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第11回 : 株式プラン

近頃は社員に株式を提供する企業が増えています。今回は、株式プランについて説明しましょう。

ストック・オプション(株式購入選択)

これは、1990年代後半のハイテク産業急成長時に、一般に知られるようになったものです。新設のハイテク企業は当時、株式購入選択権を、他の企業の社員を引き抜く際の目玉としました。将来有望そうな企業の株主になるというのは、マイクロソフトを考えても分かるように、魅力的に感じられます。

ストック・オプションは、事前に設定された価格で株式を将来購入できることを企業が約束するものです。この権利を持つ人は株式を購入する権利を持ちますが、購入の義務は負いません。ストック・オプションを取得するに必要な期間が経過すると、権利者は定められた行使期間内に購入権を行使します。例えば、市場価格が100ドルの時に50ドルで100株の購入権を持っていれば、5,000ドルの利益を産み出すことができます。事前に設定された価格は、エクササイズ価格またはストライク価格と呼ばれ、ストライク価格と市場価格の差はスプレッドと言います。市場価格がストライク価格を上回る時は「インザマネー」、その逆の場合は「アンダーウォーター」と呼ばれています。

ストック・オプションには、「IRSの認めた要件を満たし、権利取得にあたっても権利行使に際しても課税されず、株式売却などの際にのみ税金を支払えば良いもの(ISOs)」と、「IRSの認めた要件を満たさずに課税対象になるもの(NSOs)」とがあります。


ストック・パーチェス・プラン(株式購入プラン)

雇用主は、給料から天引きする形で自社株を割引価格で社員に売ることもできます。この場合もストック・オプション同様、IRSの要件を満たすものであれば(ESPPs)、株式売却の時まで課税を免れることができます。


リストリクティッド・ストック(制限付き株式)

報酬や愛社精神の向上を目的とし、重大な喪失要件(辞任制限など)が満たされている場合に限り、会社が社員に与えるものです。通常、上級社員に対する株式の移転に利用されます。


ファントム・ストック(幻の株)

幻の株プランというのは、株式の発行がないにもかかわらず、株式を分け与えたと同様の効果(配当など)を社員に享受させるもので、企業の約束するボーナスの一種です。


ストック・アプリシエーション・ライト(株式騰貴権 - SAR)

ストック・アプリシエーション・ライトとは、ファントム・ストック同様、実際に株式の発行はなく、企業は一定期間の株価の値上がりに基づいて社員に金銭を支払うことを約束するものです。


ここに挙げたさまざまな株式プランの中で最も一般的なものはストック・オプション(ISO)ですが、優秀な社員の獲得を試みる企業は、今後もさまざまな株式プランを創案するでしょう。


(2006年5月)

= お断り =
このコラムは一般的な情報提供のみを目的としたものであり、法的勧告もしくはそれに代わるものと見なされるべきではありません。このコラムは、執筆担当者と読者の間に、弁護士とクライアントという関係を意図するものでも、そのような関係を築くものでもありません。ここに含まれている内容は概括的なものであり、読者個人の法的なまたは事実に基づく状況には適合しない可能性があります。このコラムから得られる情報に基づいて何らかの行動を起こされる場合は、必ず専門家に相談するようにしてください。
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