、40歳代になって、遠くは見え、近くのものが見えづらくなると、老眼であることが考えられます。

この場合、本や書類の文字がぼやけたり、本や書類を遠ざけないとピントが合わなくなったりします。もし、目がこのような状態にもかかわらず、本や書類をがんばって読んでいると、目はますますピンと合わせに疲れて、体の他の部分にも様々な症状があらわれます。


目の疲れや肩こりの症状の軽減

目の疲れや肩こりをとる確実な方法は、近くを見るときは近方用のメガネをきちんと使うことです。このメガネを使うと目にかかっていた負担を軽くすることができ、症状も次第に軽くなってきます。目薬やマッサージの効果は一時的なものに過ぎません。ですから、40歳を過ぎられた方は、一度眼科で近方用の視力を測られてはいかがでしょう。もし、近方の視力が低下しているようであれば、これらの症状をなくすためにもシニアメガネをつくることをお勧めします。


近くが見にくいのは全て老眼?

40歳代になり、近くのみが見づらい場合はまず老眼と考えられます。ただ、40歳以降で、近くと共に遠くも見えづらくなった時は、遠視や乱視のほかに他の病気が関係していることもありますので、眼科で診てもらう方が良いでしょう。

また、20〜30歳代でも近くが見えづらくなったり、近くを見ていると疲れたりすることがあります。ピントあわせの機能に問題があったり、近くを見るために両目の視線を寄せる機能の問題があったりすることも考えられます。パソコン、テレビゲームやネットの普及による影響からか、最近では近くが見づらいという若い方が多くなっています。

また、むち打ち症の後遺症として、近くが見えにくい場合もあります。


近視は老眼にならないと聞いたけど?

残念ながら、近視の方も年齢と共に老眼になります。先ほど、老眼は水晶体の弾力性が低下して起こるということに触れましたが、近くにピントを合わせることが自力でできなくなった状態は老化現象のひとつと言えます。ですから、近視の人も老眼になりますが、一般的に近視の人は老眼が出るのが遅く、一方、遠視の人はより早く老眼になる傾向にあります。近視の人で遠くがよく見える近視用のメガネをかけると、やはり近くは見えづらくなります。しかし、近視の方はメガネをはずせば近くが見えるため、老眼にならないと勘違いされることが多々あります。


シニアメガネをかけると、老けて見える?

シニアメガネをかけた方が、むしろ若返ることがあると思われます。シニアメガネをかけずにいると、近くのものが見えにくくなり、行動が消極的になったりします。また、少し離して文字を見る動作が老けて見えたりするのです。人間は情報の多くを目から取り入れているために、こういった動作にも関わってくるのかもしれません。したがって、シニアメガネを使うと雑誌や新聞を読むのが楽になり、いつも新鮮な情報に接することができるため、気持ちが若々しくなって外見も若返るというわけです。老眼は誰にでもやってくることなので、前向きに早いうちからシニアメガネになれ、フレームやレンズカラーなどのメガネファッションを楽しむのが良いでしょう。


何歳から使い始める?

一般的に老眼は45歳前後から始まると言われていますが、中には遠視の方などもおられ、個人差がありますので、年齢で考えるのは適当ではないかもしれません。一番適当な目安としては、本や辞書をついつい離して見たり、小さな文字を見るのがおっくうになり始めたりしたら老眼のサインです。眼科の先生に相談のうえ、シニアメガネを使い始めるのが良いでしょう。


シニアメガネをかけると度が進む?

老眼は目の筋肉の老化現象という話をしたことからもわかるように、シニアメガネをかけたからといって度が進むことはありません。シニアメガネをかけると度が進みやすいと言われるのは、シニアメガネが必要となる40〜50歳代はピント合わせ(調節力)の力が急速に低下する時期で、度数が変わりやすい時期と一致するところからきています。確かに、シニアメガネをかけると近くが無理をしなくてもよく見えるため、シニアメガネをはずした時に使い始めた時よりも見えづらいと感じることがありますが、無理をして目を凝らしてみようとすると、心身が疲れ、肩こり、イライラ、食欲不振などの原因となることもあります。また、シニアメガネをかけないでがんばったからといって老眼が進まないということはありません。一般的に2〜3年ごとに買い換えるのがよいとされていますが、これも個人差があるでしょう。通常、65歳前後から度の進行がゆるやかになりますが、目の病気のチェックもかねて、年に1回は眼科で見てもらうのがベストでしょう。


既製老眼鏡は目に悪い?

正しいメガネのためには次のことが大切です。
  • レンズの度数が両目に適したものであること(ほとんどの場合、左右の度が違う)
  • 左右のレンズの中心(度の中心)が瞳孔(黒目の部分)の中心に合っていること
  • フレームがお顔にきっちりとフィッティングされていること
残念ですが、既製老眼鏡は左右とも同じ度数でレンズの中心もフレームのサイズも平均的に作られており、正しいメガネの条件にはあてはまりません。しかしながら、既製老眼鏡を使ったからと言って眼が悪くなるわけでもありません。多くの人が利用する郵便局や銀行の窓口などに置いてある既製老眼鏡などは一時的に使うものとしては便利かもしれませんが、個人にきっちりと処方された正しいメガネの方が見やすく、疲れにくく、目のためにもいいことは言うまでもありません。


今まで述べてきた以外でも、シニアメガネをかけはじめて食事がおいしく感じられるようになった方や、「趣味の絵のできも良くなり、感受性が鋭くなった」などといわれる方も中にはおられるようです。このように老眼をいつまでも我慢せず、快適な生活を送っていただくことをお勧めします。

(2001年10月)
Q&A
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コンピュータの仕事で目が疲れます。
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コラム
第8回 VDT症候群(パソコン症候群)について
第7回 メガネとメガネ選びについて
第6回 シニアメガネ(老眼鏡)について
第5回 眼によい食品群について
第4回 子供の眼について
第3回 眼と紫外線について
第2回 眼の屈折異常について
第1回 アメリカのメガネ事情
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