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ホームレスの人々を憩いの場 『Bridge Care Center』 で支援する モートン清美さん

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モートン清美(きよみ)さん
【ボランティア先】 Bridge Care Center
【ボランティアの内容】 ホームレスの方々を支援する
【公式サイト】 www.bridgecarecenter.org

もくじ

ボランティアの内容

私がボランティアをする Bridge Care Center は、週2回から3回、ホームレスの人々に憩いの場を提供しています。主な活動は、日常必需品(洋服、スリーピングバッグ・寝具、バックパックなど)の配給、カウンセリング等による対応、映画上映などを通した休息の場の提供ですが、その目的はホームレスの人々に困難な状況から立ち直り、自立を目指してもらうことにあります。私の主な仕事は、クライアント(センターを訪れるホームレスの人々)の洋服選び(センターでは “Shopping” と呼んでいます)のお手伝い、コーヒーやスナックの準備、寄付されたアイテムの整理などです。

このボランティアをするようになったきっかけ

このセンターは、私たちが通う Quest Church の一機関で、教会内でのボランティア公募をきっかけに参加し始めました。初めは、当時6歳だった娘と夫三人で、感謝祭の夕食を準備するチームでボランティアをしました。大がかりな準備のため、幾つかのシフトに分かれていて、私は調理のシフトに入り、娘と夫はプレスマットの作成や会場の準備を手伝いました。ボランティアを終えた後、教会の外に並ぶクライアントの人々と接触する機会があり、もっと彼らと接触できる場でボランティアをしたいと思いました。その後、私自身の仕事の時間を減らすことに決めたのをきっかけに、Bridge Care Center の通常のオペレーションのシフトでボランティアを始めました。

ボランティアを今も続ける理由

理由はいくつかありますが、一番の理由は、私が奉仕しているというより、ホームレスの人々に私の方が奉仕されていると強く感じるからです。何度センターに通っても、どんなに忙しい中にシフトを入れても、交通渋滞の中を時間かけて通っても、ボランティアを終えて帰る際にいつもそう思います。どうしてなのかと尋ねられると困ることがありますが、何もないことを認め、それでも生きていこうとしているクライアントの人達と接することで、私の方が彼らからエネルギーを与えられているのだと思います。クライアントの中には、心の温かい人が多く、また興味をそそられる経歴のある方もいます。そういう方々との会話は、私の楽しみにしていることの一つです。

また、ボランティア・スタッフチームとの交流も理由の一つです。一緒に働くボランティアの人々は様々です。私のように教会から来ている人もいますが、大学の授業の一環として参加している学生、リタイアされている方、職探しをしながら時間を有効に使いたいセンターに来る方など、さまざまなバックグラウンドの人達がいます。その中には、数か月前まではホームレスの生活をされていて、センターの責任者とのカウンセリングや他の機関の支援を受けホームレス生活から脱却する努力をしている人達もいます。そんな人達に出会うと、ボランティアをしていてよかったと痛感します。
最後の理由は、今は小学3年生になる娘です。一人娘で天真爛漫ということもありますが、彼女はホームレスの人々と接するのをいつも楽しみにしています。学校が休校になったり、長期の休暇に入ると私と一緒にセンターに行き、手伝いをします。センターの人々やクライアント、特に女性クライアントに親切に接してもらえるのが嬉しいからなのでしょうが、理由は何であれ、そんな娘の姿を見ていると、頑張って続けたいと強く思うことがしばしばあります。

このボランティアをすることで、自分が大切にしていること

まず、センターでは前向きに笑顔で仕事をすること。クライアントの中にはとても静かでシャイな人もいれば、お話し好きの方もいます。回を重ねるごとに名前を覚え、一人一人のクライアントとどんな風に接するべきか学ぶことに努力しています。

また、日常生活でもホームレスの人々と会話をしたり、センターで身に着けたスキルを活用できるようにしています。私は「ホームレスの方に金銭的な奉仕はしない」と決めていますが、娘とジップロックの中に水や靴下、スナックなどを入れて、必要な方に路上で差し上げたり、時には尋ねて空腹とわかれば、コーヒーやサンドイッチを買い差し上げ、それをきっかけにセンターを紹介をしたり日常会話を交わしたりします。これもセンターで学んだことの延長です。

同じようなボランティアをしたい方へのアドバイス

まずは、自分に合ったボランティアの場所(機関)を探すことではないでしょうか。ホームレスを支援するシェルターやセンターには女性と子供を中心にした所など、さまざまな機関があります。自分に無理なくホームレスの人達と接することができる場所を見つけたら、事前のトレーニングを通じ、まず自分に与えられた役割を果たせる機会を探すことが、長く続けられるポイントだと思います。

自分が何をやりたいかということよりも、まずは相手がどんなボランティアサービスを必要としているのかを理解して、与えられた仕事をやってみることが大切だと思います。そこで自分の新たな興味や能力を発見したり、それを活かせる新しい仕事を与えられたりすることもあります。

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