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第23回 健気なセルフシーデング(self-seeding)の植物たち(1)

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勉強会

6月6日に開催した、自然庭の勉強会フィールドトリップ
(Master gardener Demo garden, Jennings park, Marysville)

真知子・フォートさん

執筆者:真知子・フォート
2010年にワシントン州立大学のエクステンション・プログラムでマスター・ガーデナーの資格を取得。園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。マスターガーデナーの資格を取得して以来、コミュニティ・ガーデンや園芸相談、コミュニティガーデンの世話などボランティア活動を続けています。また、2021年7月から自宅の庭で生け花教室を開講しています。お問い合わせは machikofa@gmail.com まで。

草月指導者連盟会員、草月シアトル支部ボードメンバー、インターナショナルイケバナシアトル支部ボードメンバー

今年は例年よりも雨が多く、どの植物たちも元気にすくすく育ち、次から次へとさまざまな花々が咲いて、我が庭園もまさに天国のよう、日々の散歩は喜びと感謝にあふれています!

その反面、雑草たちの繁殖もものすごく、取り除くのも大変!でも、雨のお陰で土が柔らかくて抜きやすく、大いに助かっています。抜いた後は、マルチングしたり、グランドカバーを植えたりの雑草予防作業に追われ、これまた大変。ガーデナーにとって忙しい時期です。

今回は、今、美しい花々を咲かせているセルフシーデングの植物たちのお話です。

この植物たちは、毎年、花が終わって種になり、自力でセルフシーデングして冬越し、綺麗な花々を咲かせる、手がかからない健気な子たち。年々、自然化が進み、その存在感が際立って庭のフォーカスポイントに!いろいろありますが、主なものをご紹介します。

ルピナス(Lupinus、マメ科)

ルピナス

ルピナス(Lupinus、マメ科)

州によっては一年草ですが、当地では多年草。北アメリカが原産地。4月下旬から6月にかけて、藤の花をひっくり返したような雄大なピンク、紫、白など混じった色の花々を次から次と咲かせ、2か月ほど続きます。丈は4~5フィートと高く、花穂も1~2フィートと長いので、目立ちます!

花が終わると、種が豆のようにサヤ一杯にできますが、我が家のコテージガーデンでは他の植物の妨げにならないものをそのままにしておくので、セルフシーデング(self–seeding)して、年々増えて自然化してすごい!寒さに強くても暑さに少々弱いので、午前中は日陰、午後は日が当たる場所でよく育っています。肥料はいりません!

セルフシーデング

蝶々がよくやって来ます。

ルピナスは蝶々を呼びます。写真をご覧ください、豪快でしょ!

アメリカン撫子/スイートウィリアム(Sweet William、なでしこ科)

スイートウィリアム

スイートウィリアム

一年草でも寒さに強いので、毎年セルフシーデングで増えて自然化していきます。半日蔭を好み、5月から6月にかけてピンク、赤、白、赤と白の混じったのやら、6~18インチ丈の可愛いナデシコの花々を咲かせます。切り花にも長く持ち重宝しています。

ジギタリス/フォックスグローブ(Foxglove、オオバコ科)

フォックスグローブ

フォックスグローブ

二年草。明るい半日蔭を好み、5月から6月にかけてピンクや白色のベル型の花が咲き、丈が3~4フィートになります。ワイルドフラワーガーデンやコテージガーデンのボーダーにぴったり。

ハナビシソウ/カルフォルニアポピー(California Poppy、ケシ科)

フォックスグローブ

カルフォルニアポピー

カルフォルニア原産のクールシーズンの一年草。なのでここの環境にも合い、毎年咲いてくれます。日を好み乾燥に強く、可愛いオレンジ色の可愛い花を咲かせます。

私の庭は17年目を迎え、どんどん自然化させて手のかからない自然な庭へ進行中。ポリネーターの多種多様の蜂さんたち、ハミングバードなどの鳥たち、リス、蝶々、てんとう虫などの良い虫たちも増えて、至る所で彼らの暮らしを日々観察しては面白しろがっています。いろいろと学ぶことがありますよ!自然は素晴らしい! 

Happy Gardening!

掲載:2017年6月



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