第2回
: 就職・転職戦略 - 採用担当者を惹きつけるレジュメとカバーレターの書き方
まず、レジュメとカバーレターの作成目的を明確にしましょう。レジュメはあなた自身を売り込むマーケティング・ツールです。また、カバーレターは相手方にあなたのレジュメを読みたいと思わせるためのツールです。これは当たり前のことなのですが、この当たり前のことを達成できていないレジュメとカバーレターが大半を占めているのが現状です。今回のコラムでは採用担当者を惹きつける、つまり、インタビューにこぎつけるために効果的なレジュメとカバーレターの書き方に焦点を置いてお話します。
■レジュメ
これまでに経験した各ポジションで、あなたがこれは人に自慢できるという成果(Accomplishments)を最低3つずつ書き出してください。これがレジュメの要になりますので、時間をかけてやりましょう。
新卒の人、あるいは職歴の短い人は学生時代・インターン期間などを通して、これは人に自慢できるというAccomplishmentsを書き出しましょう。
最初はピンと来ないかも知れませんが、第三者的な視点から時間をかけて考えると、それまで当然だと思っていたことも、自分の強み、すなわちマーケティングのポイントとして見えてくるはずです。Accomplishmentsの例として下記にいくつか挙げましたので参考にしてみてください。
- Successfully managed a production department with a history
of high turnover and significantly decreased the turnover rate
over 2 years by 70%.
- Increased sales of e-commerce software products in Japan by
50% in 2000 under a difficult market condition.
- Increased the department productivity by 30% without any cost
increase.
- Selected as the best sales person in 1997, 1999, and 2000.
- Successfully negotiated and closed two significant joint marketing
ventures in telecommunication equipment.
- Elected as Student Body President and successfully organized
three major student events.
- Awarded a scholarship to study in the U.S. in 1998.
- Spoke at numerous domestic and international industry conferences
between 1990 and 2001.
思いつくものはとにかく書き出してみることが大事です。自分では大したことがないと思っていても、担当採用者の目には高価値のAccomplishmentsが多々あるものです。書き出したAccomplishmentsを先輩や友人に見てもらうのも効果的でしょう。このプロセスを終えた時点で、レジュメの草稿は半分以上終えたといっても過言ではありません。
それでは、次に人事部あるいは採用担当者の目を惹きつけるレジュメの構成についてお話しましょう。20秒であなたに会ってみたいと思わせるレジュメの例です。
- Objective:希望ポジションのタイトルがはっきりしている場合はそのタイトルを入れます。タイトルがはっきりしていない場合、Objectiveは省きます。"To
work for a high growth and fast paced organization where I can
contribute with my successful international sales experience."などのような一般的な記述は避けましょう。
- (Selected) Accomplishments:先ほどあなたが書き出したAccomplishmentsのリストから、これと思うものを入れます。多くても8事項までに抑えましょう。
- Skills:あなたが持っているSkillsの中で、希望するポジションに必要とされるものを入れます。たとえば、CPAやJava
Programming及びC++などの資格、外国語、使えるコンピュータのソフトウエアなどがこれにあたります。
- Employment History:あなたの職務経歴を簡潔に入れます。各企業のDescriptionを1行以内、各ポジションのJob
Descriptionを2行以内におさめましょう。あなたについて知ってもらいたいことは全てAccomplishmentsでカバーされているので、この部分で詳細に記述する必要はありません。
- Education:学校名・専攻・Degreeの種類・卒業年次・学校の所在地・Awardsなどだけで、詳細は必要ありません。
ここで、レジュメについて気をつけたい点をいくつか挙げます。
- キャリアの長い人でもレジュメは2ページ内におさめる。
- 出版やスピーチ(講演)の経験がある人は、これは絶対に知ってもらいたいというものがあればAccomplishmentsで触れ、その他のものはレジュメの補足として、別用紙でインタビュー時に手渡す。
- レジュメの最後に必ず見られるのが"Reference upon request"ですが、当たり前のことですので、これは省いて構いません。
- 結婚していて子供が2人だとか、趣味がこれこれだというような個人的な情報をレジュメに書く方が見られますが、これらの情報はキャリアのマーケティング・ツールにはなりませんので省きたいものです。
- Reference Listはインタビューの時に手渡すことができるように用意しておきますが、レジュメとカバーレターを送付する時点では必要ありません。
必ず念頭においておかなければならないのは、人事部も採用担当者も各レジュメをゆっくりと読んでいる時間がないという事実です。しかし、最初から最後まで読んでみないとあなたのことがよくわからない、読んだとしても頭の中を整理しないとピンと来ないレジュメがよく見られます。そのようなレジュメを提出していては、最初の関門でチャンスを逃す可能性が高くなってしまいます。従って、人事部・採用担当者の目を惹きつけるレジュメとは、AccomplishmentsとSkillsの部分をパッと見ただけで、あなたに会ってみたい、あなたのことをもっと詳しく知りたいと思わせるものでなけれならないのです。
■カバーレター
長くて立派なことが書いてあるカバーレターが良いものと思われがちですが、そうではありません。先にも触れたように、カバーレターの唯一の目的はあなたのレジュメにパッと目を通してもらうことにあります。従って、カバーレターは簡潔なものでなくてはいけません。成功につながるカバーレターの構成をあげてみましょう。
- 応募しているポジションのタイトル
- そのポジションにあなたが応募している理由
- 会いたいという意思・コンタクト手段・時間を取らせたことに対する簡単なお礼
カバーレターは5秒以内で読めるものでなくてはなりません。カバーレターが長いとそれを読むだけで時間がかかってしまい、肝心のレジュメを読みたいという意欲を失わせてしまうおそれがあります。具体的な例をあげてみましょう。
I am applying to your on-line posting for Senior JAVA
Programmer. My resume is attached. In advance, I would like to thank
you for the opportunity to present myself to you.
I have an extensive experience in JAVA programming, presently with
XXX Corporation. I look forward to meeting with you to discuss in
more detail my background and qualifications.
Thank you for your kind consideration.
Sincerely,
XXXX XXXX
Attachment:
あなたが型にはまった日本式の履歴書に慣れてしまっているとしたら、このように積極的なレジュメ作成のアプローチに違和感を覚えるかも知れません。しかし、国際社会で成功するためには自分自身のマーケティングも国際レベルに引き上げる必要があるのです。
ポイント
レジュメはあなたという 『商品』 のパンフレット。 |
Don't be reserved!
(2001年9月) |