第65回:トレードマーク(商標)に関する重要事項
今月と来月は、アメリカのトレードマーク(商標)に関する重要事項をご紹介します。
■トレードマークの選択
トレードマークとは何ですか?
トレードマークとは、消費者がある製品やサービスの提供元を識別するためのものです。たとえば、スターバックスの商品に印刷されたロゴは、その商品の製造元と期待できる質を伝えています。また、電化製品で使われる "Apple" という言葉は、Apple 社のトレードマークです。
トレードマークの所有主は誰ですか?
アメリカでは、最初にそのマークを特定の物やサービスに使用した人がその所有主となります。しかし、そのトレードマークのオーナーとしての地位を保つためにそのマークを継続的に使用しなければなりません。そうしなかった場合は、そのマークの権利を放棄したものと見なされ、その次に古い使用者がオーナーとなります。
"あなた" のマークが他人により既に使用されている事に気付いた場合は、どうしたらいいのでしょうか?
もしその "オーナー" からの催告書がまだ届いていないのであれば、市場が重なり次第すぐに催告書があなたに届くと心構えをしたほうが良いでしょう。1つの対処法としては、あなたのマークを変えることを考慮することです。しかし、ほとんどのビジネスは、そのマークの価値を捨てるには惜しいほど増大しているので、強制に変更させられるまではその対処を取りたがりません。訴えられないという賭けをしているのです。
トレードマークに使用されるべきではない言葉やロゴはありますか?
はい。いいトレードマークと、そうでないもののカテゴリがいくつかあります。クライアントによくある問題は、A)競合先のマークと似すぎているものを選ぶ、B) "generic"(一般的)なマークを選ぶ C)"descriptive"(記述的)なマークを選ぶことです。
A)もしあなたの新しいマークが既にある競合先の物と似ているのであれば問題です。アメリカの Likelihood of Confusion 法的テストを単純化した場合:「マークが似ているため、忙しい買い物客が間違ってあなたの製品を競合先の物だと思いこんで購入した場合、マークが似すぎているということで、あなたはそのマークを変える必要があります」です。いくつかの企業は既に存在する消費者の信用を利用して、競争相手とよく似たマークを使用したがります。しかし、それは不公平な競争と考えられ、後で訴えられる事になりかねません。また、競争相手とよく似たマークを選ぶつもりはなかったにも関わらず、間違ってよく似たマークを使用した企業もあります。米国法は計画的なものと故意でない違反の区別はしません。ですから、最低でも違反のチャンスを減らすために、マークを使用し始める前に、あなたのマークが他社のマークと似ているかどうかを Google やトレードマークのデータベースを複数確認する必要があります。
B)もしあなたのマークが物やサービスの "generic term"(総称)であれは、それはマークとして使用できません。たとえば、あなたがリンゴ園を持っている場合、 Apple(リンゴ)をあなたのマークとして使うことはできません。あなたの産業界の全ての人が使用する権利がある物をあなたのマークとして持つことはできないのです。
C)同じく、もしマークがあなたが行う事を単に示すものであれば、それも良くないマークです。たとえば、"speedy printing" は印刷会社にとっては「弱い」マークです。クライアントはよく消費者にその製品やサービスが何なのかを告げるため、一般的で記述的なマークを使いたがります。それがプラスになると思っているからです。しかし、たくさんの人が同じように考えることから、アメリカで何百もの "speedy printing" が存在し、そのマークが弱くなってしまいます。"Polar Bear Printing" のようなユニークな物がずっといいマークです。
(2012年5月)
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