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関西学院大学経済学部卒。米国公認会計士(California州 #87962 & Washington州 #24318)。三菱電機株式会社 & Mitsubishi Electric UK Ltd で ハイテク(防衛・宇宙・通信)、情報システム、コンピュータ・ソフトウェアの事業における海外ライセンス業務(契約・管理)などに11年間従事し、カリフォルニア州では永野・森田米国公認会計士事務所でパートナー & シリコンバレー事務所責任者を務める。2005年4月にはカリフォルニア州サンノゼ市で松本&アソシエーツ 米国公認会計士事務所を開業、2006年1月にはワシントン州ベルビュー市にも出張所を設置し、個人や企業の会計・税務サービスを提供している。

松本 & アソシエーツ 米国公認会計士事務所
Matsumoto & Associates, CPA
10900 NE 8th Street, Suite 900
Bellevue, WA 98004
Phone: (425) 463-6360
Fax: (877) 889-7217
URL: www.m-cpa.com
Email: matsumoto_takayuki@m-cpa.com
※セールス・勧誘の電話・メールはご遠慮ください。

松本 & アソシエーツ 米国公認会計士事務所の詳細はこちら
第5回 : 会計事務所の提供する会計サービスについて "Financial Statement" の種類編

年末から始まったタックス・シーズン中にさまざまなお問い合わせをいただきましたが、米国の会計事務所で行っているサービスは意外に知られていないのだろうかと思うことが多々ありました。そこで、会計事務所の提供しているサービスについて、2回に分けて解説したいと思います。


Financial Statementの種類

お客様から、「当社の会計をいくらぐらいでやっていただけるのでしょうか?」というお問い合わせをよくいただきます。この質問に対し、私はいつも、「"Financial Statement"、あるいは決算書は、どのような種類のものを必要とされていますか?」というところからお話を伺うのですが、「決算書には種類があるのですか?」というのが、一般的な反応です。日本において、例えば「決算」という場合、「決算書 + 確定申告書」が一対のものとして作成されるというのが一般的なイメージかと思いますが、アメリカにおいては「決算書の作成」と「確定申告書の作成」は異なる2つの作業であり、決して「決算」の一言でくくれる作業ではありません。

それではまず "Financial Statement"(財務諸表)には、どのような種類のものがあるのでしょうか?財務諸表の書類を考えるとき、いくつかの分け方があると思いますが、今回はまず GAAP ベース、あるいはOCBOAベースという2つの種類に分けて解説したいと思います。

・GAAPベースのFinancial Statement/財務諸表

まずよく知られているものとして、GAAPベースの財務諸表がありますが、これはつまり"Generally Accepted Accounting Principle"(一般に認められた会計原則)に則った形の "Financial Statement" を指します。GAAP は、SAS(Statements on Auditing Standards = 監査基準書)第69号において定義されており、FASB(Financial Accounting Standard Board = 財務会計基準審議会)が発行したFAS(Statement of Financial Accounting Standards = 米国財務会計基準書)などの基準書、あるいはFIN(FASB Interpretation = FASB解釈指針)などの指針などがいくつかの階層に分類され、かつ複雑に関連しながら構成されていますが、「米国の会計原則に則ったFinancial Statement」と言った時、このGAAPの規定に基づいたものが1つの代表的なものと言えるでしょう。


・OCBOAベースのFinancial Statement/財務諸表

次に、OCBOAベースの財務諸表ですが、こちらは "Other Comprehensive Basis of Accounting"、つまりその他包括的基準に則った "Financial Statement" を指します。OCBOAベースの財務諸表はSAS第62号において定義されてたSpecial Reportに該当しますが、代表的なものとして、Modified cash basis(修正現金主義ベース)、あるいはTax basis(税法ベース)などのFinancial Statementがあります。先のGAAPベースのものとは多少異なりますが、他の包括的基準に基づき作成される財務諸表ですので、その使用目的などによっては有用な書類となり得ます。


・GAAP、OCBOAベース以外のFinancial Statement/財務諸表の扱い

それでは、GAAP、OCBOAベース以外の "Financial Statement" の扱いはどのようになるのでしょうか?基本的にはGAAPベースでない場合、"Financial Statement" は "Departure from GAAP"、つまりGAAP からの離反となり、一般に認められた会計原則、あるいはその他包括的基準に則っていない試算表という扱いになります。この場合、会計原則、会計基準に沿っていない "Financial Statement" になりますので、自分以外の第三者に開示すると問題になりかねないことが多く、そのため、社外においての使用には適していないと言えるでしょう。


このように、"Financial Statement" と一言で言っても、上述のように、どのような基準を元に作成するのか、あるいは使用目的によって種類が異なるため、まずはこれらの違いが存在することを知っていただければと思います。次回は、これらの "Financial Statement" を作成・報告する上での作業の種類(Compilation、Review、あるいはAuditなど)について解説したいと思います。

(2007年6月)

= お断り =
コラムを通して提供している情報は、一般的、および教育的情報であり、読者個人に対する解決策や法的アドバイスではありません。 このコラムから得られる情報に基づいて何らかの行動を起こされる場合は、必ず会計・税務の専門家に相談するようにしてください。
第5回 会計事務所の提供する会計サービス: "Financial Statement" の種類編
第4回 起業に際しての事業形態
第3回 課税対象所得の範囲とは?
第2回 私は確定申告をする必要性があるのでしょうか?(2)
第1回 私は確定申告をする必要性があるのでしょうか?(1)
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